前提

太陽光の設置単価が下がり、点検・メンテナンスを軸に事業を組み直す会社が増えている状況

太陽光工事の会社でも、実際の中身はかなり違います。

住宅用の屋根上設置が中心の会社もあります。野立てやメガソーラーのような産業用案件が多い会社もあります。設置工事が主力の会社もあれば、「ベースはメンテナンス点検がメインです」という会社もあります。

ここを一緒にして考えると、次の打ち手がぼやけます。

ただ、共通して見えている変化があります。太陽光の設置工事は、ブーム時に比べて単価が下がりやすくなっています。

以前は職人1人あたり日当3万円前後の感覚で動いていた時期もありました。今は2万円前後、案件によっては1万5千円台まで下がる場面もある。そんな肌感を持つ会社も少なくありません。

もちろん地域や案件、元請けとの関係で差はあります。けれど、設置工事だけで以前と同じ粗利を取り続けるのは簡単ではありません。

だからこそ、太陽光で培った電気・設備対応力を、別の設備メンテナンスに展開できないかという見方が出てきます。候補になるのが、業務用冷蔵庫、業務用冷凍庫、倉庫設備などの周辺領域です。

1週間で 19件ダウンロード されました

  • 7月16日外構工事会社東京都
  • 7月16日塗装工事会社大阪府
  • 7月16日内装工事会社群馬県
  • 7月16日総合建築岐阜県
  • 7月15日工務店東京都
  • 7月15日内装工事会社神奈川県
  • 7月15日塗装工事会社奈良県
  • 7月15日内装工事会社鳥取県
  • 7月14日配管工事会社高知県
  • 7月14日配管工事会社広島県
  • 7月14日防水工事会社神奈川県
  • 7月12日配管工事会社京都府
  • 7月12日ビルメンテナンス佐賀県
  • 7月12日リフォーム会社茨城県
  • 7月11日総合建築福島県
  • 7月11日総合土木大阪府
  • 7月11日造園会社愛知県
  • 7月11日外構工事会社茨城県
  • 7月10日電気設備工事会社京都府
  • 7月8日総合土木愛知県
  • 7月8日工務店山形県
  • 7月8日外構工事会社群馬県
  • 7月6日工務店兵庫県
  • 7月6日電気設備工事会社神奈川県
  • 7月6日防水工事会社東京都
  • 7月5日塗装工事会社神奈川県
  • 7月5日プラント工事会社福島県
  • 7月5日リフォーム会社東京都
  • 7月5日総合土木福井県
  • 7月4日外構工事会社千葉県
中小建設業のための新規採用成功ガイド 資料ダウンロード
課題

設置工事の延長で何が売れるのかを整理しないと、隣接分野に踏み出しにくい

太陽光会社が隣接分野に広げるとき、最初にぶつかるのは「うちの職人でどこまでできるのか」という問いです。

太陽光の設置や点検をしてきた会社には、電気まわりを見る力があります。現場へ行き、設備を確認し、異常の有無を判断し、写真や報告書で残す力もあります。これは設備メンテナンスではかなり大事な土台です。

一方で、業務用冷蔵庫や冷凍庫、倉庫設備は、太陽光とまったく同じ仕事ではありません。

「設備メンテナンスなら何でもできます」と広げすぎると、現場で無理が出ます。逆に「太陽光しかできません」と決めつけると、せっかく持っている施工能力を活かしきれません。

大事なのは、既存人員で対応できる仕事と、新たに習得が必要な仕事を分けて考えることです。

たとえば、太陽光メンテナンスが主力の会社なら、次のような力はすでに持っている可能性があります。

  • 現場に定期訪問して設備状態を確認する力
  • 電気・設備まわりの異常を一次確認する力
  • 写真を撮り、状況を報告する力
  • 軽微な是正や交換作業に対応する力
  • 元請けや管理会社とやり取りしながら現場を進める力

これは、業務用設備の保守・点検と相性があります。

ただし、冷蔵・冷凍設備そのものの専門診断や、メーカー指定の作業、専用工具や資格が必要な作業まで一気に抱え込むと、リスクが大きくなります。

「できることを広げる」のではなく、「今できることを別市場でどう使うか」から考えるほうが現実的です。

背景

住宅用か野立てか、設置中心か点検中心かで、広げられる先が変わる

太陽光工事会社の次の一手は、今の主力業務によって変わります。

「住宅なのか、野立てなのかで、会社によって全然違いますよね」という話があります。これは本当にその通りです。

住宅用の太陽光が中心であれば、個人宅や住宅会社との関係、屋根上作業、小規模現場の回転力が強みになりやすいです。産業用や野立てが中心であれば、広い敷地での設備管理、発電設備の点検、法人向けの報告体制が強みになりやすいです。

さらに、設置工事中心なのか、メンテナンス点検中心なのかでも変わります。

設置工事中心の会社は、施工班の動かし方や工期管理が強みです。一方で、単発案件に寄りやすく、価格競争の影響を受けやすい面があります。

メンテナンス点検中心の会社は、定期訪問や継続契約との相性が高いです。顧客の設備を見続ける仕事なので、隣接設備への提案もしやすくなります。

ここで注目したいのが、業務用冷蔵庫、業務用冷凍庫、倉庫設備です。

これらの設備は、止まると困ります。日々の点検、異常の早期発見、一次対応、修理会社やメーカーへのつなぎが必要です。太陽光のメンテナンスで行っている「現場を見て、状態を確認し、必要な対応につなげる」という動きと重なる部分があります。

