前提

三重県で足場・仮設工事を手がける20名弱の会社が、ハローワーク求人をネットに広げるか迷っていた状況

三重県で足場・仮設工事を中心に手がける、20名弱の専門工事会社の採用整理です。新卒向けの求人票を整えた流れで、中途採用のハローワーク求人も見直すことになりました。

職種は現場作業。未経験者も経験者も対象にしたい。正社員求人を出しつつ、別枠で契約社員の受け皿も考えたい。給与、休日、残業、応募書類、選考方法まで一つずつ確認しながら、求人票を整えていく場面でした。

その中で出てきたのが、ハローワーク求人の「オンライン自主応募を受け付けるか」「民間求人サイトへのオンライン提供を不可にするか」という論点です。

社長の感覚は、とても現実的でした。

「ハローワークを更新するだけで、1週間くらいは毎日のように営業電話が来ますよ」

求人を広げれば、求職者の目に触れる機会は増えます。一方で、採用媒体や営業代行などからの電話も増えます。ハローワーク求人をネットに広げる判断は、応募数だけでなく、営業電話・確認メール・応募対応まで含めた“運用負荷”で考える必要があります。

1週間で 12件ダウンロード されました

  • 6月18日総合土木東京都
  • 6月18日空調設備工事会社兵庫県
  • 6月18日防水工事会社岡山県
  • 6月16日配管工事会社青森県
  • 6月16日総合建築神奈川県
  • 6月16日電気設備工事会社東京都
  • 6月15日総合土木千葉県
  • 6月15日内装工事会社島根県
  • 6月15日設備保全会社群馬県
  • 6月14日内装工事会社栃木県
  • 6月14日塗装工事会社神奈川県
  • 6月13日解体工事会社神奈川県
  • 6月11日総合建築和歌山県
  • 6月11日総合土木静岡県
  • 6月11日プラント工事会社京都府
  • 6月11日空調設備工事会社神奈川県
  • 6月11日空調設備工事会社茨城県
  • 6月11日総合土木長野県
  • 6月10日総合建築広島県
  • 6月10日総合土木奈良県
  • 6月10日総合建築東京都
  • 6月10日内装工事会社愛知県
  • 6月9日設備保全会社京都府
  • 6月9日総合土木北海道
  • 6月9日設備保全会社山口県
  • 6月8日防水工事会社兵庫県
  • 6月8日電気設備工事会社神奈川県
  • 6月8日内装工事会社大阪府
  • 6月5日リフォーム会社愛知県
  • 6月5日プラント工事会社香川県
中小建設業のための新規採用成功ガイド 資料ダウンロード
課題

求人の露出を増やしたい一方で、営業電話に採用対応が埋もれる不安がある

この会社の悩みは、求人を出すか出さないかではありません。すでにハローワークもIndeedも使おうとしていました。悩みは、どこまで開くかです。

ハローワーク求人には、ハローワーク紹介に限る運用もあれば、オンライン自主応募を受け付けて、求職者がネット上から直接応募しやすくする運用もあります。さらに、民間求人サイト等への情報提供を許可すれば、求人が見られる場所は広がります。

ただし、広がるのは求職者だけではありません。

採用市場に求人を出している会社は、営業側から見れば「人に困っている会社」です。求人情報が外に出るほど、採用媒体、求人広告、スカウト、採用支援サービスなどから連絡が入りやすくなります。

社長は、こう言っていました。

「営業の電話で、応募の電話が埋もれちゃうね」

これは中小建設会社ではかなり大きな問題です。代表番号に電話が入り、現場の段取り中に社長へ転送される。知らない番号に出たら営業。メールにも提案が届く。その中に、たまに本物の応募や問い合わせが混ざる。

露出拡大の本当のリスクは、営業電話が増えることそのものではなく、応募者からの連絡を見落とす状態になることです。

採用機会を増やすためにネットへ広げたのに、対応が追いつかず、肝心の応募者への返信が遅れる。これでは本末転倒です。

背景

ハローワーク紹介に絞っても営業電話は来るため、完全に遮断する発想では限界がある

判断を難しくしていたのは、「絞れば営業電話がなくなる」とは言い切れない点です。

社長は、ハローワークを更新しただけでも営業電話が来る実感を持っていました。求人を見つけた営業会社が、ハローワーク上の情報を確認して電話してくるからです。

つまり、ハローワーク紹介に限定しても、営業電話はゼロにはなりません。

一方で、オンライン自主応募や民間求人サイトへの提供を許可すれば、求職者の目に触れる機会は広がります。ハローワークに行かず、スマホで「足場 未経験 求人」「建設 正社員 地域名」と検索する人にも届きやすくなります。

この会社でも、最終的にはこう整理されました。

「Indeedにも出すなら、結局そっちからも営業は来る。ここだけ絞っても変わらないなら、間口を広げたほうがいい」

この判断は、かなり実務的です。

営業電話を完全に避けることより、応募導線を整えたうえで、広げる価値があるかを判断するほうが現実的です。

ただし、すべての会社が同じ判断をすべきではありません。事務担当がいない、代表番号が社長の携帯に直通、メール確認が週に数回、応募対応の担当が曖昧。こうした状態なら、まずはハローワーク紹介に絞る選択も十分にあります。

