国土交通省は、災害発生に備え、地域の住宅生産事業者等が地方公共団体と連携して行う「木造応急仮設住宅・復興住宅等のモデル的整備」を支援する事業の公募を開始しました。対象は、地方公共団体と複数の地域グループで構成される「地域協議会」です。

事業名

暮らし維持のための安全・安心確保モデル事業(地域モデル実装型)

公募開始日

令和8年8月7日

事業主体

地域協議会(地方公共団体及び複数の地域グループで構成)

主な事業内容

木造応急仮設住宅・復興住宅等のモデル的整備

応募締切

9月14日(月)18時

公募説明会

8月21日(金)11時からオンライン開催

説明会申込期限

8月19日(水)

採択通知予定

令和8年10月上旬

1週間で 15件の相談 がありました

  • 8月24日総合建築京都府高卒採用の相談
  • 8月24日電気設備工事会社岐阜県人材育成の相談
  • 8月24日塗装工事会社福岡県人材確保の相談
  • 8月24日空調設備工事会社兵庫県利益率向上の相談
  • 8月23日外構工事会社栃木県人材育成の相談
  • 8月22日解体工事会社山形県原価管理の相談
  • 8月22日防水工事会社沖縄県人材育成の相談
  • 8月22日総合土木神奈川県利益率向上の相談
  • 8月21日リフォーム会社熊本県利益率向上の相談
  • 8月21日プラント工事会社群馬県人材育成の相談
  • 8月21日空調設備工事会社神奈川県案件獲得の相談
  • 8月21日工務店山口県高卒採用の相談
  • 8月19日塗装工事会社兵庫県人材確保の相談
  • 8月19日プラント工事会社千葉県協力会社探しの相談
  • 8月19日解体工事会社福岡県業務効率化システムの相談
  • 8月18日総合土木愛知県業務効率化システムの相談
  • 8月18日電気設備工事会社京都府原価管理の相談
  • 8月18日工務店東京都業務効率化システムの相談
  • 8月17日塗装工事会社岐阜県利益率向上の相談
  • 8月17日電気設備工事会社神奈川県人材育成の相談
  • 8月17日外構工事会社埼玉県業務効率化システムの相談
  • 8月17日総合建築大阪府案件獲得の相談
  • 8月16日内装工事会社京都府案件獲得の相談
  • 8月15日リフォーム会社熊本県高卒採用の相談
  • 8月15日工務店宮城県案件獲得の相談
  • 8月15日リフォーム会社群馬県協力会社探しの相談
  • 8月14日電気設備工事会社愛媛県業務効率化システムの相談
  • 8月13日防水工事会社三重県協力会社探しの相談
  • 8月12日総合土木広島県人材育成の相談
  • 8月12日プラント工事会社大阪府協力会社探しの相談
建設業界のプロ人材による360度経営支援 資料ダウンロード

今回のポイントは「災害時の住宅供給を、地域の事業者で担える体制づくり」です

今回の公募は、単に建物を整備するための支援ではありません。国土交通省の発表では、目的として「災害時も含めた地域の住宅生産の担い手確保及び技術力の確保」が示されています。

つまり、災害が起きた後に急いで外部から人や資材を集めるのではなく、平時から地域内に、応急仮設住宅や復興住宅を供給できる担い手と技術を残しておく。そのためのモデル的な取組を支援する事業です。

中小建設業、とくに地域の工務店、住宅会社、木造建築に関わる専門工事会社にとっては、災害対応が「地域貢献」だけでなく、自治体連携・技術継承・将来の公共性ある仕事への接点になっていくことを示す動きと見てよいでしょう。

対象は「地域協議会」。単独企業で応募する制度ではありません

今回の事業主体は、地方公共団体及び複数の地域グループで構成される「地域協議会」です。

また、地域グループについては、一定のエリアで横連携を図る地域の住宅生産事業者等で構成されるグループであり、次のいずれかに該当する者とされています。

  • 令和7年度に「暮らし維持のための安全・安心確保モデル事業(広域モデル策定型)」を実施した者
  • 令和8年度に同事業を実施している者

このため、通常の補助金のように「自社単独で申請できるか」を見るよりも、まずは自社が関わっている地域グループや自治体との連携状況が、今回の要件に乗るかを確認する必要があります。