つまり、太陽光の会社がいきなり冷凍設備の専門会社になる必要はありません。まずは、施設側が困っている点検・保守・一次対応の受け皿になれるかを見ればよいです。

ここを整理できると、元請けや施設管理会社への提案もしやすくなります。

解決

既存人員でできる点検領域と、習得・協業が必要な専門領域を分けて提案を組み立てる

太陽光工事会社が業務用設備メンテナンスへ広げるなら、最初にやるべきことは営業先探しではありません。

先に、自社の施工能力を棚卸しすることです。

見るべきは、細かい技術名よりも「どの現場で、どの範囲まで、誰が責任を持てるか」です。

整理の仕方は、次の3つで十分です。

1つ目は、既存人員で対応できる作業です。

太陽光の点検・メンテナンスをしている会社なら、定期巡回、目視確認、電気まわりの一次確認、写真報告、軽微な修繕、現場状況の共有などは対応できる可能性があります。

ここは無理に大きく見せる必要はありません。むしろ、「現場を見に行ける」「異常を見つけられる」「報告できる」「必要な専門会社につなげられる」こと自体が価値になります。

2つ目は、少し学べば対応範囲を広げられる作業です。

業務用冷蔵庫や冷凍庫、倉庫設備では、設備ごとの点検項目や、異常時の確認手順が変わります。太陽光とは違う知識も必要です。

ただ、すべてを一気に覚える必要はありません。まずは、対象設備を絞ることです。

たとえば、業務用冷蔵庫・冷凍庫そのものに行くのか。倉庫設備全体の点検補助に入るのか。施設管理会社の下で一次対応を担うのか。入口によって必要な習得内容は変わります。

3つ目は、自社だけで抱えない作業です。

専門診断、メーカー指定作業、特殊な修理、資格や専用工具が必要な作業は、最初から自社施工にこだわらないほうが進めやすいです。

自社は一次対応と現場管理を担い、専門会社と組む。元請けや施設管理会社に対しては、対応範囲を明確に示す。これで無理のない広げ方になります。

提案の切り口も、施工会社目線ではなく、施設側の困りごとに寄せると伝わりやすくなります。

たとえば、次のような言い方です。

  • 太陽光の点検で培った定期巡回体制を、施設設備の点検にも活かせます
  • 電気・設備まわりの一次確認と写真報告まで対応できます
  • 専門修理が必要な場合は、状況を整理して次工程につなげます
  • 倉庫や業務用設備の保守人員が足りない現場で、地域の対応班として動けます

ここで大切なのは、「冷蔵庫も冷凍庫も全部直せます」と言うことではなく、「どこまでを自社で担い、どこから専門会社につなぐか」を明確にすることです。

元請けや施設管理会社が求めているのは、何でもできる会社だけではありません。現場に来てくれる会社。報告ができる会社。継続して任せられる会社。こうした会社も必要とされています。

太陽光メンテナンスをしてきた会社には、その土台があります。

まとめ

太陽光工事会社が設置工事だけに依存しないためには、まったく別の事業に飛ぶ必要はありません。

まず見るべきは、今ある力です。

太陽光の施工や点検で培った電気・設備対応力は、業務用冷蔵庫、冷凍庫、倉庫設備などのメンテナンス領域に展開できる可能性があります。

ただし、広げ方には順番があります。

住宅用か野立てか。設置中心か点検中心か。自社の人員でできる作業は何か。習得が必要な作業は何か。専門会社と組むべき作業は何か。

ここを整理せずに「新規事業」として動くと、現場に負担がかかります。

逆に、対応範囲を整理して提案すれば、元請けや施設管理会社に対しても話しやすくなります。

ポイントは、太陽光会社から設備メンテナンス会社へ一気に変わることではありません。太陽光で培った現場対応力を、隣の設備領域でどう使うかを考えることです。

単価が下がる市場でも、現場に出られる人材、点検できる体制、報告できる仕組みは価値があります。そこを次の収益の柱に育てられるかが、これからの分かれ目になります。

自社の施工能力をどの設備領域に広げられるか整理したいときは

「うちは太陽光以外に何ができるのか」「既存の職人で対応できる範囲がわからない」「元請けや施設管理会社にどう提案すればよいか整理したい」という段階でも、考える価値はあります。

ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の経営課題を、現場・採用・組織・原価・デジタル活用まで横断して整理し、実行まで支援しています。太陽光工事会社の販路拡大や、設備メンテナンス領域への展開についても、自社の施工能力や人員体制に合わせて一緒に整理できます。

無理に大きな方向転換をすすめることはありません。まずは、今ある強みをどう活かせるかを一緒に確認するところからです。

うちの場合はどう考えるべきか、何から整理すべきかわからないという段階でも大丈夫です。無理な営業はいたしませんので、必要なタイミングでご相談ください。

お問い合わせはこちら