逆に、代表番号の転送、採用用メール、応募時の案内文、会社情報ページ、求人用写真が整っているなら、オンライン自主応募を開く価値は大きくなります。

解決

応募受付の窓口を整えてから、ハローワーク紹介限定かオンライン拡大かを決める

ハローワーク求人をネットに広げるかどうかは、次の順番で考えると整理しやすくなります。

先に決めるべきは「広げるか」ではなく、「応募と営業をどう受け分けるか」です。

まず、電話番号です。求人票に社長個人の携帯番号を載せる運用は、できれば避けたいところです。個人携帯だと、会社としての見え方が弱くなるだけでなく、営業電話も応募電話もすべて社長に集まります。

この会社でも、会社の代表番号が社長へ転送される仕組みがあったため、求人票には代表番号を使う方向で整理しました。

  • 代表番号を求人票に載せる
  • 必要に応じて社長や担当者へ転送する
  • 知らない営業電話と応募電話を、会社の窓口で受ける

これだけでも、見え方と運用の両方が整います。

次に、メールアドレスです。社長個人のメールでも運用はできますが、採用用のアドレスがあるなら分けたほうがよいです。たとえば、採用専用や問い合わせ用のメールを使えば、応募書類や問い合わせが埋もれにくくなります。

オンライン自主応募を受け付けるなら、電話よりもメールの受け皿を整えることが大事です。

あわせて、求人票の文言も見直します。ネット経由の応募者は、ハローワーク紹介状を持っていない場合があります。そのため、応募書類の欄や補足事項に「オンライン自主応募の場合、紹介状は不要」といった趣旨を入れておくと、応募者が迷いにくくなります。

この会社でも、ハローワーク以外から見た人が「紹介状がないと応募できないのか」と止まらないように、文言を調整しました。

さらに、写真と会社情報ページです。

ハローワークやIndeedに求人を出しても、写真が古い、現場の雰囲気が伝わらない、会社情報が薄い状態だと、せっかく見られても応募につながりにくくなります。

この会社では、過去に登録した写真が残っており、「古いな」という反応がありました。求人写真については、施工実績だけを並べるより、人が見える写真のほうが伝わります。

たとえば、次のような写真です。

  • 現場で真面目に作業している写真
  • 先輩と若手が一緒に動いている写真
  • 社長や社員が自然に話している写真
  • 全員が揃っている写真

建設業の求人では、仕事内容以上に「どんな人と働くのか」が応募の後押しになります。

会社情報ページも同じです。Indeedや関連サービスから「会社情報ページを作れます」と連絡が来ることがあります。無料で整えられる範囲なら、求人票とあわせて見直す価値があります。ただし、有料プランや広告課金に進む場合は、目的と予算を分けて考えたほうがよいです。

最後に、判断軸です。

ハローワーク紹介に絞るべきなのは、次のような状態です。

  • 社長しか応募対応できない
  • 営業電話の切り分けができていない
  • 採用メールを毎日確認できない
  • 求人票の内容がまだ古い
  • 写真や会社情報ページが整っていない

一方で、オンライン自主応募や民間求人サイト連携まで広げてもよいのは、次のような状態です。

  • 代表番号や採用メールの受け皿がある
  • 応募が来たら誰が対応するか決まっている
  • 求人票の仕事内容・給与・休日が整っている
  • 紹介状不要など、ネット応募者向けの案内がある
  • 写真や会社情報で会社の雰囲気を見せられる

求人の露出を広げるほど、採用は「出して終わり」ではなく「受ける体制」が成果を左右します。

まとめ

ハローワーク求人をオンライン自主応募や民間求人サイト連携に広げると、求職者に見つけてもらえる可能性は高まります。一方で、営業電話や確認対応も増えます。

そのため、判断は単純な「広げる/絞る」ではありません。

応募機会を増やしたいなら、代表番号・採用メール・応募案内・写真・会社情報ページを整えてから広げるのが現実的です。

営業電話を完全になくすことは難しいです。ハローワーク紹介に絞っても、求人を見た営業会社から連絡が来ることはあります。だからこそ、営業電話を恐れて間口を閉じるより、応募者の連絡を見落とさない導線を作ることが大切です。

社長の「営業で応募の電話が埋もれちゃう」という感覚は、かなり正しいです。その感覚を起点に、まずは窓口を整える。整ったら、オンライン自主応募を開く。写真や会社情報もあわせて見直す。

この順番なら、採用機会を広げながら、運用負荷も抑えやすくなります。

自社の求人導線をどこまで広げるべきか整理したいときは

ハローワーク、Indeed、会社情報ページ、採用メール、代表番号の使い分けは、会社の規模や事務体制によってちょうどよい形が変わります。

ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の採用課題を、現場体制や組織づくり、原価管理、デジタル活用まで含めて整理し、実行まで支援しています。求人を広げる前の導線整理や、ハローワーク求人票の見直しからでも相談できます。

「うちの場合はオンライン自主応募を受けたほうがいいのか」「営業電話が増えるのは困るが、応募も増やしたい」という段階でも大丈夫です。無理な営業はいたしませんので、まずは状況の整理先としてご活用ください。

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