国土交通省は、小学生向けの「科学漫画サバイバル」と連携したブックレット「巨大地震のサバイバル 住まいの耐震編」と、授業で使うための「先生用ガイド」を、応募した小学校に配布すると発表しました。

昨年度はブックレットを10万部配布しています。今年度は、学校の授業で活用しやすいよう、先生用ガイドもあわせて配布されます。

発表内容

「巨大地震のサバイバル 住まいの耐震編」と先生用ガイドを小学校に配布

対象

応募した小学校

発送予定

令和8年9月1日より順次発送予定

応募期限

令和8年10月26日(月)までに応募があった小学校向けに配布(別紙記載)

ブックレット

B6判・36ページ

先生用ガイド

A4判・8ページ

内容

地震への対応、住まいの耐震化の必要性、簡易な耐震チェックのワークシートなど

応募先

国土交通省特設サイト

今回の発表は、建設会社向けの補助金や制度改正ではありません。

ただし、地域の住宅を支える工務店や建設会社にとっては、見過ごしにくい動きです。小学校の防災学習をきっかけに、家庭で「うちの家は大丈夫か」という会話が生まれる可能性があるからです。

1週間で 15件の相談 がありました

  • 8月24日総合建築京都府高卒採用の相談
  • 8月24日電気設備工事会社岐阜県人材育成の相談
  • 8月24日塗装工事会社福岡県人材確保の相談
  • 8月24日空調設備工事会社兵庫県利益率向上の相談
  • 8月23日外構工事会社栃木県人材育成の相談
  • 8月22日解体工事会社山形県原価管理の相談
  • 8月22日防水工事会社沖縄県人材育成の相談
  • 8月22日総合土木神奈川県利益率向上の相談
  • 8月21日リフォーム会社熊本県利益率向上の相談
  • 8月21日プラント工事会社群馬県人材育成の相談
  • 8月21日空調設備工事会社神奈川県案件獲得の相談
  • 8月21日工務店山口県高卒採用の相談
  • 8月19日塗装工事会社兵庫県人材確保の相談
  • 8月19日プラント工事会社千葉県協力会社探しの相談
  • 8月19日解体工事会社福岡県業務効率化システムの相談
  • 8月18日総合土木愛知県業務効率化システムの相談
  • 8月18日電気設備工事会社京都府原価管理の相談
  • 8月18日工務店東京都業務効率化システムの相談
  • 8月17日塗装工事会社岐阜県利益率向上の相談
  • 8月17日電気設備工事会社神奈川県人材育成の相談
  • 8月17日外構工事会社埼玉県業務効率化システムの相談
  • 8月17日総合建築大阪府案件獲得の相談
  • 8月16日内装工事会社京都府案件獲得の相談
  • 8月15日リフォーム会社熊本県高卒採用の相談
  • 8月15日工務店宮城県案件獲得の相談
  • 8月15日リフォーム会社群馬県協力会社探しの相談
  • 8月14日電気設備工事会社愛媛県業務効率化システムの相談
  • 8月13日防水工事会社三重県協力会社探しの相談
  • 8月12日総合土木広島県人材育成の相談
  • 8月12日プラント工事会社大阪府協力会社探しの相談
建設業界のプロ人材による360度経営支援 資料ダウンロード

今回のポイントは「子どもから家庭へ」耐震意識を広げることです

今回配布されるブックレットは、単に地震の怖さを伝えるものではありません。

国土交通省の発表では、次のような内容が示されています。

  • 「巨大地震のサバイバル」のストーリーを通じて、地震への対応を学ぶ
  • 住まいの耐震化についての基礎知識を学ぶ
  • ワークシート「住まいの耐震調査員になろう!」で、実際の住まいの耐震性を簡易にチェックする
  • 家族で耐震化の必要性について話し合うきっかけをつくる

