前提

無料求人媒体から応募が散発的に来る九州の10名強の専門工事会社

九州で専門工事を手がける、10名強の体制の会社です。正社員に加え、一人親方や協力会社と連携して現場を回しています。

採用活動では無料の求人媒体に継続して掲載しているものの、反響は多くありません。ただし、応募がまったくないわけでもなく、「パラパラとは来ている」という状況です。

そこで次の手段として挙がったのがSNSでした。飲食店の動画を見て来店したくなる感覚から、建設会社でも仕事や人の雰囲気を伝えられるのではないかと考えています。

一方、SNSを検討する理由は、現時点では「今、流行っているから」という部分が中心でした。

無料求人媒体から多少の応募がある会社ほど、すぐに媒体を切り替えるのではなく、現在の応募経路を残しながらSNSの役割を決めることが大切です。

1週間で 21件の相談 がありました

  • 8月6日リフォーム会社千葉県高卒採用の相談
  • 8月6日工務店兵庫県業務効率化システムの相談
  • 8月6日総合建築広島県案件獲得の相談
  • 8月6日内装工事会社神奈川県業務効率化システムの相談
  • 8月5日設備保全会社滋賀県人材確保の相談
  • 8月5日プラント工事会社東京都協力会社探しの相談
  • 8月4日プラント工事会社埼玉県利益率向上の相談
  • 8月4日防水工事会社京都府原価管理の相談
  • 8月4日造園会社群馬県原価管理の相談
  • 8月3日総合土木愛知県案件獲得の相談
  • 8月2日解体工事会社神奈川県利益率向上の相談
  • 8月2日内装工事会社大阪府案件獲得の相談
  • 8月2日空調設備工事会社秋田県協力会社探しの相談
  • 8月2日総合建築群馬県案件獲得の相談
  • 8月1日空調設備工事会社福岡県人材確保の相談
  • 8月1日工務店京都府業務効率化システムの相談
  • 8月1日塗装工事会社埼玉県業務効率化システムの相談
  • 8月1日総合土木静岡県人材確保の相談
  • 7月31日内装工事会社兵庫県業務効率化システムの相談
  • 7月31日電気設備工事会社静岡県原価管理の相談
  • 7月31日防水工事会社福島県協力会社探しの相談
  • 7月30日造園会社島根県案件獲得の相談
  • 7月29日解体工事会社山口県人材育成の相談
  • 7月29日電気設備工事会社大阪府案件獲得の相談
  • 7月29日空調設備工事会社北海道人材育成の相談
  • 7月28日総合建築北海道高卒採用の相談
  • 7月28日工務店神奈川県業務効率化システムの相談
  • 7月27日総合土木千葉県利益率向上の相談
  • 7月26日塗装工事会社神奈川県案件獲得の相談
  • 7月26日工務店兵庫県案件獲得の相談
建設業界のプロ人材による360度経営支援 資料ダウンロード
課題

「流行っているからSNSを始める」だけでは応募までの道筋がつながらない状態

SNS採用の難しさは、投稿すること自体ではなく、誰に何を伝え、どこから応募してもらうかを決めることにあります。

TikTok、Instagram、Facebookなどを活用する建設会社は増えています。しかし、他社が取り組んでいる媒体をそのまま選んでも、自社が採用したい人に届くとは限りません。

たとえば、若手の未経験者を採りたい場合と、経験のある職人を採りたい場合では、普段見ている情報や転職時に確認したい内容が異なります。採用したい職種や年齢層が曖昧なままでは、投稿内容も会社紹介、現場紹介、求人告知と散らばりやすくなります。

また、SNSを見た人が会社に興味を持っても、詳しい雇用条件や応募方法を確認できなければ、その場で離れてしまいます。

SNSは単独で採用を完結させるものではなく、興味を持った人を求人情報や採用サイトへ案内する入口として設計する必要があります。

背景

求職者が見る場所が増え、求人媒体へ掲載するだけでは自社を選ぶ理由が伝わりにくい採用市場

以前は、求職者が集まる大手求人媒体へ掲載することが採用活動の中心でした。現在は求人媒体だけでなく、検索エンジン、企業ホームページ、採用サイト、SNSなど、仕事を探す人が情報に触れる場所が増えています。

相談時に九州の一県で「建設」と検索した際も、求人情報は6,000件以上表示されていました。無料媒体に求人を掲載していても、同じ地域の多数の募集に埋もれやすい状況です。

この環境では、「どの媒体へ掲載するか」だけでなく、次の前段整理が重要になります。

  • どの職種を採用したいのか
  • 未経験者と経験者のどちらを優先するのか
  • どの年齢層を想定するのか
  • その人が普段どの媒体を見ているのか
  • 給与や休日以外に、何を判断材料として求めるのか
  • 興味を持った後、どこで詳しい情報を確認してもらうのか

採用サイトを活用している会社では、募集要項だけでなく、経営者の思いや会社のビジョン、社員インタビュー、仕事内容、給与体系、福利厚生、応募条件などを一つの場所で確認できるようにしています。SNSで雰囲気を知り、採用サイトで詳しい情報を確認し、応募ページへ進む流れです。

