前提

山陰で50年続く7名規模の専門工事会社が外部に費用をかけてこなかった現在地

山陰地方で塗装・防水を手がける、7名ほどの専門工事会社の話です。創業から約50年。二代目に代替わりして10年ほど。売上は1億円台半ばで推移し、地元の元請けや取引先との関係で仕事を続けてきました。

社員は全員40代以上。若い人を入れたい気持ちがまったくないわけではありません。ただ、求人はハローワーク中心。有料媒体は使っていません。

理由ははっきりしています。

「顔も見えない人と話してもしょうがないんで。怪しくて、よう頼みません」

採用媒体、DX、業務改善、コンサル。建設会社にはいろいろな営業電話が来ます。社長の感覚としては、どれも急に来る話です。初めて話す相手に、会社の内情や悩みを話すのは簡単ではありません。

外部支援を使ってこなかった背景には、単なる慎重さではなく、“自分の会社の責任を自分で背負ってきた経営感覚”があります。

この感覚は、地域密着で長く続けてきた建設会社ほど自然なものです。

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  • 7月8日総合土木愛知県
  • 7月8日工務店山形県
  • 7月8日外構工事会社群馬県
  • 7月6日工務店兵庫県
  • 7月6日電気設備工事会社神奈川県
  • 7月6日防水工事会社東京都
  • 7月5日塗装工事会社神奈川県
  • 7月5日プラント工事会社福島県
  • 7月5日リフォーム会社東京都
  • 7月5日総合土木福井県
  • 7月4日外構工事会社千葉県
  • 7月2日防水工事会社茨城県
  • 6月30日ビルメンテナンス北海道
  • 6月30日ビルメンテナンス福岡県
  • 6月29日総合建築千葉県
  • 6月29日総合建築東京都
  • 6月28日配管工事会社富山県
  • 6月27日リフォーム会社山口県
  • 6月27日内装工事会社大阪府
  • 6月26日塗装工事会社秋田県
  • 6月26日配管工事会社三重県
  • 6月26日工務店宮崎県
  • 6月25日内装工事会社長野県
  • 6月23日プラント工事会社神奈川県
  • 6月23日外構工事会社岐阜県
  • 6月19日空調設備工事会社兵庫県
  • 6月19日総合建築鳥取県
  • 6月19日配管工事会社東京都
  • 6月18日総合土木東京都
  • 6月18日空調設備工事会社兵庫県
中小建設業のための新規採用成功ガイド 資料ダウンロード
課題

営業電話が多すぎて、どの外部業者を信用してよいか分からない状態

外部支援を検討しづらい一番の理由は、「困っていないから」だけではありません。むしろ、信頼できる相手かどうかを見極める前に、相手から課題を聞き出される構図になってしまうことが負担になります。

社長はこう話していました。

「急に初めて話して、何を聞きますかって言われても思いつかないですよ」

「何回か話をして、回数を重ねていったら生まれるものじゃないですか」

これは、多くの建設会社に共通する本音だと思います。初回から「採用の課題は何ですか」「DXで困っていることは何ですか」と聞かれても、答えにくいものです。

現場は回っています。売上も大きく崩れていません。事務作業も手作業で何とかできています。採用も「来るもの拒まず、去るもの追わず」という感覚で続けている。

その状態で外部から急に提案されても、社長からすると「今さらそこまでいいよ」「なるようにしかやっていかない」という気持ちになるのは自然です。

課題は、外部支援そのものの良し悪しではなく、“信用できる前に深い話を求められること”にあります。

背景

相談しない経営は、責任感と地域密着の仕事の進め方から生まれている

この会社では、経営上の相談を外に出すこともほとんどありませんでした。社長仲間に相談することも少ないそうです。

理由を聞くと、印象的な言葉がありました。

「相談して失敗したら、その人のせいにしそうで嫌なんです。自分で判断して失敗するなら、自己責任だけの話なんで、その方が気持ちが楽です」

これは投げやりな言葉ではありません。むしろ、責任を他人に預けたくないという感覚です。

地域で長く続く専門工事会社は、取引先との関係、協力会社との距離感、社員の性格、現場の繁閑を社長が肌で分かっています。外部の人間が短時間で分かったように語ると、違和感が出ます。

