国土交通省は、中堅・中小建設企業を対象に「外国人技術者採用のためのオンライン就職説明会」の参加企業募集を開始しました。日本の建設企業への就職に関心がある留学生や、日本の建設業界で実務経験がある外国人材に向けて、自社の事業内容や求人を紹介できる機会です。申込期限は令和8年7月17日(金)です。
募集内容 | 外国人技術者採用のためのオンライン就職説明会 参加企業募集 |
対象企業 | 中堅・中小建設企業、チラシ上では建設関連企業も記載 |
中堅企業の定義 | 従業員2,000人以下の法人 |
中小企業の定義 | 資本金3億円以下または従業員数300人以下の法人 |
除外 | みなし大企業は除く |
開催日 | 令和8年8月22日(土)、8月29日(土)10:00〜16:30 |
参加枠 | 各企業はいずれか1日のうち1セッション、40分程度 |
開催方法 | オンライン形式、Microsoft Teamsを想定 |
定員 | 1日8社程度、計16社 |
参加費 | 無料 |
申込期限 | 令和8年7月17日(金) |
企業向けガイダンス | 令和8年7月22日(水)予定、1時間程度 |
資料提出締切 | 令和8年8月5日(水)予定 |
主な参加者 | 建築学科・土木学科等の外国人留学生・卒業生、日本で就労可能な在留資格を持ち建設企業で実務経験がある外国人材 |
想定される役割 | 施工管理技術者、設計技術者、3DCAD・BIM等のデジタル人材、測量技師、地質調査技士 等 |
申込URL | https://forms.office.com/r/J7wsK2mi59 |
1週間で 3件ダウンロード されました
- 6月25日内装工事会社長野県
- 6月23日プラント工事会社神奈川県
- 6月23日外構工事会社岐阜県
- 6月19日空調設備工事会社兵庫県
- 6月19日総合建築鳥取県
- 6月19日配管工事会社東京都
- 6月18日総合土木東京都
- 6月18日空調設備工事会社兵庫県
- 6月18日防水工事会社岡山県
- 6月16日配管工事会社青森県
- 6月16日総合建築神奈川県
- 6月16日電気設備工事会社東京都
- 6月15日総合土木千葉県
- 6月15日内装工事会社島根県
- 6月15日設備保全会社群馬県
- 6月14日内装工事会社栃木県
- 6月14日塗装工事会社神奈川県
- 6月13日解体工事会社神奈川県
- 6月11日総合建築和歌山県
- 6月11日総合土木静岡県
- 6月11日プラント工事会社京都府
- 6月11日空調設備工事会社神奈川県
- 6月11日空調設備工事会社茨城県
- 6月11日総合土木長野県
- 6月10日総合建築広島県
- 6月10日総合土木奈良県
- 6月10日総合建築東京都
- 6月10日内装工事会社愛知県
- 6月9日設備保全会社京都府
- 6月9日総合土木北海道
今回のポイントは「技術者採用」の入口が用意されたことです
今回の説明会は、単なる広報イベントではありません。中小建設企業が外国人技術者と接点を持つための、具体的な採用機会です。
対象となる外国人材は、建築学・土木工学などを学んだ留学生や卒業生、日本の建設企業で実務経験がある人材です。想定職種も明確です。施工管理、設計、3DCAD・BIM、測量、地質調査など、現場を支える技術系人材が中心です。
人手不足の話になると、どうしても「作業員が足りない」という話に寄りがちです。ただ、今回の枠組みは少し違います。現場作業そのものではなく、施工管理や設計、デジタル対応を担う技術者をどう迎えるかがテーマです。
ここは中小建設企業にとって大きな意味があります。若手技術者の採用が難しい会社ほど、外国人技術者という選択肢を早めに現実の採用チャネルとして見ておく価値があります。
参加を検討する会社がまず確認したい条件
参加企業には、いくつかの要件があります。特に重要なのは次の点です。
参加には、外国人技術者の採用を検討しており、具体的な求人を持っていることが求められます。 なんとなく情報収集だけで参加するというより、実際に採用につなげる前提の会社向けです。
また、会社紹介資料や募集概要、当日の説明資料などの提出も必要です。チラシでは、資料について次のような内容が示されています。
- 当日発表資料
- 企業情報および募集概要
- 勤務地
- 事業内容
- 採用人数
- 主な業務
- 一日の流れ
- 求める日本語能力
- 外国人材の採用状況
- 給料
- 福利厚生
- 求めるスキル
- 写真等
- 可能であれば、現場の様子や職場環境が分かる企業PR動画
ここで大事なのは、外国人材向けの採用活動では「会社の中身をどれだけ分かりやすく見せられるか」が問われることです。
「うちは雰囲気がいい会社です」だけでは伝わりません。どんな現場があるのか。誰と働くのか。朝から夕方まで何をするのか。日本語はどの程度必要か。給与や福利厚生はどうなっているか。そうした情報を、なるべく平易な日本語と英語で整理する必要があります。
これは手間です。ですが、採用力を高めるうえでは良い準備になります。
在留資格の注意点:現場作業員の採用とは分けて考える必要があります
今回のチラシでは、外国人技術者の在留資格について、「技術・人文知識・国際業務」等の日本国内で就労可能な在留資格が示されています。
そして重要な注意書きがあります。「技術・人文知識・国際業務」の在留資格では、技能者として現場作業に従事することは認められません。
ここは経営判断上、とても大切です。
