前提

売上2億円前後の専門工事会社で、約35坪の倉庫が余剰資材で埋まっている状態

首都圏近郊のある専門工事会社では、工事ごとに余った資材を倉庫へ戻していました。一つひとつは捨てるには惜しく、次の現場で使える可能性もあります。その積み重ねで、約35坪の倉庫が余剰資材でいっぱいになっていました。

担当者の言葉は率直でした。

「倉庫が余剰資材でパンパンなんです。売れるものなら、外に出していきたいです」

建設資材は、現場によって必要な寸法や数量が変わります。発注時に余裕を持たせることもあるため、余りを完全になくすのは難しいものです。

問題は資材が余ることではなく、余った後の情報と判断期限が決まっていないことです。

倉庫がある会社では「また使うかもしれない」と保管できます。一方、都心部の現場では置き場所がなく、現場終了時に処分せざるを得ないケースもあります。余剰資材の扱いは、資材そのものだけでなく、保管場所と引き取りの条件まで含めて考える必要があります。

1週間で 15件の相談 がありました

  • 8月24日総合建築京都府高卒採用の相談
  • 8月24日電気設備工事会社岐阜県人材育成の相談
  • 8月24日塗装工事会社福岡県人材確保の相談
  • 8月24日空調設備工事会社兵庫県利益率向上の相談
  • 8月23日外構工事会社栃木県人材育成の相談
  • 8月22日解体工事会社山形県原価管理の相談
  • 8月22日防水工事会社沖縄県人材育成の相談
  • 8月22日総合土木神奈川県利益率向上の相談
  • 8月21日リフォーム会社熊本県利益率向上の相談
  • 8月21日プラント工事会社群馬県人材育成の相談
  • 8月21日空調設備工事会社神奈川県案件獲得の相談
  • 8月21日工務店山口県高卒採用の相談
  • 8月19日塗装工事会社兵庫県人材確保の相談
  • 8月19日プラント工事会社千葉県協力会社探しの相談
  • 8月19日解体工事会社福岡県業務効率化システムの相談
  • 8月18日総合土木愛知県業務効率化システムの相談
  • 8月18日電気設備工事会社京都府原価管理の相談
  • 8月18日工務店東京都業務効率化システムの相談
  • 8月17日塗装工事会社岐阜県利益率向上の相談
  • 8月17日電気設備工事会社神奈川県人材育成の相談
  • 8月17日外構工事会社埼玉県業務効率化システムの相談
  • 8月17日総合建築大阪府案件獲得の相談
  • 8月16日内装工事会社京都府案件獲得の相談
  • 8月15日リフォーム会社熊本県高卒採用の相談
  • 8月15日工務店宮城県案件獲得の相談
  • 8月15日リフォーム会社群馬県協力会社探しの相談
  • 8月14日電気設備工事会社愛媛県業務効率化システムの相談
  • 8月13日防水工事会社三重県協力会社探しの相談
  • 8月12日総合土木広島県人材育成の相談
  • 8月12日プラント工事会社大阪府協力会社探しの相談
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課題

「いつか使う」という判断のまま、資材の種類も保管期間も分からなくなる滞留

余剰資材が倉庫に積み上がる会社では、保管を始めた時点では一つひとつに理由があります。まだ使える。高かった。次の工事で必要になるかもしれない。処分費もかかる。いずれも現場感覚として自然な判断です。

ただし、保管後の確認方法が決まっていないと、次第に次のような状態になります。

  • 何の資材が、どれだけあるか分からない
  • どの工事で余ったものか追えない
  • いつから置いてあるのか分からない
  • 品質や再利用の可否を判断できない
  • 必要な資材があっても見つけられず、新たに発注する
  • 奥にある資材を出せず、手前へさらに積み上げる

使える資材でも、存在を把握できず、必要なときに取り出せなければ、実務上は使えない在庫と同じです。

倉庫の床面積だけでなく、探す時間、移動させる手間、棚卸しの負担も増えていきます。空きスペースがないため、次に余った資材を整理して置けないという循環も起こります。

背景

保管の入口はあっても、社内転用・売却・廃棄を決める出口がない運用

余剰資材が滞留する背景には、保管の判断が担当者ごとになっていることがあります。現場から戻ってきた資材を倉庫に置くところまでは決まっていても、その後に誰が、いつ、何を基準に見直すのかが定まっていません。

特に難しいのが、外部への売却や譲渡です。建設資材には、一般的な配送で扱いにくい大きさや重さのものがあります。実際に、資材を出したい会社からも「サイズ的に送れないものが多い」という声がありました。

