国土交通省は令和8年9月8日、松山市の「(仮称)いよぎん新本社ビル 新本館建替プロジェクト」を、都市再生緊急整備地域である松山城周辺地域における優良な民間都市再生事業計画として認定しました。認定を受けた事業者は、民間都市開発推進機構による金融支援や税制上の特例措置を受けることができます。
認定日 | 令和8年9月8日 |
申請事業者 | 株式会社伊予銀行 |
都市再生事業の名称 | (仮称)いよぎん新本社ビル 新本館建替プロジェクト |
事業区域 | 松山市南堀端町1番、三番町五丁目11番1、同11番2 |
事業区域面積 | 6,365.01㎡ |
事業施行期間 | 令和8年7月16日~令和11年6月30日予定 |
建物規模 | 地上12階、地下1階、塔屋1階 |
延べ面積 | 28,486.40㎡ |
主な用途 | 事務所、集会場、飲食店、自動車車庫 |
主な公共的整備 | 緑地428.92㎡、広場780.61㎡、道路46.44㎡ |
今回の発表は、単なる一社の本社ビル建替えではありません。中心市街地の老朽建築物を更新し、耐震性、防災機能、公開空地、地域交流機能を組み込む民間都市再生案件として認定された点がポイントです。
1週間で 22件の相談 がありました
- 9月8日内装工事会社茨城県業務効率化システムの相談
- 9月8日工務店秋田県人材確保の相談
- 9月8日工務店広島県人材確保の相談
- 9月8日内装工事会社和歌山県高卒採用の相談
- 9月7日塗装工事会社三重県利益率向上の相談
- 9月7日総合建築長崎県案件獲得の相談
- 9月7日防水工事会社三重県業務効率化システムの相談
- 9月6日内装工事会社東京都協力会社探しの相談
- 9月5日設備保全会社東京都高卒採用の相談
- 9月5日総合土木北海道原価管理の相談
- 9月5日内装工事会社千葉県案件獲得の相談
- 9月5日設備保全会社茨城県協力会社探しの相談
- 9月4日塗装工事会社神奈川県人材確保の相談
- 9月4日電気設備工事会社山梨県原価管理の相談
- 9月4日設備保全会社栃木県利益率向上の相談
- 9月4日電気設備工事会社岐阜県利益率向上の相談
- 9月3日外構工事会社群馬県案件獲得の相談
- 9月3日総合土木広島県協力会社探しの相談
- 9月3日外構工事会社新潟県人材確保の相談
- 9月3日電気設備工事会社福島県協力会社探しの相談
- 9月2日内装工事会社愛知県利益率向上の相談
- 9月2日プラント工事会社群馬県人材確保の相談
- 8月31日内装工事会社茨城県利益率向上の相談
- 8月31日総合建築大分県業務効率化システムの相談
- 8月31日空調設備工事会社埼玉県高卒採用の相談
- 8月31日総合土木広島県業務効率化システムの相談
- 8月30日内装工事会社東京都高卒採用の相談
- 8月30日工務店福岡県利益率向上の相談
- 8月30日電気設備工事会社兵庫県高卒採用の相談
- 8月29日内装工事会社神奈川県案件獲得の相談
中小建設業がまず見るべき点
今回の計画では、建物そのものの整備に加えて、周辺環境とのつながりが強く打ち出されています。
具体的には、松山城や城山公園から続く緑を敷地内にもつなげ、歩道と一体になった緑の空間をつくる計画です。低層部には、カフェと併設するオープンスペースや、地域に開放する大ホールも設けられます。
建設会社として見るべきなのは、これからの都市部の建築案件では「建てる」だけでなく、「まちにどう開くか」が評価軸になっているということです。
「外構は最後に整えるもの」ではなくなっています。歩行者空間、緑地、広場、地域利用、防災利用。こうした要素が、企画段階から建物計画に組み込まれています。
現場で言えば、建築、外構、設備、内装、サイン、植栽、道路まわりの調整が、より一体で動く案件です。専門工事会社にとっても、自社の工種がまちづくり全体のどこに関わるのかを説明できる力が大事になっていきます。
「防災機能を持つ建物」が民間案件でも標準になっていく
今回の計画では、耐震性能の高いオフィスビルを整備し、大規模災害発生時には地域の帰宅困難者の一時滞在施設としても活用することが想定されています。
ここも見逃せません。
民間建築であっても、地域インフラとしての役割が求められる流れが強まっています。特に、銀行本店のような地域金融の中核拠点では、災害時の業務継続も重要になります。
中小建設業にとっては、これは他人事ではありません。
