首都圏で木造戸建ての電気工事を担う6名規模の会社
首都圏近郊にある、6名規模の電気工事会社です。木造戸建ての現場が中心で、代表とその兄弟、もう1名の計3名が、現場を任せられる立場にいます。
現場は毎日のように入っています。人が増えれば、既存の仕事を守りながら新しい工事にも取り組めます。一方で、新人が多い時期はスピードが上がらず、利益が残りにくいこともあります。
今後を考えると、必要なのは単なる作業人数ではありません。お客様と話ができ、現場を見られる人材です。
代表からも、こんな言葉がありました。
「次は、資格を持った日本人の即戦力も採りたいです。お客様が相手になるので、ある程度は話せる力も必要だと思っています」
ただし、第二種電気工事士を必須条件にしているわけではありません。若手であれば未経験でも受け入れ、入社後に資格を取ってもらう考えです。
この会社の採用課題は、人数を補うことではなく、将来現場を任せられる人を増やすことです。
1週間で 20件の相談 がありました
- 9月8日内装工事会社茨城県業務効率化システムの相談
- 9月8日工務店秋田県人材確保の相談
- 9月8日工務店広島県人材確保の相談
- 9月8日内装工事会社和歌山県高卒採用の相談
- 9月7日塗装工事会社三重県利益率向上の相談
- 9月7日総合建築長崎県案件獲得の相談
- 9月7日防水工事会社三重県業務効率化システムの相談
- 9月6日内装工事会社東京都協力会社探しの相談
- 9月5日設備保全会社東京都高卒採用の相談
- 9月5日総合土木北海道原価管理の相談
- 9月5日内装工事会社千葉県案件獲得の相談
- 9月5日設備保全会社茨城県協力会社探しの相談
- 9月4日塗装工事会社神奈川県人材確保の相談
- 9月4日電気設備工事会社山梨県原価管理の相談
- 9月4日設備保全会社栃木県利益率向上の相談
- 9月4日電気設備工事会社岐阜県利益率向上の相談
- 9月3日外構工事会社群馬県案件獲得の相談
- 9月3日総合土木広島県協力会社探しの相談
- 9月3日外構工事会社新潟県人材確保の相談
- 9月3日電気設備工事会社福島県協力会社探しの相談
- 9月2日内装工事会社愛知県利益率向上の相談
- 9月2日プラント工事会社群馬県人材確保の相談
- 8月31日内装工事会社茨城県利益率向上の相談
- 8月31日総合建築大分県業務効率化システムの相談
- 8月31日空調設備工事会社埼玉県高卒採用の相談
- 8月31日総合土木広島県業務効率化システムの相談
- 8月30日内装工事会社東京都高卒採用の相談
- 8月30日工務店福岡県利益率向上の相談
- 8月30日電気設備工事会社兵庫県高卒採用の相談
- 8月29日内装工事会社神奈川県案件獲得の相談
無料求人とInstagram広告を試しても採用の手応えが続かない状態
求人媒体には無料で掲載しており、時折応募はあります。外国人求職者から連絡が入り、「まずは面接だけでもしてみよう」となることもありました。
Instagram広告も試しています。開始直後は反応があったものの、時間がたつにつれて反応は減りました。
「とりあえず流してみて、どんな感じになるのか見ていました。自分でも、そこまで力を入れられていなかったと思います」
有料の求人媒体も選択肢には入っています。ただ、採用単価が読みにくい中で、大きな費用をかけることには慎重です。資本力のある大手と、広告費や給与だけで競うのも現実的ではありません。
ここで難しいのは、求人を出していないことではありません。即戦力と未経験者の両方を求めながら、それぞれに何を伝えるかが分かれていないことです。
第二種電気工事士を持ち、現場を見られる人に響く内容と、資格を持たない若手に響く内容は異なります。一つの求人票で両方に呼びかけると、「自分向けの会社だ」と感じてもらいにくくなります。
媒体への出稿を増やす前に、誰を採り、入社後にどこまで育てたいのかを明確にする必要があります。
給与や広告費ではなく「この会社に入る理由」が言葉になっていない採用設計
電気工事の仕事はあります。しかし、経験者や資格保有者は限られています。条件面で比較されると、知名度や資本力のある会社が選ばれやすくなります。
中小の電気工事会社が同じ土俵で競い続けるのは簡単ではありません。相場を大きく上回る給与を一時的に提示できても、継続できなければ採用後の経営を圧迫します。
一方、中小企業には、仕事の幅や代表との距離、早い段階から現場を経験できる環境など、会社ごとの特徴があります。ただ、それが求職者に伝わる言葉になっていないケースは少なくありません。
今回も、「この会社に入るメリットは何か」を整理する余地がありました。
- どのような電気工事を経験できるのか
- 未経験から第二種電気工事士を目指せるのか
- 誰が現場で教えるのか
- 将来は職長や現場責任者を目指せるのか
- お客様との打ち合わせまで任される可能性があるのか
求職者が知りたいのは、仕事内容の一覧だけではありません。「ここに入ったら、自分はどうなれるのか」です。
中小企業の採用では、会社の大きさではなく、身につく技術と将来の役割を具体的に見せることが差別化になります。
もう一つの背景は、採用と育成が別々に考えられていることです。未経験者を受け入れても、教育する人や順番が決まっていなければ、既存社員の負担が増えます。新人側も、自分が成長できているのか分からなくなります。
