国土交通省は、令和8年8月7日から「中小物流事業者の労働生産性向上事業費補助金」の3次公募を開始しました。対象は、複数の荷主企業や物流事業者などが連携し、「物流情報標準ガイドライン」を活用して、共同輸配送、帰り荷確保、保管・輸送経路の最適化などに取り組む事業です。

建設会社単独で使う補助金、というよりは、建設会社が“荷主側”として物流事業者や他社と組み、資材搬入・共同配送・倉庫利用などを効率化する可能性を見る制度です。

補助金名

中小物流事業者の労働生産性向上事業費補助金(共同輸配送や帰り荷確保等のための物流データ連携促進支援事業)

公募区分

3次公募

公募期間

令和8年8月7日(金)14時~9月18日(金)17時まで(必着)

交付決定予定

令和8年10月中旬頃

事業期間

交付決定日~令和9年2月19日(金)

補助対象となる取組

共同輸配送、帰り荷確保、保管・輸送経路の最適化などの物流効率化に向けたデータ連携

協議会の構成

荷主企業2社以上が必須。物流事業者、倉庫業者、物流システム事業者なども想定

補助率

補助対象経費の2分の1以内

補助上限

1協議会あたり4千万円

予算規模

1億円

特設Webサイト

https://meet.jmac.co.jp/datarenkei-r8

1週間で 15件の相談 がありました

  • 8月24日総合建築京都府高卒採用の相談
  • 8月24日電気設備工事会社岐阜県人材育成の相談
  • 8月24日塗装工事会社福岡県人材確保の相談
  • 8月24日空調設備工事会社兵庫県利益率向上の相談
  • 8月23日外構工事会社栃木県人材育成の相談
  • 8月22日解体工事会社山形県原価管理の相談
  • 8月22日防水工事会社沖縄県人材育成の相談
  • 8月22日総合土木神奈川県利益率向上の相談
  • 8月21日リフォーム会社熊本県利益率向上の相談
  • 8月21日プラント工事会社群馬県人材育成の相談
  • 8月21日空調設備工事会社神奈川県案件獲得の相談
  • 8月21日工務店山口県高卒採用の相談
  • 8月19日塗装工事会社兵庫県人材確保の相談
  • 8月19日プラント工事会社千葉県協力会社探しの相談
  • 8月19日解体工事会社福岡県業務効率化システムの相談
  • 8月18日総合土木愛知県業務効率化システムの相談
  • 8月18日電気設備工事会社京都府原価管理の相談
  • 8月18日工務店東京都業務効率化システムの相談
  • 8月17日塗装工事会社岐阜県利益率向上の相談
  • 8月17日電気設備工事会社神奈川県人材育成の相談
  • 8月17日外構工事会社埼玉県業務効率化システムの相談
  • 8月17日総合建築大阪府案件獲得の相談
  • 8月16日内装工事会社京都府案件獲得の相談
  • 8月15日リフォーム会社熊本県高卒採用の相談
  • 8月15日工務店宮城県案件獲得の相談
  • 8月15日リフォーム会社群馬県協力会社探しの相談
  • 8月14日電気設備工事会社愛媛県業務効率化システムの相談
  • 8月13日防水工事会社三重県協力会社探しの相談
  • 8月12日総合土木広島県人材育成の相談
  • 8月12日プラント工事会社大阪府協力会社探しの相談
建設業界のプロ人材による360度経営支援 資料ダウンロード

建設会社にとってのポイントは「物流会社向けだから関係ない」と切らないことです

今回の補助金は、名前だけ見ると中小物流事業者向けです。

ただ、制度の中身を見ると、協議会の構成には荷主企業2社以上が必須とされています。ここが大事です。

建設業は、日々かなりの物流に支えられています。

資材が現場に届く。仮設材が移動する。倉庫から現場へ運ぶ。現場から別の現場へ回す。メーカー、商社、問屋、運送会社、倉庫会社が動く。

普段は「材料が来る」「運んでもらう」と見えていますが、経営の目線では、これは立派な物流です。

つまり、今回の制度は建設会社が主役になる補助金ではないかもしれませんが、建設会社が荷主として参加する余地がある制度です。

特に、次のような会社は一度確認してよいと思います。

  • 複数現場への資材配送が多い会社
  • 協力会社や仕入先と配送の重複が多い会社
  • 現場ごとに小口配送が増えている会社
  • 倉庫、置き場、加工場、現場間の移動が多い会社
  • 「帰り便が空いている」「配送の待ち時間が長い」と感じている会社
  • 物流会社や資材会社から共同配送の相談を受けている会社

