自社職人5名で非住宅の空調改修を手がけ、既存の協力会社とも取引がある会社の現在地
東北地方で非住宅物件の空調設備工事を手がける、10名弱の専門工事会社があります。自社職人は5名ほどで、施工管理と事務の担当者を置き、商業施設やテナントの改修工事を中心に対応しています。
施工の大半は非住宅で、改修工事が7割程度です。自社だけですべての現場を回すのではなく、以前から付き合いのある一人親方や協力会社にも仕事を依頼しています。
新たな協力会社を探すため、建設会社同士をつなぐマッチングサービスも利用しています。個人で活動する職人から連絡が入り、実際に会って仕事を依頼したケースもあります。一方で、一度依頼しただけで、その後は発注していない相手もいるそうです。
理由は施工品質や対応面です。協力会社探しは「応募が来たか」ではなく、「次の現場も任せられる相手だったか」まで見なければ成果を判断できません。
1週間で 21件の相談 がありました
- 9月11日工務店福岡県案件獲得の相談
- 9月11日外構工事会社沖縄県業務効率化システムの相談
- 9月11日解体工事会社兵庫県人材確保の相談
- 9月11日電気設備工事会社三重県案件獲得の相談
- 9月10日内装工事会社兵庫県人材確保の相談
- 9月10日外構工事会社神奈川県協力会社探しの相談
- 9月10日総合建築宮崎県利益率向上の相談
- 9月9日総合土木兵庫県人材育成の相談
- 9月9日内装工事会社秋田県人材確保の相談
- 9月8日内装工事会社茨城県業務効率化システムの相談
- 9月8日工務店秋田県人材確保の相談
- 9月8日工務店広島県人材確保の相談
- 9月8日内装工事会社和歌山県高卒採用の相談
- 9月7日塗装工事会社三重県利益率向上の相談
- 9月7日総合建築長崎県案件獲得の相談
- 9月7日防水工事会社三重県業務効率化システムの相談
- 9月6日内装工事会社東京都協力会社探しの相談
- 9月5日設備保全会社東京都高卒採用の相談
- 9月5日総合土木北海道原価管理の相談
- 9月5日内装工事会社千葉県案件獲得の相談
- 9月5日設備保全会社茨城県協力会社探しの相談
- 9月4日塗装工事会社神奈川県人材確保の相談
- 9月4日電気設備工事会社山梨県原価管理の相談
- 9月4日設備保全会社栃木県利益率向上の相談
- 9月4日電気設備工事会社岐阜県利益率向上の相談
- 9月3日外構工事会社群馬県案件獲得の相談
- 9月3日総合土木広島県協力会社探しの相談
- 9月3日外構工事会社新潟県人材確保の相談
- 9月3日電気設備工事会社福島県協力会社探しの相談
- 9月2日内装工事会社愛知県利益率向上の相談
協力会社を増やすほど継続的に仕事を振れなくなる募集数と発注量のずれ
この会社が抱えているのは、協力会社が見つからないという単純な悩みではありません。既存の協力先が何人もいるなかで、さらに増やすべきかを慎重に考えています。
「増やしすぎても、仕事を振ってお願いできないと申し訳ない。人間的に合って、仕事が丁寧な人とは長くやっていきたい」
この感覚は、協力会社募集に取り組む中小の専門工事会社に共通するものです。登録者や応募者を増やしても、自社の現場量が変わらなければ、一社あたりの発注回数は減ります。声をかけない期間が長くなれば、相手も別の取引先を優先するようになり、いざ必要なときに来てもらえるとは限りません。
反対に、人数を絞りすぎれば、急な増員や繁忙時の現場に対応できません。大切なのは、協力会社を多く集めることではなく、次の3つを釣り合わせることです。
- 自社職人だけでは不足する人数
- 月ごとの受注量と稼働の波
- 協力会社へ継続して依頼できる仕事量
募集数は「多いほどよい」のではなく、自社の不足人工と継続発注できる量から逆算する必要があります。
一度の依頼で施工品質や対応の差が見え、当日の現場リスクを自社が負う取引構造
協力会社の見極めが難しいのは、プロフィールや面談だけでは、実際の施工品質まで把握できないためです。
この会社でも、マッチングサービスを通じて複数の職人と会い、仕事を依頼しています。そのなかには継続してお願いしている人もいれば、一度限りになった人もいます。施工の丁寧さや依頼時の対応に差があったからです。
専門工事では、協力会社の仕事であっても、元請けや上位会社から見れば発注した会社の施工です。仕上がりに問題があれば、自社が確認と手直しに動くことになります。当日の連絡や現場への入り方に問題があれば、工程や他職種との取り合いにも影響します。
そのため、見極めるべきなのは技術力だけではありません。
