国土交通省は、令和8年度マンション管理士試験を令和8年11月29日(日)に実施すると発表しました。

主な内容は次のとおりです。

  • 試験名:令和8年度マンション管理士試験
  • 試験日時:令和8年11月29日(日)午後1時〜午後3時
  • 受験案内書の配布開始:令和8年7月24日(金)から
  • 郵送申込期間:令和8年8月3日(月)〜令和8年8月31日(月)※当日消印有効
  • インターネット申込期間:令和8年8月3日(月)10時00分〜令和8年9月30日(水)16時00分
  • 試験地:札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市、那覇市並びにこれらの周辺地域
  • 受験手数料:9,400円
  • 合格発表:令和9年1月8日(金)
  • 試験実施機関:公益財団法人マンション管理センター

中小建設業、とくにマンションの修繕・改修・維持管理に関わる会社にとっては、単なる資格試験の案内で終わらせるには少しもったいないニュースです。

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マンション管理士は「工事そのもの」だけでなく、管理組合側の事情を理解する資格です

マンション管理士は、マンション管理に関する専門的な知識を扱う資格です。

建設会社の現場で直接必要になる施工資格とは性格が違います。ここは分けて考えたいところです。

ただ、マンション改修の現場では、技術だけでは前に進まない場面があります。

「管理組合で合意形成が進まない」

「修繕の必要性はあるが、説明資料がうまく伝わらない」

「理事会、管理会社、居住者、施工会社の間で話が噛み合わない」

こうした場面です。

このとき、会社の中にマンション管理の制度や管理組合の考え方を理解できる人材がいると、営業や現場説明の質が変わります。

特に大規模修繕、外壁改修、防水、設備更新、内装改修などに関わる会社は、工事の技術だけでなく、発注者側の意思決定の流れを読む力が差になります。

申込期間は郵送とインターネットで締切が違います

今回の発表で、実務上まず確認したいのは申込期間です。

  • 郵送申込:令和8年8月31日(月)まで
  • インターネット申込:令和8年9月30日(水)16時00分まで

郵送とインターネットで締切が約1か月違います。

社内で受験を促す場合は、早めに対象者を決めておくのがよさそうです。

「今年、誰か受けてみるか」

そう話しているうちに、現場が立て込みます。お盆前後、夏場の繁忙期、下期案件の準備。建設業の社内では、資格試験の申込は後回しになりがちです。

受験案内書は令和8年7月24日(金)から配布されます。

7月下旬に案内書を確認し、8月中に社内で受験者を決めるくらいのスケジュール感が現実的です。

出題対象の法令は「令和8年4月1日時点で施行されている法令等」です

別紙では、出題に係る法令等について、令和8年4月1日において施行されている法令等とされています。

資格試験では、どの時点の法令で学ぶかが大事です。

受験する社員がいる場合は、古い教材だけで進めていないかを確認したいところです。

特に管理・法令系の資格は、現場経験だけで対応しきれない部分があります。

「現場は分かる。でも、管理規約や区分所有、管理組合の仕組みは少し苦手」

そういう社員こそ、学ぶ意味があります。

会社としては、合格だけを目的にするのではなく、マンション案件での説明力や提案力を上げる学習機会として位置づけると、資格取得の意味が出やすくなります。

中小建設会社は「誰に取らせるか」を考えると活用しやすいです

マンション管理士試験は、すべての社員に必要なものではありません。

ただし、次のような立場の方には相性があります。

  • マンション改修の営業担当
  • 大規模修繕や防水・外壁改修の現場代理人
  • 管理組合向けの説明を行う担当者
  • 見積・提案資料を作る管理部門の担当者
  • 将来的にマンション修繕分野を伸ばしたい幹部候補

ポイントは、施工技術を持つ人材に、管理組合側の知識を少し足すことです。

それだけで、打合せの言葉が変わります。

「この工法が良いです」だけではなく、

「管理組合で説明しやすいように、この順番で資料を出しましょう」

「理事会で論点になりそうなのは、費用だけでなく工期と居住者対応です」

こういう会話ができるようになります。

中小建設会社にとって、これは大きいです。

大型案件を無理に取りに行くという話ではありません。今ある専門性を、発注者に伝わる形に整えるという話です。

会社として確認しておきたいこと

今回の発表を受けて、マンション関連工事に関わる会社は、次の3点を確認しておくとよさそうです。

  1. 令和8年度に受験させたい社員がいるか
  2. 受験費用9,400円を会社負担にするか、個人負担にするか
  3. 合格後にどの業務で知識を活かすか

資格取得は、取って終わりにすると効果が薄くなります。

受験前に「何のために取るのか」を会社と本人で共有することが大事です。

たとえば、マンション改修の提案書づくりに関わってもらう。管理組合向け説明資料のチェックを任せる。営業同行の機会を増やす。

こうした出口を決めておくと、資格が会社の力になりやすくなります。

自社のマンション分野をどう伸ばすか、整理しておく機会に

マンション管理士試験の案内は、資格試験として見れば小さなニュースです。

でも、マンション改修や維持管理に関わる会社にとっては、人材育成、営業力、提案力を見直すきっかけになります。

「うちの場合、誰に学ばせるのがよいか」

「資格取得を、受注や提案力につなげるにはどう設計すればよいか」

「マンション分野を伸ばしたいが、営業・現場・管理の役割分担がまだ曖昧だ」

そんな段階でも、整理してみる価値があります。

ネクスゲートでは、建設企業の持続的成長を支援する立場から、販路拡大、人材確保、組織活性化、原価管理、デジタル活用まで横断して、経営課題の整理と実行を支援しています。

資格取得そのものだけでなく、ものづくりに集中できる建設業界へ向けて、自社の強みをどう事業に結びつけるかを一緒に考えることもできます。

無理な営業はいたしません。「まずは自社の場合を少し整理したい」という温度感でも大丈夫です。

必要であれば、お問い合わせはこちらからご連絡ください。