今回の説明会で想定されているのは、施工管理技術者、設計技術者、測量技師、地質調査技士などです。つまり、現場で手を動かす技能者の補充策として見るのではなく、技術職・管理職候補の採用機会として見るべきです。
外国人材採用では、在留資格ごとにできる業務が異なります。詳細は出入国在留管理局への確認が必要ですが、少なくとも今回の説明会については、技能実習や特定技能のような文脈とは分けて整理した方がよいです。
スケジュールはかなり短いです
今回の募集は、申込から資料提出までの期間が長くありません。
時期 | 内容 |
|---|---|
令和8年6月25日(木) | 企業申込開始 |
令和8年7月初旬〜 | 提出資料の案内 |
令和8年7月17日(金) | 企業申込締切 |
令和8年7月22日(水) | 企業向けオンラインガイダンス予定 |
令和8年8月5日(水) | 企業各種資料の提出締切予定 |
令和8年8月22日(土) | オンライン説明会 1日目 |
令和8年8月29日(土) | オンライン説明会 2日目 |
申込期限は7月17日、資料提出締切は8月5日予定です。 参加を考える会社は、申込後に採用資料を作り始めるのでは少し慌ただしくなります。
特に、英語併記や英訳字幕、平易な日本語での説明が求められます。座談会中は日英の逐次通訳サポートがあるとされていますが、発表資料そのものは会社側で準備する必要があります。
今から確認したいのは、次の3つです。
- 本当に採用したい技術職の職種が明確か
- 勤務地・業務内容・給与・福利厚生を外部に出せる形で整理できているか
- 外国人材を受け入れた後の教育・配属・フォロー体制を説明できるか
この3つが曖昧なままだと、説明会に出ても候補者に響きにくくなります。
小規模事業者や初参加企業は優先される可能性があります
定員は、1日8社程度、計16社です。応募多数の場合は、小規模事業者、つまり資本金・従業員数の規模が小さい企業や、初参加企業が優先されるとされています。
これは中小建設企業にとって前向きな情報です。
大手企業と同じ土俵で採用広報をすると、知名度や待遇面で見劣りしてしまう場面があります。ですが、今回の枠組みでは、中堅・中小企業に採用機会を提供することが目的です。小規模事業者や初参加企業が優先される可能性があるなら、これまで外国人技術者採用に踏み出せなかった会社も検討しやすくなります。
もちろん、採用は簡単ではありません。けれど、会社の魅力を整理し、外国人技術者に向けて発信する経験そのものが、今後の採用力づくりにつながります。
採用活動というより「伝わる会社づくり」の機会です
今回の説明会で求められる資料は、外国人材向けではありますが、実は日本人採用にも通じます。
勤務地はどこか。どんな仕事を任せるのか。入社後の一日はどう流れるのか。どんなスキルが必要か。給料や福利厚生はどうなっているか。職場の写真はあるか。
これらは、若手採用でも中途採用でも必ず見られる情報です。
中小建設企業の採用では、「会えば分かる」「現場を見れば分かる」と考えがちです。もちろん、それも大切です。ただ、候補者が最初に見るのは、会社説明資料や求人情報です。会う前に伝わる会社になっているかどうかが、採用の入口を左右します。
外国人技術者採用をきっかけに、会社紹介資料を作り直す。求人票の表現を見直す。教育体制を言葉にする。現場写真を整える。こうした準備は、外国人材だけでなく、これからの採用全体に効いてきます。
参加を検討する会社の確認リスト
参加を前向きに考える会社は、まず次の項目を確認してみてください。
- 施工管理、設計、BIM・CAD、測量、地質調査など、採用したい技術職が明確か
- 具体的な求人があるか
- 勤務地、給与、福利厚生、勤務条件を明示できるか
- 外国人材に任せる業務が在留資格上問題ないか確認する準備があるか
- 日本語能力の目安を説明できるか
- 配属後に誰が教育・フォローするか決まっているか
- 平易な日本語と英語で会社を説明する資料を準備できるか
- 7月22日予定の企業向けガイダンスに参加できるか
- 8月5日予定の資料提出に間に合うか
この説明会は、採用成功を保証するものではありません。ただ、外国人技術者採用を現実的に試す入口としては、かなり具体的な機会です。
人材不足が続く中で、技術職の採用チャネルを広げることは重要です。特に、BIMや3DCADなどのデジタル人材を含めて考えると、外国人技術者の採用は、単なる欠員補充ではなく、会社の技術力や現場運営を少しずつ変えるきっかけにもなります。
自社に合う採用の形を整理するために
外国人技術者採用は、求人を出せばすぐに進むものではありません。職種、業務範囲、在留資格、教育体制、社内コミュニケーション、評価制度まで、いくつかの論点をつなげて考える必要があります。
一方で、最初から完璧な体制が必要というわけでもありません。まずは、自社でどの職種を採用したいのか、受け入れ後にどこでつまずきそうか、今回の説明会を活用できる状態かを整理するだけでも前進です。
ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の経営課題を、現場・採用・組織・原価・デジタル活用まで横断して整理し、実行まで支援しています。外国人材採用に限らず、「うちの場合はどう考えるべきか」「採用資料や受入れ体制を何から整えるべきか」という段階でも大丈夫です。無理な営業はいたしませんので、次の整理先として必要なときにご相談ください。

































