国土交通省は、令和8年7月分として、リコール対象が100台未満の「少数台数リコール届出」12件を公表しました。対象台数は少ないものの、建設会社が保有・使用する可能性のある建設機械、ショベル・ローダ、フォークリフト、車両運搬車なども含まれています。

公表内容

少数台数のリコール届出の公表

対象月

令和8年7月分

公表日

令和8年8月20日

届出件数

12件

対象

リコール対象が100台未満の届出

建設業が特に確認したい掲載例

日立建機、コマツ、極東開発工業などの建設機械・作業車両関連

確認方法

販売店、届出者、メーカー等ホームページの検索画面で確認

1週間で 15件の相談 がありました

  • 8月24日総合建築京都府高卒採用の相談
  • 8月24日電気設備工事会社岐阜県人材育成の相談
  • 8月24日塗装工事会社福岡県人材確保の相談
  • 8月24日空調設備工事会社兵庫県利益率向上の相談
  • 8月23日外構工事会社栃木県人材育成の相談
  • 8月22日解体工事会社山形県原価管理の相談
  • 8月22日防水工事会社沖縄県人材育成の相談
  • 8月22日総合土木神奈川県利益率向上の相談
  • 8月21日リフォーム会社熊本県利益率向上の相談
  • 8月21日プラント工事会社群馬県人材育成の相談
  • 8月21日空調設備工事会社神奈川県案件獲得の相談
  • 8月21日工務店山口県高卒採用の相談
  • 8月19日塗装工事会社兵庫県人材確保の相談
  • 8月19日プラント工事会社千葉県協力会社探しの相談
  • 8月19日解体工事会社福岡県業務効率化システムの相談
  • 8月18日総合土木愛知県業務効率化システムの相談
  • 8月18日電気設備工事会社京都府原価管理の相談
  • 8月18日工務店東京都業務効率化システムの相談
  • 8月17日塗装工事会社岐阜県利益率向上の相談
  • 8月17日電気設備工事会社神奈川県人材育成の相談
  • 8月17日外構工事会社埼玉県業務効率化システムの相談
  • 8月17日総合建築大阪府案件獲得の相談
  • 8月16日内装工事会社京都府案件獲得の相談
  • 8月15日リフォーム会社熊本県高卒採用の相談
  • 8月15日工務店宮城県案件獲得の相談
  • 8月15日リフォーム会社群馬県協力会社探しの相談
  • 8月14日電気設備工事会社愛媛県業務効率化システムの相談
  • 8月13日防水工事会社三重県協力会社探しの相談
  • 8月12日総合土木広島県人材育成の相談
  • 8月12日プラント工事会社大阪府協力会社探しの相談
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建設会社が見落としやすいのは「少数台数」のリコールです

