若手大工と施工管理の採用に向け、ホームページと入社案内を同時に整える住宅建築会社
埼玉県南部で住宅建築を手がけるある会社では、若手大工だけでなく、今後は施工管理も採用していく方針を固めていました。ホームページの刷新に加え、学校訪問や求人活動で使う入社案内の制作も進める計画です。
そこで必要になったのが、採用活動の土台となる写真でした。
社屋や設備を撮るだけであれば、それほど難しくありません。しかし、採用候補者に伝えたいのは、建物そのものよりも「どのような人が、どのような現場で、どう働いているか」です。
社長からも「工程として、どの場面が会社のアピールになるのか、まだイメージしにくい」という率直な声がありました。
採用写真は、撮影当日に思いついた場面を撮るものではありません。採用したい人物像と写真の用途から、必要なカットを逆算して準備するものです。
この会社の場合、今年入社した若手大工を中心に、施工管理、既存の職人、社長、会長まで撮影対象に含める構想がありました。さらに、写真をホームページだけで終わらせず、入社案内や求人媒体でも使える会社の資産にすることが求められていました。
1週間で 16件の相談 がありました
- 8月4日プラント工事会社埼玉県利益率向上の相談
- 8月4日防水工事会社京都府原価管理の相談
- 8月4日造園会社群馬県原価管理の相談
- 8月3日総合土木愛知県案件獲得の相談
- 8月2日解体工事会社神奈川県利益率向上の相談
- 8月2日内装工事会社大阪府案件獲得の相談
- 8月2日空調設備工事会社秋田県協力会社探しの相談
- 8月2日総合建築群馬県案件獲得の相談
- 8月1日空調設備工事会社福岡県人材確保の相談
- 8月1日工務店京都府業務効率化システムの相談
- 8月1日塗装工事会社埼玉県業務効率化システムの相談
- 8月1日総合土木静岡県人材確保の相談
- 7月31日内装工事会社兵庫県業務効率化システムの相談
- 7月31日電気設備工事会社静岡県原価管理の相談
- 7月31日防水工事会社福島県協力会社探しの相談
- 7月30日造園会社島根県案件獲得の相談
- 7月29日解体工事会社山口県人材育成の相談
- 7月29日電気設備工事会社大阪府案件獲得の相談
- 7月29日空調設備工事会社北海道人材育成の相談
- 7月28日総合建築北海道高卒採用の相談
- 7月28日工務店神奈川県業務効率化システムの相談
- 7月27日総合土木千葉県利益率向上の相談
- 7月26日塗装工事会社神奈川県案件獲得の相談
- 7月26日工務店兵庫県案件獲得の相談
- 7月25日解体工事会社東京都業務効率化システムの相談
- 7月25日総合建築茨城県高卒採用の相談
- 7月25日内装工事会社東京都利益率向上の相談
- 7月24日造園会社岐阜県案件獲得の相談
- 7月24日空調設備工事会社愛知県案件獲得の相談
- 7月24日防水工事会社兵庫県高卒採用の相談
社屋写真や集合写真だけでは、若手大工と施工管理の仕事が見えてこない状態
採用写真で起こりやすいのが、「一通り撮ったものの、採用活動では使いにくい」という問題です。
たとえば、社屋の外観、社員の集合写真、設備や車両の写真は、会社の存在や規模感を伝えるうえでは役立ちます。一方、それだけでは若手の求職者が知りたい次のような情報までは伝わりません。
- 入社後、どのような場所で働くのか
- 若手社員はどのような仕事を任されているのか
- 職人同士や施工管理との関係はどうか
- 現場ではどのように打ち合わせをするのか
- 経営者はどのような雰囲気の人なのか
特に、大工職人と施工管理では、見せるべき仕事の場面が異なります。大工職人なら、道具を扱う姿や施工中の動きが仕事の中心です。施工管理なら、図面の確認、現場での指示、職人との打ち合わせなどが役割を伝える場面になります。
「撮ってほしい社員は、社長や会長も含めて全員撮れる」という条件があっても、対象者を並べて撮るだけでは十分ではありません。誰を、どの役割として、どのような場面で見せるかまで決める必要があります。
写真の枚数を増やすことよりも、「誰に何を伝える写真か」を一枚ずつ明確にすることが重要です。
制作会社の撮影プランに写真が含まれている場合も、確認が必要です。ホームページを完成させるための撮影と、今後の求人媒体や入社案内まで見据えた撮影では、目的も必要なカットも異なるからです。