そのため、外部で再活用する場合は配送だけでなく、ハイエースやトラックを持つ事業者が現場や倉庫まで取りに来る形も現実的です。現場で余った資材なら、引き上げるタイミングも重要になります。

「現場が終わるときに取りに来てくれるならいい。でも、置いておける期間がない」

これは倉庫を持たない会社に限った話ではありません。倉庫がある会社でも、運搬方法や受け渡し条件を決めないままでは、売却先が見つかっても動かせないことがあります。

余剰資材の出口は、需要の有無だけでなく、保管期限と運搬可能性まで揃って初めて機能します。

解決

資材情報を最小限で記録し、期限ごとに社内転用・売却や譲渡・廃棄を決める仕組み

最初に取り組みたいのは、倉庫を一度に完璧に整理することではありません。まず、何があるかを判断できる状態をつくります。

管理項目は、次のような最小限の情報から始めると運用しやすくなります。

  • 資材の種類・品名
  • 数量、寸法、規格
  • 未使用・使用済みなどの状態
  • 保管場所
  • 保管を始めた日
  • 元の工事名または担当者
  • 社内で使う予定の有無
  • 持ち運びや配送の条件
  • 写真

高機能なシステムを先に導入するより、表計算ソフトや共有台帳でも、現場と倉庫の担当者が更新できる形を優先します。写真があれば、現物を探し回らずに状態を確認できます。

管理項目は「記録のため」ではなく、残す・外に出す・処分するという判断のために設定します。

判断は、次の順番で進めると整理しやすくなります。

1. 社内転用できるかを確認する

今後の工事で使用予定が具体的にあるかを確認します。「いつか」ではなく、案件名、使用時期、必要数量まで分かるかが判断軸です。

使用予定が決まっている資材は、案件名を付けて確保します。予定がないものは、次の売却・譲渡の判断へ進めます。

2. 外部で再活用できるかを判断する

未使用品や規格が明確な資材は、他社や一人親方にとって仕入れの選択肢になる可能性があります。特に、小ロットだけ必要な事業者や、仕入れ先の口座を持たない小規模事業者には需要が見込めます。

ただし、資材の価値だけでなく、受け渡し方法も確認します。

  • 通常配送が可能か
  • 車両で引き取りに来てもらえるか
  • 倉庫と現場のどちらで渡すか
  • 積み込みに人員や機械が必要か
  • いつまで保管できるか

大型資材は全国へ送るより、車で引き取り可能な近隣エリアから買い手を探すほうが動かしやすい場合があります。

3. 処分期限を超えたものは廃棄を判断する

社内利用の予定がなく、一定期間売却・譲渡できなかった資材は、廃棄を検討します。処分期限は、資材の劣化しやすさ、占有面積、再調達価格、処分費を踏まえて区分するとよいでしょう。

すべてを同じ期間にする必要はありません。場所を大きく取るものは短め、小さく保管しやすい高額品は長めなど、倉庫への影響に応じて決めます。

運用は、工事完了時の登録と定期棚卸しを組み合わせます。

  • 工事完了時:余った資材を登録する
  • 月次:新規登録分と使用予定を確認する
  • 四半期ごと:期限を迎えた資材の出口を決める
  • 年次:保管基準と期限設定を見直す

棚卸しの目的は数量を数えることではなく、期限を迎えた資材について次の行き先を決めることです。

最初から倉庫全体を対象にすると負担が大きくなります。まずは場所を取っている資材、未使用品、規格を確認しやすい資材から始めると、空きスペースと運用効果を確認しやすくなります。

まとめ

建設工事では、資材の余りを完全になくすことは簡単ではありません。だからこそ、余った後の管理が大切です。

余剰在庫を滞留させないポイントは、種類・数量・状態・保管開始日・再利用可能性を見えるようにし、判断期限を設けることです。

そのうえで、社内転用、外部への売却・譲渡、廃棄の順に出口を確認します。大型資材については、配送だけでなく、近隣事業者による引き取りも判断軸に入ります。

一度に完璧な在庫管理を目指す必要はありません。倉庫の一角や、場所を取っている資材から始めるだけでも、保管のルールは整えられます。

自社の余剰資材と倉庫運用を整理したい方へ

「何がどれだけあるか分からない」「処分基準を決めても現場で続くか不安」「売却や再活用まで含めて考えたい」といった段階では、倉庫だけでなく工事完了時の業務まで含めて整理する必要があります。

ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の経営課題を、現場、組織、原価、デジタル活用まで横断して整理し、実行まで支援しています。余剰資材の管理についても、自社の場合は何から整えるべきかという段階からご相談いただけます。

無理にサービスをおすすめすることはありません。ものづくりに集中できる環境をつくるための、次の整理先としてお役立てください。

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