ここが大事です。

国の狙いは、学校の授業だけで完結させることではなく、家庭や地域に住宅耐震化の話題を広げることにあります。

子どもが家に帰って、こう聞くかもしれません。

「うちの家って、地震に強いの?」

この一言は、住宅所有者にとってかなり現実的です。普段は後回しになりがちな耐震診断や耐震改修について、家族で話す入口になります。

中小建設業にとっては、すぐ売上ではなく「相談の入口」が増える話です

今回の施策は、小学校向けの教材配布です。

そのため、建設会社が直接応募して仕事を受ける仕組みではありません。ここは誤解しない方がよいです。

一方で、地域密着の工務店やリフォーム会社、住宅改修に関わる専門工事会社にとっては、少し先の相談につながる可能性があります。

たとえば、地域の家庭で次のような会話が起きるかもしれません。

「古い家だけど、耐震診断って必要なのかな」

「どこに相談すればいいのかな」

「耐震補強って、どれくらい大がかりなのかな」

このとき、地域に顔の見える建設会社があるかどうかは大きいです。

耐震化は、単なる工事提案ではなく、住まい手の不安を受け止める相談対応から始まります。

中小建設業にとっては、広告を強く出すよりも、地域の人が相談しやすい状態を整えておくことが大切になりそうです。

会社として見ておきたい実務ポイント

今回の発表を受けて、地域の住宅に関わる会社が確認しておきたい点は、次の3つです。

1. 自社が耐震相談にどう対応できるか

まずは、自社の対応範囲を整理したいところです。

  • 耐震診断の相談を受けられるのか
  • 自社で対応できる工事範囲はどこまでか
  • 必要に応じて連携できる設計者や専門家がいるか
  • 既存住宅の調査、見積、説明の流れがあるか

「何でもできます」と言うより、「ここまでは自社で確認できます。ここから先は専門家と一緒に進めます」と言える方が、相談者には安心です。

耐震の話は、住まい手にとって不安も大きいテーマです。言い切りすぎず、丁寧に整理する姿勢が信頼につながります。

2. 地域の防災・住宅相談との接点を持てているか

今回の教材は小学校に配布されます。

小学校、家庭、地域という流れで話題が広がる可能性があります。

そのため、地域密着で仕事をしている会社は、次のような接点を改めて見直してもよさそうです。

  • 自治会や地域団体との関係
  • 地元の住宅相談会への参加状況
  • 既存顧客への点検案内
  • ホームページ上の耐震相談ページの有無
  • 「古い家の地震対策」について分かりやすく説明できる資料の有無

大きなキャンペーンを打つ必要はありません。

地域の人が「ちょっと聞いてみよう」と思ったとき、最初に思い出してもらえる状態をつくることが大切です。

3. 耐震化を「工事」だけでなく「家族の意思決定」として捉える

耐震改修は、屋根や外壁の修繕とは少し違います。

見た目がすぐ変わる工事ではない場合もあります。費用もかかります。住みながらの工事になることもあります。

だからこそ、家族内での合意形成が重要です。

今回のブックレットには、家族で話し合うきっかけとなるワークシートが含まれています。

これは、中小建設業にとっても示唆があります。

耐震化の提案では、技術説明だけでなく、「家族がどう判断しやすくなるか」まで考える必要があります。

たとえば、難しい専門用語だけで説明すると、住まい手は判断しにくくなります。

「今すぐ全部やる」か「何もしない」かの二択にしてしまうと、話が止まることもあります。

現況確認、優先順位、概算、補助制度の有無の確認など、段階を分けて説明することが大事になりそうです。

今回は補助金情報ではありません。ただ、需要の芽は見えます

今回の発表は、耐震改修の補助金募集ではありません。

また、建設会社向けの新制度でもありません。

しかし、国土交通省が住宅耐震化を進めるうえで、学校教育を通じた普及啓発に力を入れていることは読み取れます。

住宅耐震化は、行政だけでも、建設会社だけでも進みにくいテーマです。所有者本人が「必要かもしれない」と感じる入口が必要です。

今回のような教材配布は、その入口づくりの一つです。

地域の工務店にとっては、すぐに工事が増える話ではないかもしれません。

それでも、地域の家庭で耐震化が話題になる機会は増えるかもしれません。

そのときに、慌てず、押し売りにならず、正しく相談に乗れるか。

ここが、地域企業としての信頼を左右しそうです。

自社の耐震相談体制を一度整理しておく

今回のニュースをきっかけに、まずは社内で短く確認してみるだけでも十分です。

「耐震の相談が来たら、誰が初回対応するか」

「診断や設計が必要な場合、誰と連携するか」

「お客様にどこまで説明できる資料があるか」

このあたりが見えてくると、地域からの相談に落ち着いて対応しやすくなります。

ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の経営課題を、現場、採用、組織、原価、デジタル活用まで横断して整理し、実行まで支援しています。耐震相談のように、技術・営業・地域対応が重なるテーマも、まずは「うちの場合は何から整えるべきか」を一緒に整理できます。

無理な営業はいたしません。まだ方針が固まっていない段階でも大丈夫です。必要であれば、次の整理先としてご活用ください。

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