国土交通省港湾局は、コンテナターミナルの脱炭素化の取組を客観的に評価する「CNP認証(コンテナターミナル)」に基づき、名古屋港・大分港・境港・千葉港の4つのコンテナターミナルを新たに認証しました。

港湾管理者やターミナル運営者向けの制度です。建設会社が直接申請する制度ではありません。ですが、評価項目を見ると、LED照明、省エネ、荷役機械、ゲート前渋滞対策、環境配慮船舶へのインセンティブなどが並びます。港湾工事、電気設備、舗装、建築改修、物流施設まわりに関わる会社にとっては、「港湾インフラの発注・更新で、脱炭素が実務条件になっていく流れ」として見ておきたいニュースです。

発表内容

CNP認証(コンテナターミナル)で4ターミナルを新たに認証

認証日

令和8年8月25日

新たな認証ターミナル

名古屋港飛島ふ頭南側コンテナターミナル、大分港大在コンテナターミナル、境港国際コンテナターミナル、千葉港コンテナターミナル

認証レベル

名古屋港:レベル4+++、大分港:レベル1+、境港:レベル1、千葉港:レベル1

制度の目的

コンテナターミナルの脱炭素化の取組を見える化し、レベル1〜5で客観的に評価

建設業が見るポイント

港湾・物流施設の工事や設備更新で、LED化、省エネ、低・脱炭素設備、渋滞・滞留対策が重視される流れ

1週間で 15件の相談 がありました

  • 8月24日総合建築京都府高卒採用の相談
  • 8月24日電気設備工事会社岐阜県人材育成の相談
  • 8月24日塗装工事会社福岡県人材確保の相談
  • 8月24日空調設備工事会社兵庫県利益率向上の相談
  • 8月23日外構工事会社栃木県人材育成の相談
  • 8月22日解体工事会社山形県原価管理の相談
  • 8月22日防水工事会社沖縄県人材育成の相談
  • 8月22日総合土木神奈川県利益率向上の相談
  • 8月21日リフォーム会社熊本県利益率向上の相談
  • 8月21日プラント工事会社群馬県人材育成の相談
  • 8月21日空調設備工事会社神奈川県案件獲得の相談
  • 8月21日工務店山口県高卒採用の相談
  • 8月19日塗装工事会社兵庫県人材確保の相談
  • 8月19日プラント工事会社千葉県協力会社探しの相談
  • 8月19日解体工事会社福岡県業務効率化システムの相談
  • 8月18日総合土木愛知県業務効率化システムの相談
  • 8月18日電気設備工事会社京都府原価管理の相談
  • 8月18日工務店東京都業務効率化システムの相談
  • 8月17日塗装工事会社岐阜県利益率向上の相談
  • 8月17日電気設備工事会社神奈川県人材育成の相談
  • 8月17日外構工事会社埼玉県業務効率化システムの相談
  • 8月17日総合建築大阪府案件獲得の相談
  • 8月16日内装工事会社京都府案件獲得の相談
  • 8月15日リフォーム会社熊本県高卒採用の相談
  • 8月15日工務店宮城県案件獲得の相談
  • 8月15日リフォーム会社群馬県協力会社探しの相談
  • 8月14日電気設備工事会社愛媛県業務効率化システムの相談
  • 8月13日防水工事会社三重県協力会社探しの相談
  • 8月12日総合土木広島県人材育成の相談
  • 8月12日プラント工事会社大阪府協力会社探しの相談
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CNP認証とは、港湾の脱炭素化を「見える化」する制度です

CNPは「カーボンニュートラルポート」の略です。

国土交通省は、港湾機能の高度化や、水素・アンモニア等の受入環境の整備などを通じて、カーボンニュートラルポートの形成を進めています。

その一環として運用されているのが、コンテナターミナルの脱炭素化の取組をレベル1〜5で評価する「CNP認証(コンテナターミナル)」です。

評価対象は、主に次の3分野です。

  • 貨物取扱に関する取組
  • 船舶・車両の脱炭素化
  • その他の低・脱炭素化の取組

レベル1〜5の各段階で「要求事項」があり、それを満たす必要があります。さらに「推奨事項」を満たすと「+」が付く仕組みです。

建設業の目線で見ると、これは単なる港湾業界の認証ではありません。公共インフラの更新で、脱炭素対応が評価軸として組み込まれていく動きです。

今回認証された4ターミナルの内容

今回、新たに認証されたのは次の4ターミナルです。

ターミナル

認証レベル

主な内容

名古屋港飛島ふ頭南側コンテナターミナル

レベル4+++

港湾脱炭素化推進計画の作成、ガントリークレーンのインバータ制御方式導入率100%、低・脱炭素型トランスファークレーン等の導入率96%、LED照明導入率100%、入港インセンティブ、ゲート前渋滞・ヤード内滞留対策など

大分港大在コンテナターミナル

レベル1+

港湾脱炭素化推進計画の作成、管理棟の省エネ

境港国際コンテナターミナル

レベル1

港湾脱炭素化推進計画の作成

千葉港コンテナターミナル

レベル1

港湾脱炭素化推進計画の作成

特に名古屋港飛島ふ頭南側コンテナターミナルは、レベル4+++です。

資料では、大型コンテナ船に対応できる水深16mの耐震強化岸壁2バース、22列対応の免振装置付ガントリークレーン6基を備えた高規格コンテナターミナルとされています。遠隔自働RTGやAGVを導入した日本初の自働化ターミナルであることも紹介されています。

