国土交通省は、令和8年6月30日、「みなとSDGsパートナー登録制度」の第16回登録事業者を決定しました。今回登録されたのは港湾関係企業等30者で、新規登録5者、継続登録25者です。これにより、同制度の登録事業者は357者となりました。

制度名

みなとSDGsパートナー登録制度

登録日

令和8年6月30日

第16回登録事業者

30者

内訳

新規登録5者、継続登録25者

登録事業者総数

357者

登録対象者

港湾の整備、利用、保全、管理、運営に関する事業活動を行う企業、法人、団体等

主なメリット

登録証の交付、ロゴマークの使用許可、港湾局ウェブサイトでの取組紹介、ブランディング・イメージ向上、人材確保・育成等

1週間で 11件ダウンロード されました

  • 6月30日ビルメンテナンス北海道
  • 6月30日ビルメンテナンス福岡県
  • 6月29日総合建築千葉県
  • 6月29日総合建築東京都
  • 6月28日配管工事会社富山県
  • 6月27日リフォーム会社山口県
  • 6月27日内装工事会社大阪府
  • 6月26日塗装工事会社秋田県
  • 6月26日配管工事会社三重県
  • 6月26日工務店宮崎県
  • 6月25日内装工事会社長野県
  • 6月23日プラント工事会社神奈川県
  • 6月23日外構工事会社岐阜県
  • 6月19日空調設備工事会社兵庫県
  • 6月19日総合建築鳥取県
  • 6月19日配管工事会社東京都
  • 6月18日総合土木東京都
  • 6月18日空調設備工事会社兵庫県
  • 6月18日防水工事会社岡山県
  • 6月16日配管工事会社青森県
  • 6月16日総合建築神奈川県
  • 6月16日電気設備工事会社東京都
  • 6月15日総合土木千葉県
  • 6月15日内装工事会社島根県
  • 6月15日設備保全会社群馬県
  • 6月14日内装工事会社栃木県
  • 6月14日塗装工事会社神奈川県
  • 6月13日解体工事会社神奈川県
  • 6月11日総合建築和歌山県
  • 6月11日総合土木静岡県
中小建設業のための新規採用成功ガイド 資料ダウンロード

港湾建設業者も対象になる「見える化」の制度です

今回の発表は、単なる登録事業者一覧の公表に見えるかもしれません。しかし、中小建設業、とくに港湾工事や港湾関連業務に関わる企業にとっては、自社の取組を外部にどう伝えるかという観点で見ておく価値があります。

「みなとSDGsパートナー登録制度」は、SDGsの普及促進と達成に向けた取組を進め、港湾および港湾関係産業の魅力向上と持続的な発展に貢献することを目的に、令和4年7月に創設された制度です。

登録対象者には、港湾の整備、利用、保全、管理、運営に関する事業活動を行う企業、法人、団体等が含まれます。今回の登録者一覧にも、業種として「港湾建設業」が含まれています。

つまり、港湾分野に関わる建設会社にとっては、SDGsを大企業だけの話として眺めるのではなく、自社の仕事・安全・人材育成・地域貢献を整理して発信する制度として捉えることができます。

中小建設企業が見るべきポイントは「SDGsそのもの」よりも「経営課題の整理」です

SDGsという言葉は広く使われていますが、現場感覚では少し距離を感じる会社も多いはずです。大事なのは、立派なスローガンを掲げることではありません。

中小建設企業にとって重要なのは、普段から行っている取組を、採用・信用・社内改善に使える形へ整理することです。

たとえば、制度の趣旨に照らせば、次のような取組は自社の事業活動とSDGsの関係を考える入口になります。

  • 安全管理の徹底
  • 若手や未経験者の育成
  • 働きやすい職場づくり
  • 地域インフラの維持・保全への貢献
  • 環境負荷の低減に向けた取組
  • 協力会社を含めた適正な施工体制づくり

これらは、すでに多くの建設会社が日々取り組んでいることです。ただし、外部から見える形に整理されていないことが少なくありません。

今回の制度で示されているメリットには、登録証の交付、ロゴマークの使用、国土交通省港湾局ウェブサイトでの取組紹介、ブランディング・イメージ向上、人材確保・育成等があります。ここから読み取れるのは、制度登録そのものよりも、取組を言語化し、社外に伝えられる状態にすることの価値です。