撮りたい場面より先に、現場の許可と社員の予定を押さえる必要がある建設業特有の事情
建設会社の採用撮影が難しい理由は、撮りたい写真が決まっても、希望する場所で自由に撮れるとは限らないことです。
今回も、大手住宅会社の物件に入って撮影できるか、現場ごとの確認が必要でした。元請けや施主、現場関係者の方針によっては、撮影自体が難しい場合もあります。撮影できても、建物の表示、図面、個人情報、他社の社員や車両など、写してはいけない対象が含まれる可能性があります。
「撮ってはいけないものは撮らない。撮影後も関係者に確認してもらい、使わないでほしい写真は削除する」という進め方が前提になりました。
建設現場の撮影は、カメラマンを押さえる前に、撮影可能な現場と撮影可能な人を確保する必要があります。
もう一つの制約は、現場と社員の予定です。若手大工を撮りたい日と、その若手が見せたい工程を担当する日は必ずしも一致しません。施工管理の打ち合わせ場面を撮りたくても、当日に打ち合わせがなければ撮影できません。
複数日に分ければ調整しやすくなる一方、撮影日数が増えるほど移動や撮影の負担も増えます。そのため、今回の計画では、できれば一日に3〜4現場を回り、撮影対象者と見せたい工程を集約する方向が検討されました。
現場間の移動についても、住所だけ共有して各自で移動する方法と、会社の車に同乗して回る方法があります。社長からは「自分が車を出して回った方が早いかもしれない」という話もありました。現場の場所や入場方法を知る人が同行できれば、移動のロスを抑えやすくなります。
撮影品質はカメラの性能だけで決まりません。現場の許可、工程、人、移動を一日にどう組み合わせるかで、撮れる写真の質と量が大きく変わります。
採用したい人物像からカット表を作り、許可・工程・利用権まで一枚の撮影計画にまとめる進め方
撮影準備は、「誰を採用したいか」「何を伝えたいか」「どこで使うか」の順で整理すると進めやすくなります。
今回のように若手大工と施工管理の両方を採用したい場合、最初から一つの採用像にまとめず、職種ごとに必要な写真を分けます。
1.採用したい職種ごとに、伝える内容を決める
若手大工に伝えたいのは、ものづくりの面白さ、先輩との距離、入社後の成長イメージです。施工管理に伝えたいのは、現場での役割、職人との関係、会社から任される範囲です。
この違いを踏まえると、必要なカットの候補は次のようになります。
撮影対象 | 主なカット | 採用候補者に伝わること |
|---|---|---|
若手大工 | 作業中の姿、道具を扱う手元、先輩と確認する場面 | 入社後の仕事と成長のイメージ |
経験のある職人 | 施工中の全身、若手に説明する場面 | 技術力と教育の雰囲気 |
施工管理 | 図面確認、現場巡回、職人との打ち合わせ | 管理職種の具体的な役割 |
社長・会長 | 現場で話す姿、スーツ姿、個人写真 | 経営者の人柄と会社の信頼感 |
社内・設備 | 社屋、社内、機械、車両 | 会社の基本情報と仕事の環境 |
同じ社員でも、正面を向いた人物写真と、仕事中の自然な写真では用途が異なります。採用サイトの社員紹介には人物写真、仕事内容の説明には作業写真、会社案内の代表あいさつには経営者のスーツ姿、といった使い分けができます。
「撮る人の一覧」ではなく、「採用候補者に見せたい役割と場面の一覧」を作ることが、カット設計の出発点です。
2.撮影できる現場を先に絞り込む
次に、候補となる現場ごとに撮影条件を確認します。確認先は、元請け、施主、現場責任者など、案件の体制によって変わります。
最低限、次の項目を事前にそろえておくと安心です。
- 採用サイトや求人媒体に掲載する撮影であること
- 撮影できる日時と範囲
- 写してはいけない場所、表示物、図面、設備
- 他社の社員や施主関係者が写り込む可能性
- 撮影後に写真確認が必要か
- 使用できない写真があった場合の削除方法
許可は「撮影してよいか」だけでなく、「採用目的で公開してよいか」まで確認します。撮影は可能でも、外部公開は認められないケースがあるためです。
現場撮影の許可は、撮る許可と公開する許可を分けず、写真の用途まで伝えて確認します。
3.一日の工程表に、現場・人・場面・移動を落とし込む
撮影日が決まったら、どの現場で誰を撮るかを工程表にします。今回も「撮り忘れがないように、現場と撮影対象者を組み合わせた日程表を作る」という段取りが取られました。
