前提

法人化して数期、仕事は回っている一方で採用発信がまだない施工会社の現在地

九州地方のある施工会社では、法人化して6期目、社員は6名ほど、外部の職人も数名関わりながら現場を回していました。営業、材料手配、元請け対応、現場への段取りは社長が前面に立つ形です。

既存取引の関係はあり、仕事そのものは来ています。だからこそ、社長の言葉にも実感がありました。

「うちもホームページがないですから。施工店ですから、必要ないのかなと思っていました」

これは多くの専門工事会社に近い感覚だと思います。BtoBの施工会社にとって、ホームページは営業のためには必須でない場面があります。既存取引、紹介、元請けとの関係で案件が動くからです。

ただ、若手や未経験者を採るとなると話が変わります。求職者は、元請けとの関係性を知りません。社長の人柄も、現場の空気も、仕事の誇りも、外からは見えません。

仕事を取るための会社サイトと、人を採るための発信は、目的がまったく違います。 ここを分けて考えることが、採用の第一歩になります。

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  • 7月16日外構工事会社東京都
  • 7月16日塗装工事会社大阪府
  • 7月16日内装工事会社群馬県
  • 7月16日総合建築岐阜県
  • 7月15日工務店東京都
  • 7月15日内装工事会社神奈川県
  • 7月15日塗装工事会社奈良県
  • 7月15日内装工事会社鳥取県
  • 7月14日配管工事会社高知県
  • 7月14日配管工事会社広島県
  • 7月14日防水工事会社神奈川県
  • 7月12日配管工事会社京都府
  • 7月12日ビルメンテナンス佐賀県
  • 7月12日リフォーム会社茨城県
  • 7月11日総合建築福島県
  • 7月11日総合土木大阪府
  • 7月11日造園会社愛知県
  • 7月11日外構工事会社茨城県
  • 7月10日電気設備工事会社京都府
  • 7月8日総合土木愛知県
  • 7月8日工務店山形県
  • 7月8日外構工事会社群馬県
  • 7月6日工務店兵庫県
  • 7月6日電気設備工事会社神奈川県
  • 7月6日防水工事会社東京都
  • 7月5日塗装工事会社神奈川県
  • 7月5日プラント工事会社福島県
  • 7月5日リフォーム会社東京都
  • 7月5日総合土木福井県
  • 7月4日外構工事会社千葉県
中小建設業のための新規採用成功ガイド 資料ダウンロード
課題

会社概要だけのホームページでは若手に違いが伝わらない

建設会社のホームページは、どうしても似やすいです。会社概要、施工実績、対応工種、代表挨拶、問い合わせフォーム。写真をきれいにしても、会社名を入れ替えたら大きな違いが見えにくいことがあります。

実際、対話の中でも「ただただのホームページじゃなくて、会社のアピールじゃなくて、会社をとことん掘らないと出てこない」という反応がありました。

若手や未経験者が見ているのは、会社の規模や沿革だけではありません。

  • どんな人が働いているのか
  • なぜこの会社に入ったのか
  • なぜ辞めずに続けているのか
  • 社長は何を大事にしているのか
  • この仕事は社会にどう役立っているのか
  • 未経験から入って、自分はどうなれるのか

採用で必要なのは、会社を説明することではなく、求職者が「ここで働く自分」を想像できる状態を作ることです。

特に施工会社の場合、仕事内容が外から見えにくいです。屋上の防水、下水道や配管、設備工事、内装下地、解体、鉄筋、外構。どれも社会には欠かせない仕事ですが、求職者の生活の中では、完成後の姿しか見えません。

だから、会社概要だけでは足りません。見えない仕事の価値を、若手に届く言葉に変える必要があります。

背景

既存取引で仕事が来る会社ほど採用向けの言語化が後回しになる

仕事が回っている会社ほど、採用発信は後回しになりがちです。困っていないように見えるからです。

今回の会社も、現状維持だけであれば大きく困っているわけではありません。社長がフロントに立ち、職人と協力会社で現場を回すことはできています。

しかし、次の段階に進もうとすると課題が見えてきます。たとえば、社長の右腕になる人、将来現場を任せられる人、未経験から育っていく若手です。

そこで必要になるのが、「誰に来てほしいのか」と「その人に何を伝えるのか」です。

ある防水工事会社では、既存取引で仕事は途切れず、ホームページも長く持っていませんでした。けれど採用を考えたとき、ただ「防水工事スタッフ募集」と出しても違いが出ません。

その会社では、現場での所作、仕上げへのこだわり、見えない屋上に誠実に向き合う姿勢を掘り下げました。そこで出てきたのは、「人目につきにくい場所に、何十年後も残る仕事をする」という価値です。