採用面では「何を大切にしている会社か」を伝える材料になります

建設業の採用では、給与や休日だけでなく、会社の姿勢や将来性も見られるようになっています。とくに若手人材に対しては、自社がどのような考え方で地域や社会に関わっているかを伝えることが重要になっています。

もちろん、SDGs登録をしただけで採用が一気に変わるわけではありません。しかし、登録制度をきっかけに、自社の取組を整理できれば、採用ページ、会社案内、面接時の説明、社員教育に活用できます。

たとえば、港湾建設業であれば、港湾インフラを支える仕事の公共性や、地域の物流・産業を支える役割を説明しやすくなります。そこに安全教育、資格取得支援、働き方改善などを重ねて伝えれば、「この会社で働く意味」や「長く働ける理由」を言葉にしやすくなります

中小建設企業ほど、日々の仕事の価値が社内外に十分伝わっていないことがあります。制度の活用は、その見直しの良い機会になります。

取引先・地域からの信用づくりにもつながります

建設業では、技術力や施工実績が信用の中心であることは変わりません。一方で、これからは、会社としての姿勢も見られやすくなります。

特に公共性の高い分野では、安全、環境、人材、地域貢献をどのように経営に組み込んでいるかが、会社の信頼感に影響します。

「みなとSDGsパートナー登録制度」は、港湾関係企業等によるSDGs達成に資する取組を見える化する仕組みです。登録されることで、国土交通省港湾局のウェブサイトに事業者の取組が紹介されるとされています。

これは、営業資料の代わりになるというより、自社の姿勢を第三者にも分かる形で示す材料と考えるのが現実的です。

中小建設企業にとっては、派手な発信よりも、継続している取組を丁寧に整理することが重要です。現場の安全、技能者の育成、地域への責任、環境への配慮。こうした当たり前の積み重ねを、経営の言葉に変えていくことが、これからの信用づくりにつながります。

対象企業は「次回以降の登録可能性」を確認しておきたいところです

今回の発表では、第16回の募集期間は令和8年4月1日から令和8年5月29日まで、登録日は令和8年6月30日とされています。今回の募集は終了していますが、制度はこれまで継続的に登録が行われています。

港湾の整備、利用、保全、管理、運営に関する事業活動を行っている会社は、自社が登録対象になり得るか、次回以降の募集情報を確認しておく価値があります

その際に、最初から大きな取組を新しく始める必要はありません。まずは、次の3点を整理するだけでも十分です。

  1. すでに行っている取組は何か

安全教育、資格取得支援、環境配慮、地域活動、働き方改善などを洗い出します。

  1. それが自社の事業とどう関係しているか

港湾インフラ、地域産業、物流、防災、雇用などとのつながりを整理します。

  1. 社外にどう伝えるか

ホームページ、採用資料、会社案内、現場での説明に使える言葉へ落とし込みます。

制度への登録を目指すかどうかに関わらず、この整理は経営・採用・組織づくりに役立ちます

自社の取組を、経営に使える言葉へ整理する

今回のニュースは、港湾関係企業等のSDGs登録事業者が増えているという発表です。ただ、その背景には、建設業にも共通する大きな流れがあります。

それは、「良い仕事をしている」だけでなく、「何を大切にして仕事をしている会社か」を伝える時代になっているということです。

安全、人材育成、地域貢献、環境配慮。これらは、どれも建設業が昔から向き合ってきたテーマです。だからこそ、SDGsを特別なものとして構えるより、まずは自社の中にある取組を棚卸しすることが出発点になります。

ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の経営課題を、現場・採用・組織・原価・デジタル活用まで横断して整理し、実行まで支援しています。制度登録を目指すかどうかに限らず、「うちの場合は何を発信できるのか」「採用や組織づくりにどうつなげるべきか」といった段階から一緒に整理できます。

ものづくりに集中できる建設業界へ。建設企業の持続的成長を支援する視点で、無理な営業はいたしませんので、まずは考えを整理する場としてご活用ください。

お問い合わせはこちら