前提

住宅リフォームで手一杯の会社ほど、非住宅へ広げる前に人の条件が急に上がる

広島県内で住宅リフォームや内装工事を手がける、十数名規模の専門工事会社の話です。

これまでは戸建て住宅のリフォームが中心でした。トイレだけ。コンセントだけ。天井カセットエアコンの入れ替え。小さな工事も多く、社長自身も現場に入りながら回していました。

ただ、住宅市場の先行きには少しずつ不安があります。金利上昇もあり、5,000万円、6,000万円の住宅をこれまで通り買える人がどれだけいるのか。そんな感覚です。

そこで視野に入ってくるのが、商業店舗や介護施設、幼稚園などの非住宅案件です。

一方で、社長の言葉はかなり現実的でした。

「住宅は減っていくだろうなとは思うんです。商業店舗とかにシフトしないといけない気持ちもある。でも、なかなか切り替えが難しいんです」

ここで大きな論点になるのが採用です。

非住宅は、単に職人の人数を増やせば受けられる仕事ではありません。入場登録、安全書類、建設キャリアアップ、グリーンサイトなどに対応できる人が必要になります。

この差が、住宅中心の会社にとって意外と大きな壁になります。

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  • 6月11日総合建築和歌山県
  • 6月11日総合土木静岡県
  • 6月11日プラント工事会社京都府
  • 6月11日空調設備工事会社神奈川県
  • 6月11日空調設備工事会社茨城県
  • 6月11日総合土木長野県
  • 6月10日総合建築広島県
  • 6月10日総合土木奈良県
  • 6月10日総合建築東京都
  • 6月10日内装工事会社愛知県
  • 6月9日設備保全会社京都府
  • 6月9日総合土木北海道
  • 6月9日設備保全会社山口県
  • 6月8日防水工事会社兵庫県
  • 6月8日電気設備工事会社神奈川県
  • 6月8日内装工事会社大阪府
  • 6月5日リフォーム会社愛知県
  • 6月5日プラント工事会社香川県
  • 6月5日ビルメンテナンス兵庫県
  • 6月5日内装工事会社長崎県
  • 6月4日防水工事会社東京都
  • 6月4日内装工事会社東京都
  • 6月3日総合建築埼玉県
  • 6月3日空調設備工事会社香川県
中小建設業のための新規採用成功ガイド 資料ダウンロード
課題

グリーンサイトや建設キャリアアップに対応できる人は、職人100人の中でも一部に限られる

非住宅案件に入るうえでの採用課題は、人数不足だけではありません。

「現場に出られる人」ではなく、「大きめの非住宅現場に入れる手続きを嫌がらず、書類対応までできる人」が必要になることです。

相談の中で、社長はこう話していました。

「非住宅に入れる人間って限られてくるんですよね。大きいところの非住宅は、グリーンサイトが要ったり、キャリアアップが要ったり、書類関係が厳しくなるんで」

さらに、肌感としてこう続きます。

「職人が100人おっても、対応できる人は20人もおらんのんじゃないかなと思うんです」

これは、多くの専門工事会社に近い感覚ではないでしょうか。

技術はある。現場もできる。人柄も悪くない。けれど、入場登録や安全書類のやり取りになると急に腰が重くなる。そもそも登録をしていない。登録にかかる手間や費用を嫌がる。

