建売とリフォームの工事後に木材や合板が残る会社の現在地
関西圏で建売やリフォームを手がける、ある建設会社では、工事後に残る建材の扱いが話題になりました。
現場では、ベニヤなどの合板をはじめ、木材や電材、管材、工具類が余ることがあります。すぐ別の現場で使えれば問題ありません。ただ、次に使う時期が見えない材料は倉庫へ運ばれ、そのまま動かなくなりがちです。
担当者からも「リフォームもやっているので、ベニヤなどは普通に使います」という声がありました。一方で、長期間置いた材料については「湿気もするだろうし、結局は廃材木のような形で出すしかないのかな」と迷いがにじみます。
余剰建材の問題は、単に材料が余ることではありません。使えるかどうかを判断できないまま、倉庫に置き続けてしまうことです。
資材価格が上がるなか、まだ使える材料を捨てるのは惜しいものです。しかし、使う予定のない材料を保管し続ければ、倉庫のスペースと管理の手間が取られます。最後には廃棄費までかかります。
まずは「余った材料」ではなく、再利用できる在庫、売却できる在庫、処分すべき在庫を分けて考えることが必要です。
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- 8月24日総合建築京都府高卒採用の相談
- 8月24日電気設備工事会社岐阜県人材育成の相談
- 8月24日塗装工事会社福岡県人材確保の相談
- 8月24日空調設備工事会社兵庫県利益率向上の相談
- 8月23日外構工事会社栃木県人材育成の相談
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- 8月22日防水工事会社沖縄県人材育成の相談
- 8月22日総合土木神奈川県利益率向上の相談
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数量・保管場所・状態が分からず、処分の判断を先送りする倉庫在庫
倉庫に余剰建材がたまる会社では、材料そのものよりも情報が不足しています。
「確か倉庫にあったはず」と覚えていても、必要な数量があるかは分かりません。どこに置いたか分からず、現場で探す時間が発生することもあります。見つかったときには湿気や汚れで使えず、新しい材料を発注しているケースも考えられます。
特に整理したいのは、次の三つです。
- 何が、どれだけ残っているか
- どの倉庫の、どの場所にあるか
- 未使用なのか、開封済みなのか、劣化があるのか
この三つが分からないと、再利用も売却も進みません。判断できないため、とりあえず保管することになります。
「まだ使えるかもしれない」という感覚は自然です。ただし、使用予定が決まらないまま保管期間だけが延びると、材料の状態は悪くなります。倉庫の空きも減ります。
在庫管理の目的は、すべての材料を細かく管理することではなく、残すか手放すかを判断できる情報をそろえることです。
処分を先送りしている間にも、管理費や廃棄費は増えていきます。現場で資材が足りなくなり、急きょホームセンターへ買いに行く一方、同じような材料が倉庫に眠っている。こうした状態を減らすことが最初の目標になります。
「いつか使う」と「品質を保証できない」の間で止まる余剰建材の判断
余剰建材をすぐ処分できないのは、仕入れた材料に価値が残っているからです。
木材や合板は、寸法や仕様が次の現場に合えば使えます。電材や管材も、品番や規格、数量が合えば急な不足への備えになります。資材単価が上がっている状況では、少しでも再利用したいと考えるのは当然です。
一方で、保管期間が長くなるほど状態の判断が難しくなります。担当者が口にした「湿気もするだろう」という言葉には、見た目だけでは再利用を決めにくい事情が表れています。
売却する場合も同じです。買い手へ説明するには、少なくとも品名、数量、寸法や規格、保管状態、引き渡し方法が必要です。情報が曖昧な材料は、出品しても取引につながりにくくなります。
また、建材の売買では配送費も無視できません。かさばる木材や合板は、材料の価格より配送費の負担が大きくなる場合があります。倉庫へ引き取りに来てもらう方法もありますが、保管場所を知らせる以上、立ち会いや受け渡し場所の設定が必要です。
余剰建材が動かない背景には、需要の不足だけでなく、状態の不明確さ、配送費、受け渡しの手間が重なっています。
業者向けのクローズドな売買サービスなら、建設業許可番号や名刺などで利用者を確認し、請求書や領収書に対応できるものもあります。ただし、売り手と買い手の双方が十分にいなければ、すぐ売れるとは限りません。
そのため、売却先を一つに決めるより、再利用・売却・譲渡・廃棄の複数ルートを持つほうが現実的です。
