国土交通省は、令和8年6月1〜5日時点の「主要建設資材需給・価格動向調査」の結果を公表しました。生コンクリート、鋼材、木材など7資材13品目について、需給動向はすべての調査対象資材で「均衡」、在庫状況も調査対象資材ではすべて「普通」でした。一方で、価格は一部資材で上向きです。
調査名 | 主要建設資材需給・価格動向調査 |
調査時点 | 令和8年6月1〜5日現在 |
対象 | 生コンクリート、鋼材、木材など7資材13品目 |
価格動向 | アスファルト合材(新材・再生材)、異形棒鋼、H形鋼、木材(型枠用合板)、石油が「やや上昇」 |
需給動向 | 全ての調査対象資材で「均衡」 |
在庫状況 | 全ての調査対象資材で「普通」 |
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- 6月25日内装工事会社長野県
- 6月23日プラント工事会社神奈川県
- 6月23日外構工事会社岐阜県
- 6月19日空調設備工事会社兵庫県
- 6月19日総合建築鳥取県
- 6月19日配管工事会社東京都
- 6月18日総合土木東京都
- 6月18日空調設備工事会社兵庫県
- 6月18日防水工事会社岡山県
- 6月16日配管工事会社青森県
- 6月16日総合建築神奈川県
- 6月16日電気設備工事会社東京都
- 6月15日総合土木千葉県
- 6月15日内装工事会社島根県
- 6月15日設備保全会社群馬県
- 6月14日内装工事会社栃木県
- 6月14日塗装工事会社神奈川県
- 6月13日解体工事会社神奈川県
- 6月11日総合建築和歌山県
- 6月11日総合土木静岡県
- 6月11日プラント工事会社京都府
- 6月11日空調設備工事会社神奈川県
- 6月11日空調設備工事会社茨城県
- 6月11日総合土木長野県
- 6月10日総合建築広島県
- 6月10日総合土木奈良県
- 6月10日総合建築東京都
- 6月10日内装工事会社愛知県
- 6月9日設備保全会社京都府
- 6月9日総合土木北海道
今回のポイントは「モノはあるが、単価はじわっと上がる」です
今回の結果でまず押さえたいのは、資材不足そのものは大きく出ていないという点です。
需給はすべての調査対象資材で「均衡」。在庫も、調査対象となっている骨材、異形棒鋼、H形鋼、木材では「普通」です。
現場感覚で言えば、今すぐ「材料が入らない」という局面ではなさそうです。工程を組むうえでは少し安心材料です。
ただし、価格は別です。
アスファルト合材、異形棒鋼、H形鋼、型枠用合板、石油が「やや上昇」となっています。つまり、手配の心配よりも、見積と実行予算のズレを見ておきたい月です。
「材料は普通に入る。でも、請求書を見ると少し重い」。
そんな感覚が出やすい領域です。
土木・舗装系はアスファルト合材と軽油を見ておきたいです
道路、外構、舗装、造成などに関わる会社では、アスファルト合材と軽油の動きが気になります。
今回、アスファルト合材は新材・再生材ともに「やや上昇」です。石油、つまり軽油も「やや上昇」です。
舗装工事では、材料費だけでなく、運搬、重機、現場移動にも燃料が効いてきます。単価表の中では小さく見えても、月末に集計するとじわっと利益を削ります。
見ておきたいのは次の3つです。
- アスファルト合材の直近仕入単価
- 軽油単価の社内基準
- 見積提出から施工までの期間
特に、見積提出から着工まで時間が空く案件は注意です。提出時点の単価で安心していると、実行時に数字が変わっていることがあります。
鉄筋・鉄骨まわりは「横ばい前提」の見積を見直すタイミングです
異形棒鋼とH形鋼も「やや上昇」です。
RC、S造、基礎、外構、設備架台など、鉄を使う工事では、鋼材単価を横ばい前提で置き続けていないかを確認したいところです。
今回の調査では、需給は均衡です。在庫も普通です。ですから、資材確保というより、原価の読み違いを防ぐことが大事です。
見積担当と現場担当の間で、こんな会話が起きやすい局面です。
「材料は取れます」
「でも、この単価で利益は残りますか」
この確認です。
大きな制度変更ではありません。けれど、こういう月次の小さな変化を拾える会社ほど、利益率を守りやすくなります。
型枠用合板も「やや上昇」。住宅・型枠・基礎工事でも確認を
木材全体では、製材は「横ばい」、型枠用合板は「やや上昇」です。
型枠用合板は、基礎工事、RC工事、土木構造物などで使います。中小建設業では、材料を都度仕入れする会社も多いはずです。
ここで大事なのは、木材全体を一括りにしないことです。
「木材は落ち着いている」と見てしまうと、型枠用合板の上昇を見落とします。今回の発表では、製材と型枠用合板で動きが分かれています。
自社の工種でよく使う資材がどちらなのか。ここを見ておくと、原価表の精度が上がります。
今月やるなら、単価表の更新と見積条件の確認です
今回の発表から、中小建設企業がすぐにできることはシンプルです。
まず、社内の材料単価表を6月時点の仕入感覚に更新することです。
次に、見積書の有効期限や価格変動時の取り扱いを確認することです。
最後に、実行予算と発注時単価の差を案件ごとに見ることです。
特に、次の資材を多く使う会社は確認の優先度が高いです。
- アスファルト合材を使う舗装・土木系工事
- 異形棒鋼を使う基礎・RC・外構工事
- H形鋼を使う鉄骨・架台・補強工事
- 型枠用合板を使う型枠・基礎・土木構造物工事
- 軽油使用量が多い重機・運搬中心の工事
今回の需給は安定しています。だからこそ、焦って買い急ぐというより、見積と原価管理を静かに整える局面です。
「全国平均」だけでなく、自社の地域と工種で見ることが大切です
国交省の調査は、全国の資材動向を把握できる便利な資料です。
ただし、実際の仕入単価は地域差があります。PDFの別紙では、都道府県別・地域別の指数も示されています。
公共工事、民間工事、元請、下請、専門工事。立場によっても影響は変わります。
ですから、見る順番はこうです。
- 全国の傾向をつかむ
- 自社の地域の動きを確認する
- 自社が多く使う資材に絞る
- 見積単価と実際の仕入単価を比べる
この4つで十分です。
毎月すべてを細かく読む必要はありません。けれど、「自社の利益に効く資材」だけは定点観測する。これが大事です。
自社の見積・原価への映し込みを整理する
資材価格のニュースは、読んだだけでは少し遠く感じます。けれど、見積書、実行予算、発注単価、請求書に落としてみると、急に自社の話になります。
「うちの場合、どの資材を毎月見ればいいのか」
「見積条件にどこまで書くべきか」
「原価管理をもう少し見える化したい」
そんな整理からでも十分です。
ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の経営課題を、現場、採用、組織、原価管理、デジタル活用まで横断して整理し、実行まで支援しています。ものづくりに集中できる建設業界へ向けて、建設企業の持続的成長を支える伴走を大切にしています。
無理な営業はいたしません。今回のような資材価格の動きを、自社の見積・利益管理にどう反映するかを整理したい段階でも大丈夫です。
必要であれば、お問い合わせはこちらからご相談ください。

































