地場の原状回復と水まわりリフォームを、代表と協力業者中心で回している会社の現在地
埼玉県南部で賃貸物件の原状回復や住宅リフォームを手がける、少人数のリフォーム会社の話です。取引の中心は地元の不動産会社、管理会社、オーナーで、仕事の多くは紹介や長年の付き合いから生まれています。
もともとはハウスクリーニングから始まり、賃貸物件の清掃、クロス、設備交換、水まわり修繕へと広がってきました。代表自身が手を動かしながら覚え、現場で必要なことを一つずつ増やしてきた会社です。
この会社が大切にしているのは、単に「元に戻す」ことではありません。たとえば古い物件でも、玄関を開けた瞬間に「あ、きれいだな」と感じてもらえるようにする。水栓をシングルレバーに替える。トイレをきれいに見せる。そうした小さな提案で、内見が決まりやすくなり、オーナーにも入居者にも喜ばれる状態をつくっています。
その一方で、現場を回すうえでは別の悩みがあります。小規模リフォーム会社ほど、複数業者の予定調整がそのまま工期・待ち時間・利益率に響きやすいという点です。
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- 7月16日外構工事会社東京都
- 7月16日塗装工事会社大阪府
- 7月16日内装工事会社群馬県
- 7月16日総合建築岐阜県
- 7月15日工務店東京都
- 7月15日内装工事会社神奈川県
- 7月15日塗装工事会社奈良県
- 7月15日内装工事会社鳥取県
- 7月14日配管工事会社高知県
- 7月14日配管工事会社広島県
- 7月14日防水工事会社神奈川県
- 7月12日配管工事会社京都府
- 7月12日ビルメンテナンス佐賀県
- 7月12日リフォーム会社茨城県
- 7月11日総合建築福島県
- 7月11日総合土木大阪府
- 7月11日造園会社愛知県
- 7月11日外構工事会社茨城県
- 7月10日電気設備工事会社京都府
- 7月8日総合土木愛知県
- 7月8日工務店山形県
- 7月8日外構工事会社群馬県
- 7月6日工務店兵庫県
- 7月6日電気設備工事会社神奈川県
- 7月6日防水工事会社東京都
- 7月5日塗装工事会社神奈川県
- 7月5日プラント工事会社福島県
- 7月5日リフォーム会社東京都
- 7月5日総合土木福井県
- 7月4日外構工事会社千葉県
トイレリフォームで設備屋とクロス屋の予定が噛み合わず、半日仕事が一日仕事になる
わかりやすいのが、トイレリフォームです。
一般的には、朝に設備工事の担当者が便器を外します。そのあとクロス職人が入って壁紙を張り替えます。最後にまた設備工事の担当者が戻り、便器を取り付けます。
流れとしては単純です。ただ、現場ではここに段取りのロスが出ます。
「クロス屋さんのスケジュールをきちっと押さえないと、うちらが動けないんです」
この言葉の通り、設備側の作業は短くても、クロス工事を待つ時間が発生します。クロス職人の到着が遅れれば、取り付けも後ろ倒しになります。別現場への移動も組みにくくなります。
さらに、外注費もかかります。もちろん専門職に頼むべき工事はあります。ただ、トイレ一室の壁紙張り替えのような小さな隣接作業まで毎回外注に頼ると、現場の回転率は職人の予定に左右され、利益も分散しやすくなります。
代表は、自身がクロスもトイレ設置もできるため、こう話していました。
「自分でクロスも貼れて、トイレも付けられると、朝から一人で進めても丸一日かからないことが多いんです。入れ替わりがないので、時間のロスがほとんどないんですよ」
ここに、多能工化の本質があります。何でもできる万能職人を無理に目指す話ではありません。よく一緒に発生する隣接作業を一人または少人数で完結できるようにすることです。
小規模現場では「専門分業の正しさ」と「段取りコスト」がぶつかりやすい
建設業では専門分業が基本です。設備、クロス、電気、塗装、大工、それぞれに専門性があります。品質や安全を守るためにも、分業は大切です。
ただ、原状回復や小規模リフォームでは、専門分業がそのまま効率的とは限りません。
たとえば賃貸物件の退去後工事では、クリーニング、クロス、床、設備の小修繕が細かく重なります。一つひとつは大規模工事ではありません。しかし、業者が分かれるほど、日程調整、鍵の受け渡し、材料の手配、現場確認、手直し対応が増えます。
特に地域密着で動く会社は、緊急対応や小回りの良さが強みです。実際、この会社も以前は都内や他県まで動いていましたが、移動時間や経費を考え、地元中心に切り替えています。何かあったときにすぐ駆けつけられる体制を優先したわけです。