すでに広域モデル策定型に関わっている会社・団体は、今回の地域モデル実装型が次のステップになり得ます。一方、現時点で関与していない会社にとっても、今後の同種事業を見据え、地域の住宅生産ネットワークにどう関わるかを考えるきっかけになります。

中小建設業が見るべき実務上の論点

今回の公募で、中小建設業の経営者が見るべき論点は大きく3つあります。

1つ目は、自治体との関係づくりです。災害対応の住宅供給は、平時の民間工事とは違い、行政との連携が前提になります。日頃から自治体、建築関係団体、地域の同業者と情報交換できているかが、こうした事業への参加可能性を左右します。

2つ目は、木造住宅に関する技術と施工体制の見える化です。応急仮設住宅や復興住宅では、短期間で一定品質の住宅を供給する力が求められます。自社がどの工種を担えるのか、どの職人・協力会社と組めるのか、資材調達はどこまで対応できるのか。これらを平時から整理しておくことが重要です。

3つ目は、災害対応を経営戦略の一部として位置づけることです。災害対応は、突発的な社会貢献活動としてだけ捉えると、継続的な体制整備が難しくなります。地域の住まいを守る仕事として、採用、教育、協力会社ネットワーク、原価管理、資金繰りまで含めて考える必要があります。

特に中小企業では、社長や一部の幹部の経験に依存しがちです。今回のような制度をきっかけに、「災害時に自社は何を担えるのか」を会社として言語化しておくことが、将来の強みになります。

応募を検討する場合に確認したいこと

応募を検討する会社・団体は、まず公募ページに掲載される「公示」や公募説明書等を確認する必要があります。報道発表では、公募説明書等の配布を希望する場合、事務局のメールアドレスへ連絡するよう案内されています。

特に確認したいのは、次の点です。

  • 自社または所属団体が、対象となる地域グループに含まれるか
  • 地域協議会の構成に地方公共団体が含まれているか
  • 広域モデル策定型の成果を踏まえた取組になっているか
  • 木造応急仮設住宅・復興住宅等のモデル的整備として、どのような役割を担うのか
  • 9月14日(月)18時の応募締切に間に合う準備状況か

また、公募説明会は8月21日(金)11時からオンラインで開催予定です。参加を希望する場合は、8月19日(水)までに所定様式で申し込む必要があります。

締切までの期間は長くありません。 すでに関係する協議会や地域グループに入っている場合は、早めに代表団体や自治体側と方針を確認するのが現実的です。

今回の動きは、地域建設業の「公共性」が再評価される流れです

人口減少や職人不足が進む中で、地域に住宅をつくれる事業者が残っていること自体が、社会インフラになりつつあります。道路や河川だけでなく、住まいを早く、安全に、地域の実情に合わせて供給できる力も、災害時には重要なインフラです。

今回の事業は、対象が限られるため、すべての中小建設会社がすぐに応募できるものではありません。ただし、流れとしては重要です。

今後、災害対応、住宅生産体制、地域連携、木造技術の維持は、個社の努力だけでなく、地域単位で評価される場面が増えていく可能性があります。中小建設業としては、「自社だけで完結する経営」から「地域の中で役割を持つ経営」へ視点を広げることが、将来の機会につながります。

自社が地域の中で担える役割を整理する

今回の公募に直接応募できるかどうかにかかわらず、地域の住宅生産や災害対応に関わる会社は、自社の役割を一度整理しておく価値があります。

たとえば、自治体や地域団体との接点、協力会社網、木造住宅の施工体制、緊急時に動ける人員、原価や工程を管理する仕組みなどです。こうした要素は、災害対応だけでなく、平時の受注力や採用力にもつながります。

ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の経営課題を、現場・採用・組織・原価・デジタル活用まで横断して整理し、実行まで支援しています。「今回の制度が自社に関係するのか」「地域連携をどう進めればよいか」「まず何から整理すべきか」という段階でも問題ありません。無理な営業はいたしませんので、考えを整理する場として必要に応じてご相談ください。

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