社員にも話を聞くと、「社長の仕事ぶりを見て、この技術を極めたいと思った」という声がありました。

採用発信で本当に効く材料は、外から作ったきれいな言葉ではなく、社長や社員の中にすでにある言葉です。

別の水道インフラ系の会社では、下水道や水に関わる仕事の価値を「人が生きるために必要な水を守る仕事」として言語化していました。きれいな仕事ばかりではありません。それでも、社会にとって欠かせない仕事であることを正面から伝えたことで、求職者の見方が変わりました。

建設業の採用が難しい理由は、仕事に価値がないからではありません。価値が外に伝わる形になっていないことが多いのです。

解決

採用サイト・求人原稿・SNS・会社案内の前に“伝える中身”を掘り出す

若手採用を始めるなら、最初に作るべきものは、ページそのものではありません。最初に作るべきものは、「誰に、何を、どんな言葉で伝えるか」という採用発信の軸です。

その軸がないままホームページを作ると、見た目は整っていても、よくあるサイトになります。求人原稿も「未経験歓迎」「資格取得支援」「アットホームな職場」といった汎用表現に寄りやすくなります。

進め方は、次の順番が現実的です。

  1. 社長の考えを言語化する

会社をどうしていきたいのか。なぜ人を採りたいのか。どんな人と働きたいのか。まずは社長の中にある言葉を出します。

  1. 社員や協力職人に話を聞く

「なぜ入ったのか」「なぜ残っているのか」「この会社の良さは何か」「入社前に知りたかったことは何か」を聞きます。社長が思っている強みと、社員が感じている強みは違うことがあります。

  1. 仕事の価値を求職者向けに翻訳する

施工品質、段取り、職人の所作、元請けからの信頼、地域への貢献。これらを、若手が理解できる言葉に変えます。

  1. 採用サイト・求人原稿・SNS・会社案内に展開する

採用サイトは発信の土台です。求人原稿は入口です。SNSは日々の接点です。会社案内は面接や学校訪問で使う道具です。役割を分けて作ります。

特に社員インタビューでは、単に「先輩社員の声」を載せるだけでは弱くなります。聞くべき観点は、次の3つです。

  • なぜこの会社に入ったのか
  • なぜ今も続けているのか
  • この会社でこれから何をしたいのか

この3つが見えると、求職者は条件だけでなく、働く理由を見つけやすくなります。

また、SNSを使う場合も、いきなり毎日投稿を頑張る必要はありません。現場写真を並べるだけでも足りません。SNSは、採用サイトや求人原稿に来てもらうための入口として考えると使いやすくなります。

たとえば、現場の一場面、道具の扱い、若手が覚えた作業、社長のひと言、完成後には見えなくなる仕事の工夫。こうした発信を積み重ねることで、「この会社は何を大事にしているのか」が少しずつ伝わります。

判断軸はシンプルです。

その発信を見た若手が、給料や休日以外に“ここで働く理由”を一つでも見つけられるか。

ここに答えられない発信は、採用向けとしては弱くなります。

まとめ

仕事がある施工会社ほど、ホームページを持つ理由が見えにくいものです。既存取引で案件が来るなら、営業用の会社サイトは後回しでも何とかなります。

しかし、若手や未経験者を採るなら、発信の目的を変える必要があります。

採用に必要なのは、会社概要を載せるサイトではなく、社長の思い、社員が残る理由、仕事の価値が伝わる発信基盤です。

そのためには、いきなり制作会社に依頼してページを作るのではなく、まず会社の中にある言葉を掘り出すことが大切です。

「誰に来てほしいのか」「その人に何を伝えるのか」「この仕事のどこに誇りがあるのか」。この3つが固まると、採用サイト、求人原稿、SNS、会社案内の中身が変わります。

若手が来ないことを、業界全体の問題だけで片づける必要はありません。自社の仕事の価値が、まだ届く形になっていないだけかもしれません。

自社の採用発信をどこから整えるか考えたいときは

ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の採用や組織づくりを、現場の実情に合わせて整理しています。採用サイトを作るべきか、求人原稿を見直すべきか、まず社員の声を聞くべきか。会社ごとに順番は変わります。

「うちの場合は、何を発信すれば若手に伝わるのか」「ホームページを作る前に、何を整理すべきか」という段階でも大丈夫です。

ものづくりに集中できる建設業界へ向けて、採用、組織、原価、デジタル活用まで横断しながら、次の一手を一緒に整理します。無理な営業はいたしませんので、まずは考えを整理する場としてご活用ください。

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