太陽光設置工事は住宅用・産業用・野立てで収益の見え方が変わる
太陽光の設置工事は、ひとくくりに見えても、住宅用・産業用・野立てで仕事の取り方も単価の考え方もかなり変わります。
ある太陽光関連の施工会社では、今後の事業の軸をどう置くかを考える中で、まずこの整理が必要になっていました。
「野立てなのか、住宅なのかで全然違いますよね」
この感覚はかなり大事です。
たとえば、住宅用であれば大手住宅会社や販売会社のルートに入り、屋根上の設置や電気工事を担う形が多くなります。案件数は見込みやすい一方で、発注側の価格決定力が強くなりやすいです。
産業用や野立て、いわゆるメガソーラー寄りの案件では、現場規模が大きくなります。工程管理、人数手配、土木・電気の切り分け、工期の読みが重要になります。単価だけでなく、動員数と工期のブレが利益に響きます。
つまり、最初に見るべきなのは「太陽光を続けるか、やめるか」ではありません。
自社がどの種類の太陽光工事で利益を出してきたのか。どの案件で利益が薄くなっているのか。ここを分けて見ることです。
同じ太陽光でも、住宅用の設置工事で苦しい会社と、野立ての大型案件で人手と工期に苦しんでいる会社では、次の打ち手が変わります。
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- 7月16日外構工事会社東京都
- 7月16日塗装工事会社大阪府
- 7月16日内装工事会社群馬県
- 7月16日総合建築岐阜県
- 7月15日工務店東京都
- 7月15日内装工事会社神奈川県
- 7月15日塗装工事会社奈良県
- 7月15日内装工事会社鳥取県
- 7月14日配管工事会社高知県
- 7月14日配管工事会社広島県
- 7月14日防水工事会社神奈川県
- 7月12日配管工事会社京都府
- 7月12日ビルメンテナンス佐賀県
- 7月12日リフォーム会社茨城県
- 7月11日総合建築福島県
- 7月11日総合土木大阪府
- 7月11日造園会社愛知県
- 7月11日外構工事会社茨城県
- 7月10日電気設備工事会社京都府
- 7月8日総合土木愛知県
- 7月8日工務店山形県
- 7月8日外構工事会社群馬県
- 7月6日工務店兵庫県
- 7月6日電気設備工事会社神奈川県
- 7月6日防水工事会社東京都
- 7月5日塗装工事会社神奈川県
- 7月5日プラント工事会社福島県
- 7月5日リフォーム会社東京都
- 7月5日総合土木福井県
- 7月4日外構工事会社千葉県
ブーム期の日給3万円前後から単価が下がり設置工事一本では読みづらくなっている
いま起きている課題は、太陽光設置工事の需要がなくなったことではなく、設置工事だけで安定して利益を読むのが難しくなっていることです。
太陽光の設置工事は、ブーム期にはかなり単価が良い時期がありました。
「昔は職人一人あたり日給3万円ぐらい出ていた」
こうした感覚を持っている会社も少なくありません。現場に入れば、しっかり人工がつき、職人も集めやすい。施工会社としても、案件をこなせば売上が立ちやすい時期がありました。
ただ、足元ではその単価感が変わっています。
「今は2万円ぐらいまで下がっている。厳しいと1万5千円くらいの現場もある」
もちろん地域や元請け、案件種別によって差はあります。けれど、ブーム期の単価を前提にしていると、今の設置工事はかなり苦しく見えます。
特に中小の専門工事会社にとってきついのは、次のような状態です。
- 人工単価は下がるのに、職人の確保コストは下がらない
- 設置工事はスポット案件が多く、来月以降の売上が読みにくい
- 元請けや販売会社の価格に左右され、自社で単価を決めづらい
- 工事量を追うほど、現場管理と人員手配が重くなる
この状態で「もっと案件を取ればいい」と考えると、忙しいのに利益が残らない流れになりやすいです。
設置工事一本で走るのか、点検・メンテナンスを組み合わせるのか。判断を先送りしづらい局面に入っています。
住宅用・産業用・野立ての違いを見ないままメンテナンスへ進むと営業先がぼやける
点検・メンテナンスへ軸足を移すなら、先に「どの太陽光の経験を、どの保守領域に転用できるか」を見ておく必要があります。
太陽光会社の中には、すでに設置よりもメンテナンスや点検を重視し始めている会社があります。
「設置工事より、メンテナンス点検がメインみたいな形もあり得るのか」
この問いは自然です。
設置工事は、引き渡したら一度仕事が終わります。一方で点検や保守は、継続的な関係になりやすいです。発電設備は設置後も動き続けます。パネル、架台、配線、パワーコンディショナー、周辺設備など、確認すべき箇所があります。
ただし、ここで注意したいのは、点検・メンテナンスを「新規事業」として大きく捉えすぎないことです。
大事なのは、多角化ではなく、すでに持っている施工能力の横展開です。
たとえば、住宅用太陽光を多く施工してきた会社なら、屋根上作業、電気配線、住宅会社とのやり取り、居住者対応の経験があります。ここから住宅向けの点検、既存顧客への定期確認、蓄電池や周辺機器の対応に広げやすい可能性があります。
産業用や野立てを多く施工してきた会社なら、広い現場での安全管理、設備確認、外部業者との連携、写真報告、工程管理の経験があります。ここから発電所の巡回点検や設備保守に近づけやすくなります。
さらに、電気・設備の施工能力がある会社であれば、太陽光の中だけに閉じなくてもよい場合があります。
「設備やメンテナンスの施工能力があるなら、冷蔵庫や業務用冷凍庫、倉庫の設備メンテナンスも見られるかもしれない」