さらに、営業電話は社長の時間を奪います。採用媒体の案内も、DXツールの案内も、経営支援の案内も、受け手から見れば似ています。

「うちのことをどこまで分かっているのか」

「本当に建設業の小さな会社の事情を分かっているのか」

「結局、何か売りたいだけではないのか」

こうした疑問が消えないまま話が進むと、外部支援は選択肢から外れます。

建設会社が外部業者を信用しにくいのは、閉鎖的だからではなく、現場と経営の責任を簡単に外へ渡せないからです。

解決

外部支援は一気に任せず、相手の聞き方と小さな試し方で見極める

外部支援を使うかどうかは、「信じるか、断るか」の二択にしなくて大丈夫です。まずは、会社の深い情報を出す前に、相手を見極める順番を決めておくことが大切です。

初回で確認したいのは、提案内容よりも相手の姿勢です。たとえば、次のような質問が使えます。

  • 「同じくらいの規模の専門工事会社で、どんな支援をしましたか」
  • 「最初の1か月は、何を確認してから進めますか」
  • 「うちが費用をかけない方がいい場合、そう言ってもらえますか」
  • 「成果が出ないケースは、どんな会社ですか」
  • 「契約前に、こちらが準備すべき情報はどこまでですか」

この質問に対して、すぐに商品説明へ戻る相手なら、少し距離を置いてよいかもしれません。反対に、会社の規模、地域性、社員構成、既存取引先との関係を確認しながら話す相手なら、次の会話に進む余地があります。

実績や紹介も大事です。ただ、それだけでは十分ではありません。有名企業のロゴが並んでいても、自社と規模や商圏が違えば参考になりにくいことがあります。

見極めるべきは、実績の大きさよりも、“自社と似た制約条件の中で何をしたか”です。

また、最初から大きな契約にしないことも大切です。採用なら、いきなり年間契約ではなく、求人票や採用ページの見直しだけを頼む。DXなら、いきなりシステム導入ではなく、請求・見積・日報など手作業になっている業務を一緒に棚卸しする。経営支援なら、売上拡大の前に、今後3年で守りたい人数や仕事量を整理する。

小さく試すと、相手の仕事ぶりが見えます。

  • 返事が早いか
  • 建設業の言葉を分かっているか
  • 社長の話を急かさないか
  • できないことをできないと言うか
  • 現場や社員に無理のある提案をしないか

外部支援は、会社の判断を代わりにしてもらうものではなく、社長が判断しやすい材料を増やすために使うものです。

社内で抱え続けるべきこともあります。たとえば、会社を続けるか、畳むか。どの取引先を大事にするか。社員にどんな働き方をしてほしいか。これは社長自身の判断です。

一方で、外に出してよいこともあります。求人の見せ方、業務の整理、協力会社との接点づくり、原価や収支の見える化、事務作業の負担軽減などです。

社長が決める領域と、外部に整理を手伝ってもらう領域を分けると、外部支援への抵抗感は少し下がります。

まとめ

営業電話が多い時代です。採用媒体も、DXも、経営支援も、似たような言葉で届きます。だからこそ、建設会社側が慎重になるのは当然です。

特に、地域で長く続けてきた会社ほど、外部の人にすぐ内情を話すことには抵抗があります。

「何回か話して、回数を重ねていったら生まれるもの」

この感覚は、とても大事です。

外部支援を使うなら、最初から信用しきる必要はありません。まずは相手の聞き方を見る。似た規模の支援経験を聞く。できないことを言える相手か確認する。小さく試す。

失敗しない外部支援の選び方は、“良さそうな業者を探すこと”より、“信用できるまで深く預けすぎない進め方を決めること”です。

社長の自己責任の感覚を手放す必要はありません。その判断を支える材料として、外部を使えるかどうか。そこから考えるくらいが、建設会社にはちょうどよいのだと思います。

外部に話す前の整理から始めたいときに

外部支援を検討するときは、「何を頼むか」が決まっていなくても問題ありません。むしろ最初は、採用なのか、事務作業なのか、協力会社なのか、今後の会社の守り方なのかを整理するところから始める方が自然です。

ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の経営課題を、現場・採用・組織・原価・デジタル活用まで横断して整理し、実行まで支援しています。ものづくりに集中できる建設業界へ向けて、社長が判断しやすい状態を一緒につくることを大切にしています。

「うちの場合は、外に頼む話なのか分からない」「まず何から整理すべきか見たい」という段階でも大丈夫です。無理に何かを進める前提ではなく、必要な範囲からお話を伺います。

よろしければ、こちらからご相談ください。

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