工程表には、次の項目を入れます。
- 時刻
- 現場名または住所
- 撮影対象者
- 役割・職種
- 撮影する作業や打ち合わせ
- 必要な服装や道具
- 撮影許可の確認状況
- 写してはいけない対象
- 次の現場までの移動時間
- 使用予定の媒体
一日に複数現場を回る場合は、撮影枚数を均等にする必要はありません。「若手大工が見せたい作業をしている現場」「施工管理の打ち合わせを撮れる現場」など、各現場の役割を決めておく方が効率的です。
たとえば、一つ目の現場では若手大工の作業風景、二つ目では職人同士のやり取り、三つ目では施工管理の図面確認を撮る、といった組み方です。社屋へ戻った後に、経営者のスーツ姿や社内写真を撮る方法も考えられます。
複数現場を回る日は、すべての現場で同じ写真を撮るのではなく、現場ごとに撮影目的を分担させます。
4.当日撮れるかどうかを、工程と服装まで確認する
仕事中の写真は、実際の工程と一致しているほど自然に見えます。一方、採用写真として必要な場面が撮影日に発生しない場合は、安全や業務の妨げにならない範囲で、図面を確認する、打ち合わせの形を取るなど、撮影用に場面を整えることもあります。
その場合も、実際には行っていない仕事を演出するのではなく、日常業務の中にある場面を撮影しやすい形に整えることが大切です。
経営者についても、現場での姿だけでなく、スーツ姿を撮っておくと、代表あいさつ、対外的な会社紹介、求人媒体などに転用しやすくなります。作業着とスーツの両方が必要なら、当日の持ち物として工程表に明記します。
5.納品枚数だけでなく、利用権を確認する
今回の撮影構想では、300〜500枚ほどを納品し、会社の財産として今後の制作物に活用する想定がありました。ただし、写真を幅広く使うには、枚数だけでなく契約上の利用条件を確認する必要があります。
確認したいのは、主に次の点です。
- 写真データの納品範囲
- 採用サイト、求人媒体、入社案内、会社案内で利用できるか
- トリミング、文字入れ、色調整ができるか
- 将来の制作会社にもデータを渡せるか
- 利用期間や媒体に制限がないか
- 撮影対象となった社員の掲載確認をどう扱うか
- 退職後の写真をどう扱うか
「写真は会社に帰属する」という認識でも、著作権の譲渡なのか、広い範囲で利用できる許諾なのかによって扱いが変わります。後からホームページ制作会社や求人媒体の運用会社へ渡せるよう、契約時に利用範囲を明文化しておくと再確認の手間を減らせます。
社員についても、撮影時点で採用広報への掲載目的を伝え、社内で確認を残しておくと運用しやすくなります。
写真を会社の採用資産にするには、納品枚数ではなく、利用媒体・加工・第三者への共有・利用期間まで確認する必要があります。
まとめ
建設会社の採用写真は、社屋や集合写真をきれいに撮るだけでは完成しません。若手大工を採用したいのか、施工管理を採用したいのかによって、見せるべき人、仕事、現場が変わります。
準備の流れは次のとおりです。
- 採用したい職種と伝えたい内容を整理する
- 必要な人物と仕事の場面をカット表にする
- 元請けや施主などに撮影・公開の許可を確認する
- 複数現場と撮影対象者を一日の工程表にまとめる
- 写真を複数媒体で使えるよう利用条件を確認する
「どの場面が会社のアピールになるのかわからない」という段階でも、採用したい人物像から考えれば、必要な写真は少しずつ見えてきます。
撮影計画の中心に置くべきなのは会社が撮りたいものではなく、求職者が入社後を想像するために必要な場面です。
自社の仕事が伝わる採用写真を整理したい方へ
採用サイトや入社案内を作ろうとしても、「誰を撮ればよいか」「どの現場なら仕事の魅力が伝わるか」「撮った写真をどこまで使えるようにすべきか」で止まることがあります。
ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の採用課題を、求める人物像、現場の見せ方、教育体制、採用ツールの使い分けまで横断して整理し、実行を支援しています。
「うちの場合は、何から決めればよいだろう」という段階でも問題ありません。状況を一緒に整理するところから進めます。無理にサービスを勧めることはありませんので、今後の撮影や採用広報を考える際の整理先として気軽にご活用ください。





