- 指示した品質で施工できるか
- 約束した日時や人数を守れるか
- 変更や問題を早めに連絡できるか
- 現場の段取りに合わせて動けるか
- 自社の職人や関係者と無理なく仕事ができるか
長く付き合える協力会社は、施工技術に加えて、連絡・段取り・人柄を含めて現場を任せられる相手です。
また、この会社は急拡大を目指しているわけではなく、「身の丈に合った流れ」を重視しています。売上を増やすためだけに協力会社を広げるのではなく、現在の受注と利益を守りながら、必要な分だけ施工体制を補いたいという考えです。
この方針であれば、募集の入口を広げ続けるより、少人数と実際に仕事をしながら相性を確かめるほうが合っています。
必要人工を決め、面談・実績確認・小規模案件・評価の順で継続発注を判断する仕組み
協力会社募集は、必要人数を決める段階と、応募者を見極める段階を分けると進めやすくなります。
まず、直近1年程度の月別の稼働を振り返ります。自社職人だけで足りなかった月、協力会社へ依頼した人数、断った案件や残業で吸収した仕事があれば整理します。そのうえで、通常時と繁忙時に必要な人数を分けて考えます。
例えば、通常時に継続発注できるのが1人分で、繁忙時だけさらに2人必要なのであれば、常時3人を新たに抱える必要はありません。継続して依頼する中心メンバーと、繁忙時に相談する候補を分けておくほうが現実的です。
「常時頼みたい人数」と「繁忙時だけ必要な人数」を分けると、募集しすぎと人手不足の両方を避けやすくなります。
候補者の見極めは、次の順番で進めます。
- 面談で対応領域と稼働条件を確認する
経験年数だけでなく、得意な工事、対応できるエリアや曜日、何人で動くのかを確認します。人柄の相性も、この段階で見ておきます。
- 過去の施工実績を確認する
自社が多く扱う建物や工事内容に近い経験があるかを確かめます。空調改修が中心なら、新築の経験だけで判断せず、既存設備や他職種との調整を伴う現場に慣れているかを見ることが重要です。
- いきなり大きな現場を任せず、小規模な案件で試す
最初から工程への影響が大きい工事を任せるのではなく、自社側が施工状況を確認しやすい範囲から依頼します。面談では分からなかった仕事の進め方を確認できます。
- 施工後に同じ基準で評価する
品質、連絡、時間、段取り、人柄の5項目を簡潔に記録します。社長の記憶だけに頼らず、一緒に入った職人や施工管理担当者の所感も残すと、次回の発注判断がしやすくなります。
- 継続、条件付き継続、見送りを分ける
一度の施工で完璧さを求めるのではなく、指摘への対応や改善も含めて判断します。ただし、品質や当日の対応に大きな不安がある場合は、無理に発注を続けないことも必要です。
評価表は複雑にする必要はありません。「問題なし」「要確認」「次回発注なし」の3段階でも十分です。重要なのは、何となく相性がよかったという印象だけでなく、次の現場を任せられる理由を社内で共有できることです。
協力会社の採用は契約時点で完了するのではなく、最初の施工を含む試行期間を経て、継続発注を決めるものと考えると整理しやすくなります。
まとめ
協力会社募集では、応募数を増やすことよりも、自社が継続して仕事を依頼できる人数を見極めることが先です。既存の協力会社がいる場合は、まず月別の不足人工を確認し、通常時と繁忙時で必要な人数を分けます。
候補者については、面談や実績だけで決めず、小規模な案件で実際の仕事を確認します。施工品質に加え、連絡、時間、段取り、人柄まで同じ基準で評価すれば、次回も依頼するかを判断しやすくなります。
目指すのは協力会社の名簿を増やすことではなく、必要なときに声をかけ合い、丁寧な仕事を長く続けられる関係をつくることです。
自社に合う協力会社の人数と見極め方を整理したい方へ
協力会社を何社まで増やすべきか、既存の取引先と新しい候補をどう分けるかは、受注量や自社職人の稼働状況によって変わります。「うちの場合は何人必要なのか」「試行後の判断基準をどう決めればよいか」という段階から整理しても問題ありません。
ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の経営課題を、現場、採用、組織、原価、デジタル活用まで横断して整理し、実行まで支援しています。協力会社の募集だけを切り離さず、現在の案件量や施工体制に合った進め方を一緒に検討します。無理にサービスをおすすめすることはありませんので、まずは状況の整理先としてご活用ください。



