応募が少ない原因を「求人媒体が悪い」と決めつけず、求職者が自社を知ってから応募するまでの情報がつながっているかを見る必要があります。

解決

採用したい職種と年齢層を先に決め、求人媒体・採用サイト・SNSの役割を分ける進め方

SNS採用は、アカウントを開設する前に応募までの導線を簡単な一枚図にすると進めやすくなります。順番は「人材像」「媒体」「訴求内容」「応募先」です。

1.採用したい人材を一つの層まで絞る

最初に、今回の採用で優先する職種と年齢層を決めます。「若い人が欲しい」だけではなく、少なくとも次の項目まで整理します。

  • 募集する職種
  • 未経験者か経験者か
  • 想定する年齢層
  • 必要な資格や経験
  • 採用後に担ってほしい仕事
  • 求職者へ伝えられる自社の特徴

複数の職種を採用したい場合も、最初のSNS運用では優先順位を付けたほうが、投稿の軸がぶれにくくなります。

「SNSで何を発信するか」より先に、「誰を採用するための発信か」を一つに絞ります。

2.採用したい人が普段見る媒体を確認する

媒体は流行ではなく、採用したい人との接点で選びます。既存の職人や最近の応募者へ、普段どのSNSを見るか、転職時に何で求人を探したかを聞くだけでも判断材料になります。

TikTok、Instagram、Facebookのすべてを同時に始める必要はありません。社内で継続して投稿できるかも含め、まず一つを選びます。

判断軸は、次の3点です。

  • 採用したい層が利用しているか
  • 自社が伝えたい仕事内容や雰囲気と相性がよいか
  • 無理なく撮影・投稿を続けられるか

媒体選びでは利用者数の多さだけでなく、自社が採りたい人との接点と、社内で続けられる運用負荷を見ます。

3.求人媒体・採用サイト・SNSの仕事を分ける

三つの手段には、それぞれ異なる役割があります。

手段

主な役割

掲載する情報

求人媒体

仕事を探している人に募集を見つけてもらう

職種、給与、勤務地、休日、応募条件

SNS

会社や仕事への興味をつくる

仕事内容、働く人、会社の考え方や雰囲気

採用サイト

応募前の疑問を解消し、判断材料をそろえる

詳しい仕事内容、社員の声、キャリア、待遇、福利厚生、応募方法

無料求人媒体から応募が来ているなら、掲載をすぐにやめる必要はありません。求人媒体を応募の受け皿として残しつつ、SNSから求人情報や採用ページへ移動できるようにします。

採用専用サイトをすぐに用意できない場合は、既存ホームページ内に採用ページを設ける方法もあります。重要なのは、SNSを見た人が詳しい募集内容と応募方法を迷わず確認できることです。

4.SNSで伝えた内容と応募先の情報を一致させる

SNSで良い雰囲気を伝えても、リンク先に給与や休日しか書かれていなければ、会社の魅力を十分に理解してもらえません。反対に、実際の仕事内容が見えないまま良い印象だけをつくると、応募後の認識に差が出ます。

SNS、求人媒体、採用サイトで、少なくとも次の内容をそろえます。

  • どのような仕事をする会社か
  • どのような人を求めているか
  • 入社後にどのような仕事を任せるか
  • 給与、休日、応募条件はどうなっているか
  • 会社が大切にしている考え方は何か

SNSの投稿と求人情報を別々に作らず、同じ採用方針を異なる見せ方で伝えることが、応募導線の一貫性につながります。

5.応募数だけでなく、経路ごとの動きを確認する

運用開始後は、単純な閲覧数だけで判断せず、応募までつながったかを確認します。応募者へ「何を見て会社を知ったか」「応募前にどの情報を確認したか」を聞けば、大がかりな仕組みがなくても経路を把握できます。

確認したいのは、次のような点です。

  • 求人媒体からの応募は増減したか
  • SNSを見た応募者がいたか
  • 採用ページまで確認されていたか
  • 想定していた職種や年齢層から応募が来たか
  • 応募前によく聞かれる質問は何か

質問が繰り返される場合は、その情報が求人ページやSNSに不足している可能性があります。投稿本数を増やす前に、応募者が判断するための情報を追加したほうがよい場合もあります。

まとめ

無料求人媒体から応募が散発的に来ている会社にとって、SNSは求人媒体の代わりではなく、新しい接点として活用できます。

ただし、「建設会社でも流行っているから」と始めるだけでは、投稿の目的や応募先が曖昧になりがちです。先に採用したい職種・経験・年齢層を整理し、その人が見る媒体を選ぶことが出発点になります。

そのうえで、求人媒体は募集を見つけてもらう場所、SNSは会社への興味をつくる場所、採用サイトは応募判断に必要な情報をそろえる場所と役割を分けます。

SNS採用の成否は投稿の派手さではなく、採用したい人材、伝える内容、応募先が一本の導線としてつながっているかで決まります。

自社に合うSNSと応募導線を整理したい方へ

「SNSを始めたいが、どの媒体を選べばよいかわからない」「求人媒体から多少の応募はあるので、費用をかけるべきか判断できない」という段階では、まず現在の応募経路と採用したい人材を整理するところから始められます。

ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の採用課題を、求人媒体の選定、採用サイト、SNS活用、社内の運用体制まで横断して整理し、実行を支援しています。自社の場合は何から考えるべきか、まだまとまっていない状態でも問題ありません。無理にサービスを勧めることはありませんので、次の整理先として気軽にお声がけください。

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