現在、現場を任せられるのは3名です。将来の成長を考えるなら、この3名だけで現場と教育を抱えるのではなく、次の現場責任者を増やしていく視点が欠かせません。
採用のゴールを入社に置かず、「一人で現場を任せられる状態」に置くことが、応募と定着をつなぐ土台になります。
採りたい人材と育成後の姿を決めてから採用経路を選ぶ進め方
最初に取り組みたいのは、求人媒体の比較ではありません。即戦力採用と未経験者採用を分け、それぞれの採用条件と入社後の役割を整理することです。
1.即戦力と未経験者の採用を分ける
即戦力に求めるものは、資格の有無だけではありません。
今回の会社であれば、第二種電気工事士を持っていることに加え、現場を見られること、お客様と会話できることが重要です。どの経験があれば任せられるのかも整理しておくと、面接時の判断がしやすくなります。
未経験者については、若さだけで選ぶのではなく、入社後に何を身につけてもらうかを示します。資格がなくても応募できること、入社後に第二種電気工事士を目指せること、将来は現場を任される可能性があることまで伝えます。
即戦力には「何を任せるか」、未経験者には「どう育てるか」を伝えることが基本です。
2.自社で働く理由を求人原稿の前に言語化する
次に、求職者から見た入社理由を整理します。立派な理念を新しくつくる必要はありません。実際の仕事と育成方針を、分かりやすい言葉に直すことが大切です。
例えば、次の問いに社内で答えてみます。
- 未経験者が最初に担当する仕事は何か
- どのような現場経験を積めるのか
- 資格取得を会社としてどう支えるのか
- 何ができれば一人で現場を任せられるのか
- 現場責任者になった後、どのような役割を担うのか
代表だけで決めず、現場を知る兄弟や職長候補とも話すと、実態に合った内容になります。
「現場をどんどん広げたい」という考えと、「今の現場をしっかり納めたい」という考えは、どちらも採用に必要です。前者は会社の将来像になり、後者は教育や品質を守る基準になります。
求人原稿は、会社が採りたい人物像と、入社した人が歩める道筋を社内で揃えてから作ります。
3.対象人材に合わせて採用経路を選ぶ
採用経路には、それぞれ向き不向きがあります。
- 経験者や資格保有者を探すなら、求人媒体の有料掲載も候補にする
- 若手の未経験者を育てるなら、高卒採用を検討する
- 地域内の求職者と接点を持つなら、公共職業紹介を活用する
- 会社や現場の雰囲気を伝えるなら、InstagramなどのSNSを使う
大切なのは、一つの経路ですべての人材を採ろうとしないことです。Instagram広告で反応が落ちたからといって、SNS自体が合わないとは限りません。誰に、何を見せ、応募後にどこへ案内するかが曖昧だった可能性もあります。
求人媒体も同様です。有料か無料かだけで判断せず、欲しい人材がいる経路か、自社の魅力を十分に伝えられるか、応募後の対応ができるかで選びます。
採用経路は費用の大小ではなく、採りたい人材との相性で決めるものです。
4.入社後の教育を現場責任者への道筋として設計する
未経験者を採るなら、教育体制まで採用前に整えておきます。
今回の会社では、現場を任せられる3名がいます。この3名がどの仕事を教え、どの段階で資格取得を促し、何ができたら次の役割に進めるのかを共有します。
大まかでも構いません。補助として現場に入る段階、電気工事の技術と資格を身につける段階、お客様と会話しながら現場を動かす段階を分けるだけでも、本人と教える側の認識が揃いやすくなります。
資格取得、施工技術、お客様対応、現場管理を一続きの育成として考えることで、採用した人が次の現場責任者へ育ちやすくなります。
まとめ
電気工事士の採用は、求人広告を出せばすぐに決まる状況ではありません。特に中小企業は、広告費や給与だけで大手と競うと負担が大きくなります。
整えたいのは、次の4点です。
- 即戦力と未経験者のどちらを採るか
- 自社で働くと何が身につくか
- 対象人材に合う採用経路はどこか
- 入社後、誰がどのように現場責任者へ育てるか
採用の土台とは、求人票ではなく、「誰を採り、なぜ選ばれ、どう育てるか」がつながっている状態です。
この土台があれば、無料掲載、高卒採用、公共職業紹介、SNS、有料求人媒体のどれを使う場合でも、判断がぶれにくくなります。応募数だけでなく、入社後に現場で活躍する人を増やす採用へ近づけます。
自社に合う採用と教育の形を整理したい方へ
「即戦力と未経験者のどちらを優先すべきか」「自社で働くメリットをうまく言葉にできない」といった段階からでも整理できます。
ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の採用課題を、人物像の設計、求人での見せ方、採用経路、資格取得や現場責任者への育成まで横断して整理し、実行を支援しています。
何から手をつけるべきか決まっていなくても問題ありません。会社の現状を伺いながら、無理のない進め方を一緒に考えます。無理にサービスを勧めることはありませんので、次の整理先として気軽にお声がけください。