今回の公表は、対象が100台未満のリコールです。

大規模リコールのように、ニュースで大きく扱われるとは限りません。

しかし、現場で使う1台に当たれば話は別です。

少数台数のリコールは、「うちには関係ない」と流しやすい一方で、対象車両を保有している会社にとっては安全・法令対応に直結します。

特に中小建設業では、車両や機械の管理が次のようになりがちです。

「この機械、いつ買ったっけ」

「中古で入れたから、製作期間までは見ていない」

「リース会社に任せているはず」

「現場で普通に動いているから大丈夫だろう」

こうした感覚は、現場では自然です。

日々の段取り、工程、安全書類、職人の手配で手いっぱいです。

ただ、リコール情報だけは別です。

車名・型式・通称名・製作期間が一致するかを、車検証や機械台帳で確認するだけでも、リスクをかなり下げられます。

今回、建設業が特に確認したい対象

公表資料の中で、建設業の実務に関係しやすいものを整理します。

届出者

対象車両・機械

対象台数

製作期間

不具合の概要

日立建機株式会社

日立 ZC220P-7

29台

令和6年2月28日~令和7年1月30日

モニタパネル内部に水が浸入し、積算走行距離計が正しく表示されないおそれ

株式会社小松製作所

コマツ WA320-8ほか

13台

令和8年2月19日~令和8年3月12日

ショベル・ローダの番号灯が不灯となるおそれ

極東開発工業株式会社

三菱 ふそうキャンター 1台積み車両運搬車

47台

令和7年7月2日~令和8年5月14日

番号灯が点灯せず、保安基準に適合しない状態となるおそれ

株式会社小松製作所

コマツ FG35-10ほか

6台

令和5年4月28日~令和7年8月20日

LPG燃料フォークリフトで、LPGが漏れるおそれ

ここで見たいのは、単に「メーカー名」だけではありません。

確認すべきは、車名・型式・通称名・製作期間の組み合わせです。

たとえば、同じメーカーの同じような機械でも、対象になるものとならないものがあります。

中古購入、リース、レンタル、下取り予定の機械も含めて確認したいところです。

安全管理上、特に気にしたいポイント

今回の不具合には、いくつかの種類があります。

番号灯の不灯。

積算走行距離計の表示不良。

LPG漏れのおそれ。

燃料漏れや火災のおそれが記載された車両もあります。

建設会社の目線では、特に次の2つが重要です。

1つ目は、公道を走る車両が保安基準に適合しない状態になる可能性です。

現場への移動、資材運搬、回送。

建設業の車両は、公道と現場を行き来します。

番号灯などは小さな部品に見えます。

しかし、保安基準に関わる以上、「点かないけど走れる」で済ませにくい部分です。

2つ目は、燃料系の不具合です。

今回の公表では、LPGフォークリフトのホースに亀裂が生じ、LPGが漏れるおそれがあるとされています。

資材置場、倉庫、工場、仮設ヤードでフォークリフトを使っている会社は多いはずです。

毎日使う機械ほど、異常に慣れてしまいます。

「少しガス臭い気がする」

「始業前点検では大きな異常がない」

そんな小さな違和感を見逃さないためにも、リコール対象の確認は大切です。

実務では、車両台帳とリース・レンタルの確認をセットで進めたい

今回のような情報を見たとき、まずやることはシンプルです。

自社の車両・機械台帳と照合することです。

確認したい項目は次の通りです。

  • メーカー名
  • 車名
  • 型式
  • 通称名
  • 製作年月または登録年月
  • 購入先、販売店、リース会社
  • 使用している現場・置場
  • 点検担当者

紙の台帳でも構いません。

Excelでも構いません。

大事なのは、誰かの記憶だけに頼らないことです。

「社長がだいたい覚えている」「整備担当が知っている」状態から、台帳で確認できる状態に近づけることが、リコール対応の第一歩です。

また、リース車両やレンタル機械も忘れやすいところです。

所有者が自社でなくても、現場で使っているのは自社の社員や協力会社です。

リース会社、レンタル会社、販売店に確認するだけでも、かなり安心できます。

協力会社の車両も、現場全体の安全として見る

元請・下請を問わず、建設現場では多くの会社の車両が出入りします。

自社の機械だけが安全でも、現場全体のリスクはなくなりません。

だからといって、協力会社の全車両を細かく管理するのは現実的ではありません。

できる範囲で十分です。

たとえば、朝礼や安全協議会で次のように共有するだけでも意味があります。

「国交省から少数台数のリコールが出ています」

「建機やフォークリフトも含まれています」

「該当しそうな車両があれば、販売店かメーカーに確認してください」

この一言で、誰かが気づくことがあります。

リコール情報は、事故が起きてから探すものではなく、現場の安全会話に混ぜておくものです。

重く構えすぎる必要はありません。

ただ、流しすぎない。

そのくらいの距離感がちょうどよいと思います。

会社としては「確認した記録」を残しておきたい

リコール対応で大切なのは、対象かどうかの確認だけではありません。

確認した事実を残すことも重要です。

たとえば、次のような簡単な記録です。

  • 確認日
  • 確認した車両・機械
  • 型式
  • 製作期間
  • 確認先
  • 対象/対象外
  • 対象だった場合の対応状況

大げさな書式は不要です。

Excelの1行でも構いません。

整備ファイルにメモを挟むだけでも、何もないよりずっとよいです。

「見た」「聞いた」「大丈夫だと思う」ではなく、「確認した」と言える状態をつくる。

これは、これからの安全管理でますます大切になります。

まずは保有車両を一度棚卸しする機会に

今回の発表は、対象台数が100台未満のリコール情報です。

ただ、中小建設業にとっては、車両管理を見直すよいきっかけになります。

特に、建設機械、フォークリフト、運搬車、営業車、社用車が増えてきた会社ほど、どこかで台帳が追いつかなくなります。

「買ったときは覚えていた」

「現場が増えて、置き場が分かれた」

「リースと自社所有が混ざってきた」

こうなると、リコール情報が来ても、照合に時間がかかります。

車両台帳を整えることは、単なる事務作業ではなく、安全・法令対応・原価管理を支える土台です。

修理費、燃料費、稼働率、買い替え時期。

ここまで見えるようになると、経営判断にも使えます。

リコール対応をきっかけに、まずは「いま何台あり、どこで使っているか」を確認するだけでも十分です。

自社の車両管理を整理するきっかけに

リコール情報を見ても、「うちの場合、どこまで確認すればよいのか」「台帳が古くて、まず何から直せばよいのか」と迷う会社は少なくありません。

その段階でも大丈夫です。

ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の経営課題を、現場、採用、組織、原価、デジタル活用まで横断して整理し、実行まで支援しています。

車両台帳、点検記録、リース管理、Excel管理の見直しなども、建設企業の持続的成長を支える大切なテーマです。

「ものづくりに集中できる建設業界へ」という考え方のもと、現場に無理のない形で整理することを大切にしています。

無理な営業はいたしません。

「まず何を確認すればよいか」を一緒に整理する場として、必要であればご活用ください。

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