その地場密着の強みをさらに活かすには、「外注先を増やす」だけでなく、「自社や近い仲間ができる範囲を増やす」発想が必要になります。
代表は、クロス職人育成や多能工職人育成の講座も行っています。きっかけは、別の設備会社からの相談でした。
「お客さんからトイレリフォームを頼まれるけれど、クロスと設備で二業種が必要になる。従業員にクロスを覚えさせて、内製化したい」
これは、同じ悩みを持つ会社が多いことを示しています。受注はある。技術もある。ただ、隣接工種を少し覚えればもっとスムーズに終わる現場で、外注待ちが発生している。ここが小規模リフォーム会社の見直しどころです。
多能工化は「頻度が高く、リスクが低く、品質を確認しやすい隣接作業」から始める
多能工化は、いきなり幅広く教えるとうまくいきません。最初に決めるべきは、どの工種から覚えるかです。
おすすめしやすいのは、自社の主工種の前後で頻繁に発生し、かつ小さく切り出せる作業です。トイレリフォームなら、設備工事に対して、トイレ一室のクロス、クッションフロア、ソフト巾木、簡単な下地補修などが候補になります。
判断軸は、次の4つです。
- 月に何回発生しているか
- 外注待ちでどれだけ時間が止まっているか
- 失敗したときの手直し範囲が限定できるか
- 法令・資格・安全面で無理がないか
たとえば、毎月何件もトイレ交換があり、そのたびにクロス職人の予定調整が発生しているなら、トイレ一室のクロス張り替えを覚える価値は高いです。逆に、年に数回しかない作業や、漏水・電気・ガス・構造に関わる作業まで無理に内製化する必要はありません。
内製化してよい範囲と、専門業者に任せる範囲を分けることが大切です。
内製化しやすいのは、仕上がりの確認がしやすく、範囲が小さい作業です。トイレ一室の壁紙、床材、軽微な補修、器具交換に伴う周辺仕上げなどです。一方で、給排水の大きな移設、漏水リスクの高い配管、電気工事、ガス、下地の腐食が大きい工事、大面積で品質差が出やすいクロス工事は、専門業者に任せたほうが安全です。
教育対象者の選び方も重要です。
経験者に覚えてもらう場合、立ち上がりは早いです。ただし、自分のやり方が強く、会社の進め方と合わないこともあります。未経験者や若手に教える場合は時間がかかりますが、段取り、養生、清掃、報告の仕方まで会社の型として教えやすくなります。
小規模会社であれば、最初から大人数に教える必要はありません。まずは一人か二人に絞り、代表や職長が見切れる範囲で育てるほうが現実的です。
進め方はシンプルです。
- 過去3か月の工事を見て、外注待ちが多い隣接作業を洗い出す
- その中から、小範囲で手直ししやすい作業を一つ選ぶ
- 標準手順を写真付きでまとめる
- 最初は社内練習、次に空室や低リスク現場で実践する
- 仕上がり基準と「ここから先は専門業者」の線引きを決める
ここまで決めておくと、多能工化は属人的な努力ではなく、会社の生産性を上げる取り組みになります。
まとめ
トイレリフォームのような小規模工事では、工事そのものよりも、業者の入れ替わりや待ち時間が利益を削ることがあります。
設備工事とクロス工事をすべて一人で完璧にこなす必要はありません。大切なのは、頻度の高い隣接作業を少しずつ内製化し、外注に頼るべき範囲は明確に残すことです。
多能工化は、職人に無理をさせるためのものではありません。現場の段取りを軽くし、移動や待機を減らし、空いた時間で次の仕事に向かえるようにするためのものです。
地場で信頼を積み上げてきたリフォーム会社ほど、この効果は出やすいです。対応が早い。コストも抑えやすい。現場の仕上がりも一貫して見られる。そうした強みが、紹介や継続取引につながっていきます。
まずは、今ある工事の中で「毎回、ここで待っているな」と感じる工程を一つ見つけることから始めるとよさそうです。
多能工化や教育体制を、自社の現場に合わせて整理したいときは
「うちの場合、どの工種から覚えさせるべきか」「内製化してよい範囲が判断しにくい」「教えられる人が代表しかいない」という段階でも、整理できることはあります。
ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の経営課題を、現場・採用・組織・原価・デジタル活用まで横断して整理し、実行まで支援しています。多能工化も、単なる技術教育ではなく、現場の回転率、利益率、人材育成、協力業者との役割分担までつながるテーマです。
自社の工事内容や人員体制に合わせて、何から始めるべきかを一緒に整理できます。無理な営業はいたしませんので、「まだ考えがまとまっていない」という段階でもお気軽にご相談ください。































