UDトラックス株式会社は令和8年9月3日、国土交通大臣に対して「クオン」等のリコールを届け出ました。対象は計42型式、2車種、計962台です。原因は、製造時の部品切り替え管理が不適切だったことにより、協定規則で定める基準適合性を示す刻印がないタイヤが装着されているものがあるためです。改善措置として、全車両のタイヤを点検し、異品が装着されている場合は正規品に交換するとされています。

届出者

UDトラックス株式会社

リコール届出番号

5868

届出日

令和8年9月3日

リコール開始日

準備出来次第

対象車種

UDトラックス「クオン」等、いすゞ「ギガ」

対象台数

計962台

対象型式・車種

計42型式・2車種

製作期間の範囲

令和7年5月7日〜令和8年3月23日

不具合の部位

走行装置(空気入りゴムタイヤ)

不具合件数・事故の有無

0件・事故なし

改善措置

タイヤを点検し、異品が装着されている場合は正規品と交換

1週間で 15件の相談 がありました

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建設会社にとっては「車両管理」の確認事項です

今回のリコールは、エンジンやブレーキのような走行性能そのものの不具合として発表されているものではありません。対象はタイヤに基準適合性を示す刻印がないものが装着されている可能性です。

ただし、国土交通省の資料では、これにより道路運送車両の保安基準に適合しないとされています。ここが大事です。

建設会社では、大型車両を毎日のように現場へ出します。資材、機材、残土、産廃、重機回送まわりの車両は、止めると工程に影響します。だからこそ、リコール情報は「自動車メーカーの話」で終わらせず、自社の保有車両リストと照合する管理業務として扱うのがよいです。

まず確認したいのは車名ではなく「車台番号」です

対象車には、UDトラックス「クオン」等が含まれています。また、PDFの対象一覧には、いすゞ「ギガ」も記載されています。

ただし注意点があります。国土交通省の資料には、リコール対象車の車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれている場合があると記載されています。

つまり、「クオンだから対象」「製作期間が近いから対象」と決めつけるのではなく、次の順番で確認するのが確実です。

  1. 自社の保有車両リストから、UDトラックス「クオン」等の該当可能性がある車両を抽出する
  2. 車検証や管理台帳で、型式と車台番号を確認する
  3. 販売店、届出者、またはメーカー等ホームページの検索画面で対象か確認する
  4. 対象だった場合は、点検・交換の段取りを運行予定とあわせて組む

特に複数拠点で車両を使っている会社では、現場側が車検証を持ち、総務や安全担当が台帳を持っていることがあります。誰が確認し、誰が販売店に連絡し、いつまでに結果を残すかを決めるだけで、対応漏れはかなり減らせます。

今回のポイントは「すぐに騒ぐ」より「確実に残す」ことです

今回の発表では、不具合件数は0件、事故の有無は「無」とされています。リコール開始日も「準備出来次第」です。

そのため、必要以上に不安になる内容ではありません。一方で、保安基準に関わる内容である以上、確認した記録を残すことが大切です。

たとえば、次のような簡単な管理表で十分です。

確認項目

記録する内容

車両番号

社内管理番号、ナンバーなど

車名・型式

車検証に基づいて記載

車台番号

対象確認に使用

対象確認先

販売店、届出者、メーカー検索画面など

確認結果

対象/対象外/確認中

対応予定

点検日、交換予定日など

完了確認

実施済の確認、担当者名

リコール対応は、派手な経営テーマではありません。ですが、こうした小さな管理の積み重ねが、車両停止リスクや現場の混乱を減らします。現場を止めない会社ほど、地味な確認業務が強いものです。

車両を多く持つ会社は、リコール確認の型をつくっておきたいです

今回に限らず、トラック、ダンプ、バン、重機運搬に関わる車両では、リコールや改善対策の情報が定期的に出ます。

そのたびに「誰か気づいた人が見る」という状態だと、どうしても抜けが出ます。中小建設業では、社長、専務、工事部長、総務担当が兼務で回していることも多いです。だからこそ、複雑な仕組みではなく、月1回の車両関連情報チェック車検・点検時のリコール確認のように、通常業務へ組み込むのが現実的です。

特に次のような会社は、一度確認の流れを整えておく価値があります。

  • 大型車、ダンプ、トラックを複数台保有している会社
  • 現場ごとに車両の使用者が分かれている会社
  • 車両台帳が紙、Excel、車検証コピーなどに分散している会社
  • 安全書類や車両点検記録を現場ごとに管理している会社

リコール対応は、単発対応ではなく車両管理体制を見直すきっかけになります。

自社の車両管理を整理するきっかけに

今回のようなリコール情報を見たとき、「うちの車両は大丈夫か」「台帳は最新か」「誰が確認することになっているか」を一度見直しておくと、次の対応が早くなります。

ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の経営課題を、現場、採用、組織、原価、デジタル活用まで横断して整理し、実行まで支援しています。車両管理や安全管理も、現場を止めずにものづくりに集中できる体制づくりの一部です。

「うちの場合は何から整理すべきか」「車両台帳や安全管理をどう運用すればよいか」という段階でも大丈夫です。無理な営業はいたしませんので、必要な整理先としてご活用ください。

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