今後、学校、病院、金融機関、商業施設、オフィス、工場などの改修・建替えでも、施主から「災害時にどう使えるか」「停電時はどうなるか」「避難者対応は可能か」といった相談が増える可能性があります。
耐震、電気設備、空調、給排水、昇降機、非常時動線。どれも現場に直結します。
防災を“公共工事だけの話”として見ないこと。これが今回のニュースから読み取れる大きな示唆です。
地方都市でも、老朽化した中心部の更新は続く
PDFでは、事業区域がある南堀端町・三番町について、松山城を中心とする城下町の中心部に位置し、中心市街地の都市再生が計画されていると説明されています。また、松山城周辺地域では建築物の老朽化が進んでいることも示されています。
ここには、地方の建設会社にとって大事な流れがあります。
人口が大きく増えない地域でも、中心部の建物更新、防災強化、回遊性向上の需要は残るということです。
新しい造成地に建てるだけが建設需要ではありません。既存の中心市街地で、古い建物をどう建て替えるか。狭い敷地や周辺道路とどう調整するか。営業中の施設や近隣事業者とどう折り合いをつけるか。
そうした施工力、調整力、安全管理力が、地域建設会社の強みになります。
今回の計画でも、近隣事業者と建物計画について意見交換を行い、沿道建築物と調和した計画としていることが示されています。技術だけでなく、周辺と丁寧に進める力が価値になる案件です。
すぐに確認しておきたい実務ポイント
今回の発表は、入札公告や発注情報そのものではありません。ですので、「この発表だけで受注機会が確定する」とは言えません。
ただし、地域の建設会社としては、次の点を確認しておく価値があります。
- 事業期間は令和8年7月16日から令和11年6月30日予定であること
- 建物・道路等整備が複数年度にまたがる計画であること
- 用途が事務所だけでなく、集会場、飲食店、自動車車庫を含むこと
- 緑地、広場、道路といった公共的な空間整備も含まれていること
- 災害時の一時滞在施設としての活用が想定されていること
特に地元企業や周辺地域で工事を行う会社は、今後の関連工事、周辺工事、類似案件の動きに目を配っておきたいところです。
また、自社の営業資料や提案の中でも、「耐震」「防災」「地域開放」「歩行者空間」「緑化」「周辺調整」といった言葉を、単なる流行語ではなく、施工実績や対応力と結びつけて語れるようにしておくとよいです。
都市再生案件では、価格と工期だけでなく、地域への配慮を含めた総合力が問われやすくなります。
自社の仕事にどうつなげるか
今回のニュースを見て、「うちは大規模ビル工事とは関係ない」と感じる会社もあるかもしれません。
でも、少し引いて見ると違います。
外構、電気、空調、給排水、内装、鉄骨、解体、舗装、植栽、サイン、仮設、安全管理。大きな都市再生プロジェクトは、多くの工種の積み重ねで進みます。
そして、同じ考え方は中規模の民間工事にも広がります。
施主が求めるものは、建物単体から「地域・防災・働き方・人の集まり方」まで広がっている。ここを先に理解している会社は、提案の言葉が変わります。
「この仕様でできます」だけでなく、
「歩行者動線をこう確保できます」
「営業中の近隣施設に配慮して、工程をこう組めます」
「災害時利用を考えるなら、この設備まわりは早めに整理した方がよさそうです」
そんな会話ができる会社は、発注者から見ても心強い存在になります。
自社への影響を一度整理しておく
都市再生、防災、公開空地、地域開放施設。こうした要素は、大型案件だけの話に見えて、実は中小建設会社の日々の提案や現場運営にもつながっています。
「自社なら、どの工種で関われるのか」 「同じような民間改修・建替え案件に、何を提案できるのか」 「営業資料や見積の説明に、地域配慮や防災の視点を入れられるのか」
このあたりを一度整理しておくと、次の案件の見え方が変わります。
ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の経営課題を、現場、採用、組織、原価管理、デジタル活用まで横断して整理し、実行まで支援しています。建設企業の持続的成長を支援し、ものづくりに集中できる建設業界へ近づけるための伴走です。
「うちの場合はどう考えるべきか」「何から整理すればよいか」という段階でも大丈夫です。無理な営業はいたしませんので、今回のようなニュースを自社の経営や営業にどうつなげるか、壁打ち先として使ってください。




