写真付きの簡易台帳と保管期限で再利用・売却・譲渡・廃棄を分ける運用
余剰建材を減らすには、工事が終わった時点で材料を登録し、判断する日を決める運用が取り入れやすいでしょう。
大がかりな在庫管理システムから始める必要はありません。表計算ソフトや共有できる一覧表でも、次の情報があれば判断しやすくなります。
- 材料名とカテゴリー
- 数量、寸法、型番、規格
- 未使用、開封済み、使用済みの区分
- 汚れ、湿気、破損などの状態
- 保管している倉庫と棚の位置
- 入庫日または工事完了日
- 材料全体と状態が分かる写真
- 次回の判断日
入力項目を増やしすぎると、現場で続きません。最初は「数量・場所・状態・写真・判断日」の五つに絞り、登録を習慣にすることが大切です。
そのうえで、材料を次の順番で振り分けます。
1.使用予定が具体的なら再利用する
次の現場名、使用時期、必要数量まで決まっている材料は、社内在庫として残します。「リフォームで使うかもしれない」ではなく、「来月の改修工事で合板を何枚使う」という粒度まで決めます。
使用先が決まった材料には取り置き表示を付けます。新規発注の前に在庫表を確認する流れも合わせて決めておくと、二重購入を抑えやすくなります。
2.品質を説明でき、市場性があるなら売却する
未使用品や状態の良い材料で、品番や規格を確認できるものは売却候補です。販売価格だけでなく、手数料、梱包、配送、受け渡しにかかる人件費まで含めて判断します。
近隣の事業者に引き取ってもらえるなら、配送費を抑えられます。ただし、倉庫で受け渡す場合は、立ち会いを原則とし、在庫保管区画とは別の場所で受け渡すほうが運用しやすくなります。
売却の判断基準は「定価より安くなるか」ではなく、処分費を払う場合と比べて、手間を含めても会社に残るものがあるかです。
3.少量で売却しにくいものは譲渡する
数量が少ない材料や、価格を付けるほどではない端材でも、近隣の協力会社なら使える場合があります。配送や決済の手間を考えると、売却より譲渡のほうが早く倉庫を空けられることもあります。
譲渡も経営上の選択肢です。現金化だけを目的にせず、保管費と廃棄費を減らせるかで判断します。
4.状態を説明できないものは廃棄する
湿気や変形、汚れ、破損があり、品質に不安が残る材料は、無理に再利用や売却へ回さないほうがよいでしょう。「昔から置いてあるが、いつ入ったか分からない」という材料も同様です。
残す期限を決めなければ、判断は再び先送りされます。たとえば判断日を迎えた時点で使用先が決まっていなければ、売却または譲渡へ移す。一定期間動かなければ処分する、という段階を設けます。
余剰在庫を現金化する第一歩は出品ではなく、売れる状態と売れない状態を社内で分けることです。
まず一つの倉庫、一つの棚から始めます。すべてを一度に整理しようとせず、木材、合板、電材、管材など、量の多いカテゴリーから順に進めると負担を抑えられます。
まとめ
工事後に余った建材は、使える可能性があるからこそ判断が難しいものです。「いつか使う」と残しているうちに湿気や汚れが進み、最後は廃材として処分することもあります。
進め方は複雑ではありません。
- 数量、保管場所、状態、写真、判断日を記録する
- 使用する現場と時期が決まっているものは再利用する
- 品番や状態を説明できるものは売却する
- 少量で売りにくいものは譲渡も検討する
- 品質を判断できないものは期限を決めて廃棄する
倉庫在庫は、保管することより、次の行き先を決めることが管理の中心です。
売却できれば現金が残ります。譲渡でも保管費や廃棄費を減らせます。再利用できれば、新しく買う材料を抑えられます。どの方法が正しいかではなく、材料の状態と手間、費用を見ながら行き先を分けることが重要です。
余剰建材の管理方法を自社の運用に合わせて整理したい方へ
余剰建材の整理は、在庫表を作るだけでは定着しにくいものです。誰が登録するのか。新規発注の前に誰が確認するのか。どの時点で売却や処分へ移すのか。現場と倉庫の動きに合わせて決める必要があります。
ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の経営課題を、現場、組織、原価管理、デジタル活用まで横断して整理し、実行まで支援しています。
「うちの場合は何から記録すればよいか」「倉庫在庫をどう減らせばよいか」といった段階でも構いません。状況を伺いながら、無理のない進め方を一緒に整理します。無理にサービスをご案内することはありませんので、気軽にお声がけください。

