「わざわざそんなことせんでも仕事あるわ、という感覚なんです」

この一言に、採用の難しさが詰まっています。

非住宅へ広げたい会社が探しているのは、ただの経験者ではありません。技術に加えて、元請けや大きな現場のルールに合わせられる人材です。

その母数は、思っている以上に少ないです。

背景

住宅中心で回ってきた会社ほど、社長が現場管理も安全対応も抱え込みやすい

この課題の背景には、事業の作り方そのものがあります。

住宅リフォーム中心の会社は、小回りが利きます。お客様との距離も近いです。細かい修繕や入れ替えにも対応できます。

ただ、その分だけ社長や番頭格に仕事が集まりやすくなります。

「僕の代わりもいないですし、なかなかいっぱいいっぱいで仕事を回しとる感じなんです」

この状態で非住宅を増やそうとすると、案件を取る前に不安が出ます。

人が先か。仕事が先か。

仕事を取ってから人を探すのが、通常はリスクが少ないです。人を先に抱えて案件がなければ固定費になります。

しかし、非住宅の場合は少し違います。

案件が来てから、グリーンサイトや建設キャリアアップに対応できる人を探しても間に合わないことがあります。

社長もこう整理していました。

「即戦力が1人でも関われれば、あとは外注だけで全然終わらせられると思うんですけどね」

必要なのは、20人の社員ではありません。

まずは、非住宅案件の入口を作れる1人です。現場管理者でもよい。書類対応に慣れた職人でもよい。元請けとのやり取りを理解している人でもよい。

ただし、その1人は誰でもよくありません。

だからこそ、求人媒体に出す前の設計が重要になります。

もう一つ、採用環境も変わっています。

いまは求人媒体が多すぎます。ハローワーク、大手媒体、建設業特化媒体、地域特化媒体、スカウト、SNS。さらに多くの求人は検索サービス上に集約されます。

中国地方のある県で「建設」と検索しても、求人は数千件単位で出てきます。

ただ求人を出すだけでは、必要な人に届く前に埋もれてしまいます。

しかも、応募者は会社ホームページも見ます。他社と比較します。条件だけでなく、現場の雰囲気や働き方も見ます。

採用は、媒体選びだけでは決まりにくくなっています。

解決

非住宅に入れる1人を採るには、求人を出す前に欲しい人材像と言葉を絞る

非住宅案件に向けた採用は、最初から「どの媒体に出すか」だけで考えないほうが進めやすいです。

先に整理したいのは、どんな人なら自社の非住宅展開を前に進められるのかです。

たとえば、次のように分けて考えます。

  • グリーンサイトや建設キャリアアップの登録に抵抗がない人
  • 安全書類や入場手続きの重要性を理解している人
  • 住宅だけでなく、店舗や施設の現場経験がある人
  • 社長の代わりに現場管理の一部を任せられる人
  • 外注職人と連携しながら現場を納められる人

この整理がないまま求人を出すと、「内装職人募集」「現場管理者募集」のような一般的な言葉になりがちです。

それでは、大手や条件の良い会社に埋もれます。

大事なのは、100人中90人に好かれる求人ではありません。

100人中99人には響かなくても、残り1人に深く刺さる言葉を探すことです。

実際、ある工事会社では、仕事のきれいな説明よりも、現場の特徴をそのまま出した短い言葉のほうが応募につながったことがありました。多くの人には敬遠される仕事でも、その仕事を面白いと思う人はいます。

建設業の採用では、この切り口が効くことがあります。

非住宅対応人材であれば、求人文言も変わります。

たとえば、単に「内装工募集」ではなく、次のような方向性が考えられます。

  • 「店舗・施設の現場に入りたい内装経験者へ」
  • 「グリーンサイト、CCUS対応の経験を活かせる現場管理」
  • 「住宅リフォームから非住宅へ広げる会社で、現場の中核を担う仕事」
  • 「社長が抱えてきた現場管理を一緒に仕組みにしていく仕事」

もちろん、このまま使えばよいという話ではありません。

自社の現場、自社の強み、来てほしい人の価値観に合わせて、文言を何度も検証することが必要です。

進め方としては、次の順番が現実的です。

  1. 非住宅展開に必要な役割を1人分まで絞る
  2. その人に求める経験、書類対応、現場感を言語化する
  3. 今いる社員や協力会社の中で、近い人の特徴を洗い出す
  4. その人が自社に魅力を感じる理由を言葉にする
  5. 求人タイトルや冒頭文を複数パターンで試す
  6. 媒体ごとの反応を見て、文言と導線を変える
  7. 応募後は、面接前後で自社の魅力を丁寧に伝える

ここでいう魅力は、派手な福利厚生だけではありません。

「社長に近い距離で仕事を覚えられる」 「住宅の細かい対応力を、店舗や施設に活かせる」 「外注を使いながら現場を組み立てる経験が積める」 「非住宅の入口づくりを任される」

こうした要素も、人によっては大きな魅力になります。

特に中小の専門工事会社では、大手と同じ土俵で条件勝負をしないことが大切です。

検索結果で埋もれない工夫も必要です。求人媒体に出した後、応募者は検索サービスで見つけます。会社名で調べます。ホームページを見ます。

そのときに、求人票とホームページの内容がつながっているか。非住宅へ広げようとしている会社の姿勢が伝わるか。応募後の連絡が早いか。面接で仕事の面白さを伝えられるか。

ここまで含めて、採用基盤です。

まとめ

非住宅案件を受けるには、職人の人数だけでは足りません。

グリーンサイト、安全書類、建設キャリアアップなどに対応できる人がいるかどうかで、受けられる仕事の幅が変わります。

住宅リフォームで忙しい会社ほど、社長が現場も管理も抱えています。だからこそ、非住宅に向けた1人の採用は大きな意味を持ちます。

ただし、誰でもよいわけではありません。

必要なのは、非住宅のルールに合わせられる人。書類対応を嫌がらない人。外注と連携しながら現場を納められる人。社長の代わりに一部を任せられる人です。

その人を採るには、求人媒体に出す前にやることがあります。

欲しい人材像を言語化すること。自社の魅力を切り出すこと。求人文言を検証すること。媒体と検索導線を整えること。応募後に魅力づけすること。

「人が先か、仕事が先か」は簡単に割り切れません。

ただ、非住宅に入る準備として採用基盤を整えておくことは、案件が来たときの選択肢を増やします。

今すぐ大きく変える必要はありません。まずは、非住宅を受けるために必要な1人を具体的に描くところからで十分です。

うちが採るべき1人を整理したいときに

非住宅へ広げたいけれど、どんな人を採ればよいのか。求人に何を書けばよいのか。そもそも今は人を先に考えるべきなのか。

この段階で止まる会社は少なくありません。

ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の経営課題を、現場・採用・組織・原価・デジタル活用まで横断して整理し、実行まで支援しています。

採用についても、求人媒体を選ぶ前の人材像の整理、自社の魅力の言語化、求人文言の検証、応募後の対応づくりまで、会社の状況に合わせて一緒に考えます。

「うちの場合は、非住宅に向けて誰を採るべきか」「何から整理すべきかわからない」という段階でも大丈夫です。無理な営業はいたしませんので、考えを整理する場としてご相談ください。

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