ここで見えてくるのは、脱炭素、耐震、自働化、IT活用が、港湾インフラの価値をつくる要素として並び始めているということです。

中小建設業が見るべきなのは「認証そのもの」より評価項目です

この制度は、建設会社が自社で認証を取るものではありません。

申請者は、港湾管理者や、民間事業者が運営するターミナルであれば借受者またはターミナルオペレーターです。

ですから、中小建設業が見るべきなのは「うちも申請しよう」という話ではありません。

見るべきは、国がどのような取組を港湾の脱炭素化として評価しているかです。

評価基準には、たとえば次のような項目があります。

  • 脱炭素化に向けた計画の作成
  • 低・脱炭素型荷役機械の導入
  • LED照明などの導入
  • 環境に配慮した船舶への入港インセンティブ付与
  • ゲート予約システムの導入
  • 船舶への陸上電力の供給
  • 次世代船舶燃料の供給
  • 大型商用EV・FCV等に対するインセンティブ
  • 管理棟などの省電力化
  • 低・脱炭素化された電力・燃料の利用

この並びは、かなり実務的です。

「環境」という大きな言葉では終わっていません。照明、電力、機械、建物、車両、ゲート、動線、渋滞、滞留。現場で触れるものばかりです。

港湾関連工事に関わる会社なら、見積書や提案書の中で、省エネ・脱炭素・滞留改善をどう説明できるかが少しずつ重要になっていくはずです。

港湾・物流施設まわりの会社は、提案の言葉を変えていきたいところです

たとえば、照明更新の工事。

これまでは「古くなった照明をLEDに替える」という説明で十分だったかもしれません。

でも港湾や物流施設では、これからは少し見せ方が変わります。

「電力使用量の低減」「ヤード内作業環境の改善」「脱炭素化計画との整合」「維持管理コストの低減」まで含めて話せる会社が、選ばれやすくなる可能性があります。

舗装や外構、動線改善も同じです。

単に「舗装を直す」だけではありません。

ゲート前の渋滞、ヤード内の滞留、車両の待機時間。こうした課題に触れながら、工事の意味を説明できるかどうかです。

電気設備、建築改修、土木、機械基礎、通信設備。どの分野でも、工事を“脱炭素・省人化・効率化”の文脈に接続して説明する力が、今後の営業や入札で効いてくる場面が増えそうです。

すぐ大きな投資をする話ではなく、まず「自社の対応可能領域」を棚卸しする話です

今回の発表だけで、すぐに中小建設会社が新しい設備投資をしなければならない、という話ではありません。

焦る必要はありません。

ただし、港湾・物流・工場・倉庫まわりの仕事をしている会社は、今のうちに自社の対応可能領域を整理しておくとよいです。

たとえば、次のような棚卸しです。

  • LED化や省エネ改修の施工実績はあるか
  • 管理棟、上屋、ヤード照明などの工事実績を説明できるか
  • 電気設備会社や機械設備会社との連携先はあるか
  • 港湾・物流施設の安全ルールに対応できる体制はあるか
  • 工事提案の中で、維持管理コストや省エネ効果を説明できるか
  • 車両動線、待機場所、搬出入動線の改善提案ができるか
  • 元請・発注者に提出できる施工実績資料が整っているか

ポイントは、「脱炭素」という言葉を、自社の工事メニューに翻訳することです。

難しいカーボン計算をいきなり始める必要はありません。

まずは、自社がすでにやっている工事の中に、脱炭素・省エネ・効率化に関係するものがないかを見ることです。

「うちは普通の電気工事だから関係ない」ではなく、「LED化、制御、電源、保守までなら関われる」。

「うちは土木だから関係ない」ではなく、「車両動線や待機時間の改善に関われる」。

そう見直すだけでも、営業資料や提案の作り方は変わります。

港湾だけでなく、工場・倉庫・物流施設にも波及する見方です

CNP認証は港湾の制度です。

ただ、評価されている項目は、港湾だけに閉じた話ではありません。

LED照明、省エネ、低・脱炭素設備、車両の待機時間削減、ゲート予約、動線改善。これは、工場や倉庫、物流センターでも共通するテーマです。

発注者側も、電気代、人手不足、環境対応、荷待ち時間、BCPを同時に考えています。

だからこそ、建設会社側も、「工事をして終わり」ではなく「施設の運用改善につながる工事」として伝える姿勢が大切になります。

中小建設業にとって、これは大企業だけの話ではありません。

むしろ地域の港、工場、倉庫を日常的に支えている会社ほど、現場の小さな不便を知っています。

照明が暗い。車両が詰まる。待機場所が足りない。動線が危ない。設備が古くて電気代が重い。

そうした声を拾い、工事の提案に変えられる会社は、脱炭素の流れの中でも強いです。

自社に関係する工事領域を整理しておくために

今回のCNP認証は、港湾管理者やターミナル運営者に向けた制度です。

一方で、中小建設業にとっては、港湾・物流施設・工場まわりの仕事で、どんな提案力が求められていくかを考える材料になります。

「うちの場合、脱炭素と言われても何から整理すればよいか分からない」

「港湾や物流施設の工事実績を、営業資料でどう見せればよいか迷っている」

「省エネ、原価、採用、現場体制、デジタル活用まで、どこから手を付けるべきか整理したい」

そんな段階でも大丈夫です。

ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の経営課題を、現場・採用・組織・原価・デジタル活用まで横断して整理し、実行まで支援しています。建設企業の持続的成長を支援し、ものづくりに集中できる建設業界へ近づけるための整理役として、必要な論点を一緒に考えます。

無理な営業はいたしません。まずは「自社にはどんな影響がありそうか」「何から整理すべきか」という壁打ちとして、必要に応じてご相談ください。

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