物流費は、見積書の中に薄く溶け込んでいることが多いです。 だからこそ、気づいた時には利益を押し下げています。

補助対象は、データ連携と共同物流に関する費用です

PDFでは、補助対象経費として次の内容が示されています。

  • 物流情報標準ガイドラインに準拠した各種システムの導入・改修、クラウドサービスの利用等にかかる費用
  • その他、共同物流の実施に際して要する費用のうち事務局が認めた費用
  • 例として、共同物流運賃、共同倉庫利用料等

ここで見ておきたいのは、単なる「運賃補助」ではないことです。

中心にあるのは、物流・商流情報のオープンプラットフォームの構築や運営です。

各社がバラバラの形式で持っている情報を、物流情報標準ガイドラインに準拠した形で連携する。そこから、共同輸配送、帰り荷確保、保管・輸送経路の最適化につなげる。

この流れです。

建設業で言えば、現場別、工種別、資材別、納入日別の情報がそれぞれ別々に管理されていることが少なくありません。

「この現場は朝イチ」 「この材料は午後でいい」 「この便は帰りが空く」 「別現場の資材も同じ方面に出せる」

こうした情報がつながると、配送の組み方は変わります。

もちろん、制度の対象になるかどうかは公募要領の確認が必要です。ですが、物流を“現場任せの調整”から“経営として設計するもの”へ変えていく方向性は、建設会社にとっても重要です。

期限は9月18日17時必着。協議会型なので準備時間は短めです

公募期間は、令和8年8月7日(金)14時から9月18日(金)17時までです。必着です。

交付決定は10月中旬頃の予定。事業期間は、交付決定日から令和9年2月19日(金)までです。

ここで注意したいのは、今回の制度が協議会型であることです。

自社だけで申請書を書いて終わり、というタイプではありません。

荷主企業2社以上。物流事業者。必要に応じて倉庫業者や物流システム事業者。こうした関係者と、何を効率化するのかをそろえる必要があります。

ですので、検討するなら最初の動きはシンプルです。

  • いつも資材を運んでいる物流会社に確認する
  • 主要な仕入先、商社、メーカーに確認する
  • 同じエリアで現場を持つ関係会社と話す
  • 自社の配送、納入、倉庫利用の困りごとを洗い出す
  • 特設Webサイトで公募要領を確認する

「うちが申請者になれるか」だけでなく、「誰かの協議会に荷主として入れるか」も見ておく価値があります。

中小建設業は、物流を利益管理の一部として見直す時期に来ています

建設業の経営では、人件費、材料費、外注費に目が行きます。

もちろん大事です。

ただ、現場では物流もじわじわ効いています。

資材が一度で届かない。時間指定が細かい。搬入待ちが出る。小口配送が増える。急な変更で再配送になる。倉庫や置き場を何度も行き来する。

一つひとつは小さく見えます。

でも、積み上がると重いです。

そして、その負担は運送会社だけでなく、現場監督、職長、職人、資材担当、事務側にも広がります。

今回の補助金から読み取れる流れは、物流を人手と電話だけで回す時代から、データでつなぎ、共同化し、ムダを減らす時代へ進めたいということです。

中小建設会社にとっては、すぐに大きなシステムを入れる話ではなくても構いません。

まずは、自社の中で次の問いを持つだけでも前進です。

  • どの資材配送が高くついているのか
  • どの現場で搬入待ちや再配送が多いのか
  • 置き場、倉庫、加工場の使い方にムダはないか
  • 仕入先や物流会社と、配送計画を共有できているか
  • 同じ方面、同じ時期の配送をまとめられないか

物流は、現場品質と利益を同時に左右するテーマです。 今回の補助金は、その見直しを始めるきっかけになります。

自社の物流・原価・デジタル活用を一度つなげて整理する

今回の制度は、すべての建設会社がそのまま使えるものではないかもしれません。

それでも、資材搬入、倉庫利用、現場間移動、配送待ち、急な手配に課題がある会社にとっては、考える入口になります。

「うちの場合、荷主として関われるのか」 「物流会社や仕入先と何を話せばいいのか」 「原価管理や現場管理と、物流の情報をどうつなげればいいのか」

このあたりは、社内だけでは整理しにくいこともあります。

ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の経営課題を、現場、採用、組織、原価管理、デジタル活用まで横断して整理し、実行まで支援しています。ものづくりに集中できる建設業界へ向けて、制度活用だけでなく、その前段の課題整理から一緒に考えることができます。

「まだ申請するか決めていない」「何から整理すべきかわからない」という段階でも大丈夫です。無理な営業はいたしませんので、うちの場合はどう考えるべきかを確認したい方は、こちらからご相談ください。

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