こうした広げ方です。
もちろん、いきなり全く知らない設備に入るのは危ういです。けれど、電気工事、機器交換、現場確認、報告書作成、緊急時の一次対応など、すでに社内にある動きが近いなら、営業先を広げる余地はあります。
太陽光の設置単価が下がっているから、急いで別事業へ逃げる。そうではなく、太陽光で培った施工・点検・現場対応力をどこに転用できるかを見極めることが先です。
施工能力を棚卸しして点検・設備メンテナンスへ広げる順番を決める
点検・メンテナンスへ進むかどうかは、「儲かりそうか」だけでなく、自社の施工能力と営業先の近さで判断すると進めやすくなります。
まずは、既存の太陽光工事を3つに分けて整理します。
1つ目は、住宅用です。大手住宅会社、販売会社、工務店などからの工事が中心か。屋根上作業や居住者対応が多いか。ここを見ます。
2つ目は、産業用です。工場、倉庫、店舗、施設などの屋根や敷地に設置する案件です。法人施設との接点があるか、設備担当者とのやり取りがあるかがポイントになります。
3つ目は、野立てです。土地に設置する発電所型の案件です。現場規模、巡回性、設備確認、安全管理、草刈りや周辺管理との関係も出てきます。
この分類ごとに、次の項目を見ます。
- 直近1年で利益が残っている案件種別はどれか
- 単価が落ちても続ける意味がある案件はどれか
- 点検や保守につながる顧客接点が残っているか
- 現場対応後に写真・報告・是正提案までできているか
- 職人が対応できる作業範囲と、外注が必要な作業範囲はどこか
ここまで見ると、点検・メンテナンスへ進む順番が見えやすくなります。
たとえば、住宅用の工事が多い会社なら、まずは過去に施工した住宅や、取引先経由の既存設備点検から始めるのが自然です。いきなり法人設備メンテナンス会社を目指すより、既存ルートを活かしやすいです。
産業用や野立ての経験が多い会社なら、発電設備の定期点検、パワーコンディショナー周辺の確認、設備不具合時の一次対応、写真付き報告の体制づくりが入口になります。
電気・設備の施工能力が厚い会社なら、太陽光に閉じず、店舗・倉庫・業務用設備のメンテナンス会社との接点を探す選択肢もあります。冷蔵設備、業務用冷凍庫、物流倉庫まわりの設備保守などです。
ただし、広げるときは順番が大切です。
おすすめは、「今できる作業」「少し教育すればできる作業」「今は手を出さない作業」に分けることです。
ここを曖昧にすると、営業だけ先に進み、現場が苦しくなります。
たとえば、点検はできるが修理判断はまだ弱い。電気工事はできるが冷凍設備そのものの診断は難しい。写真報告はできるが、顧客向けの改善提案書までは整っていない。
このように分けておけば、無理な受注を避けながら広げられます。
進め方としては、最初から大きく掲げなくて大丈夫です。
- 既存取引先に「設置後の点検対応もできます」と伝える
- 過去施工先の点検メニューを簡単に作る
- 点検後の写真報告フォーマットを統一する
- 不具合発見時の対応範囲を社内で決める
- 設備メンテナンス会社や施設管理会社に、対応可能工事を整理して伝える
このくらいから始めるほうが、現場にも営業にも無理が出にくいです。
設置工事で培った強みを、点検・保守の継続収益に変える。ここが、太陽光会社にとって現実的な次の一手になりやすいです。
まとめ
太陽光設置工事の単価下落は、事業を大きく変えなければいけない合図というより、収益の取り方を見直すタイミングです。
ブーム期には、職人一人あたり日給3万円前後の現場もありました。今は2万円前後、厳しい現場では1万5千円程度まで下がるケースもあります。
この変化の中で、設置工事だけを追い続けると、忙しさのわりに利益が残りにくくなります。
一方で、太陽光の施工会社には、すでに使える力があります。電気工事、現場対応、安全管理、写真報告、設備確認、取引先との調整。これらは点検・保守・設備メンテナンスに転用しやすい力です。
大切なのは、住宅用・産業用・野立てを分けて見ることです。
どの案件で利益が残っているか。どの顧客接点が点検につながるか。どの施工能力なら隣接領域に広げられるか。ここを整理すれば、点検・メンテナンスへ進むべきかが見えやすくなります。
太陽光の設置工事をやめるか続けるか、という二択にしなくても大丈夫です。
設置で売上をつくりながら、点検で関係を継続し、設備メンテナンスで営業先を広げる。そうした組み合わせ方が現実的です。
自社の施工力をどこへ広げるか整理したいときに
太陽光設置工事の単価が下がっていると感じても、すぐに新しい事業を探す必要はありません。まずは、いまの施工実績、職人の対応範囲、取引先、点検・保守につながる接点を整理するだけでも、次の方向性は見えやすくなります。
ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の経営課題を、現場・採用・組織・原価・デジタル活用まで横断して整理し、実行まで支援しています。太陽光の設置工事から点検・メンテナンスへ広げたい場合も、販路拡大や原価管理、現場体制づくりを含めて一緒に整理できます。
「うちの場合は住宅用が多いけれど、点検に広げられるのか」「野立ての経験を設備メンテナンスに活かせるのか」「何から整理すべきかわからない」という段階でも大丈夫です。無理な営業はいたしませんので、状況の整理先として気軽にお声がけください。































