国土交通省は、中堅・中小建設企業の海外展開を後押しするため、「海外大学連携・建設技術紹介セミナー2026」を開催すると発表しました。対象は、海外大学との連携に関心のある日本の中堅・中小建設企業です。オンライン開催、参加費無料、日英同時通訳あり。技術紹介を行う企業は10社程度とされています。
名称 | 海外大学連携・建設技術紹介セミナー2026 |
主催 | 国土交通省 |
開催形式 | オンライン(ウェビナー) |
参加費 | 無料(聴講のみの参加も可能) |
言語 | 日英同時通訳あり |
技術紹介者 | 中堅・中小建設企業 10社程度 |
中小企業の定義 | 資本金3億円以下または従業員数300人以下の企業 |
中堅企業の定義 | 中小企業を除く従業員2,000人以下の企業 |
セッション1 | 令和8年10月24日(土)15:30〜18:00/道路・橋梁・地盤・その他 |
セッション2 | 令和8年10月31日(土)15:30〜18:00/水インフラ・環境・建築・その他 |
技術紹介の申込期限 | 令和8年10月5日(月) |
聴講の申込期限 | セッション1:10月21日(水)/セッション2:10月28日(水) |
海外大学 | インドネシア、ベトナム、フィリピン等の海外大学 |
今回のポイントは、単なるオンラインセミナーではなく、中堅・中小建設企業が自社技術を海外大学の研究者等に直接紹介できる場であることです。海外展開というと、大手企業の話に聞こえがちです。ですが、今回の枠組みはむしろ、専門技術や施工ノウハウを持つ中小企業が、海外との接点を小さく作るための入口として見ておきたい内容です。
1週間で 17件の相談 がありました
- 9月18日工務店神奈川県原価管理の相談
- 9月17日工務店三重県業務効率化システムの相談
- 9月16日総合建築千葉県業務効率化システムの相談
- 9月16日空調設備工事会社岐阜県案件獲得の相談
- 9月16日総合建築埼玉県利益率向上の相談
- 9月15日防水工事会社愛知県人材確保の相談
- 9月15日総合土木福岡県業務効率化システムの相談
- 9月15日空調設備工事会社宮崎県人材育成の相談
- 9月14日外構工事会社静岡県案件獲得の相談
- 9月13日外構工事会社沖縄県案件獲得の相談
- 9月13日配管工事会社神奈川県人材確保の相談
- 9月13日総合土木大阪府業務効率化システムの相談
- 9月13日塗装工事会社愛知県協力会社探しの相談
- 9月12日工務店北海道人材確保の相談
- 9月12日総合土木神奈川県人材確保の相談
- 9月12日防水工事会社群馬県協力会社探しの相談
- 9月12日塗装工事会社東京都案件獲得の相談
- 9月11日工務店福岡県案件獲得の相談
- 9月11日外構工事会社沖縄県業務効率化システムの相談
- 9月11日解体工事会社兵庫県人材確保の相談
- 9月11日電気設備工事会社三重県案件獲得の相談
- 9月10日内装工事会社兵庫県人材確保の相談
- 9月10日外構工事会社神奈川県協力会社探しの相談
- 9月10日総合建築宮崎県利益率向上の相談
- 9月9日総合土木兵庫県人材育成の相談
- 9月9日内装工事会社秋田県人材確保の相談
- 9月8日内装工事会社茨城県業務効率化システムの相談
- 9月8日工務店秋田県人材確保の相談
- 9月8日工務店広島県人材確保の相談
- 9月8日内装工事会社和歌山県高卒採用の相談
見るべきポイントは「海外営業」ではなく「海外との接点づくり」です
今回のセミナーでは、日本の中堅・中小建設企業による自社技術の紹介と、海外大学の研究者等による研究活動・企業との連携事例の発表が予定されています。
対象テーマは幅広く設定されています。
- 道路
- 橋梁
- 地盤
- 水インフラ
- 環境
- 建築
- インフラマネジメント
- 関連製品・技術・システム
中小建設企業にとって重要なのは、いきなり海外に拠点を出す話ではないという点です。
まずは、自社の技術や製品が海外の研究者・大学・現地関係者の関心に合うかを見る。そこから、共同研究、実証、技術評価、人材交流などの可能性を探る。そういう「入口」として考えると、かなり現実的です。
特に、地盤改良、橋梁補修、水環境、施工管理、建設資材、深層掘削などに関わる技術を持つ会社は、一度確認しておきたい内容です。
中小建設企業にとっての実務的な意味
海外展開は、営業力だけで進むものではありません。現地の課題を知ること。信頼できる相手とつながること。技術を現地の言葉に翻訳すること。この3つが必要です。
今回のセミナーは、そのうちの最初の一歩を踏み出しやすい形になっています。
参加費無料、オンライン、日英同時通訳ありです。移動費も不要です。海外大学側の研究活動や協働実績の発表もあるため、「自社が売り込む場」としてだけでなく、「海外側が何に困っているのかを知る場」としても使えます。
チラシでは、海外大学との連携メリットとして、次のような点が挙げられています。
- 自社技術・製品の性能評価等、実証機会の確保
- 現地大学を通じた現地政府・民間・日系企業等への技術・製品のPR
- 連携大学の学生雇用による高度外国人材の獲得
ここは見逃せません。海外展開だけでなく、人材確保の文脈でも意味があるためです。
現場を支える人材の確保が難しくなるなかで、高度外国人材との接点をどう作るかは、多くの建設企業にとって中長期の経営テーマです。大学との関係づくりは、採用広報や人材交流の面でも将来の選択肢になります。
技術紹介に向いている会社
技術紹介者は10社程度とされています。申込期限は令和8年10月5日(月)です。
向いているのは、たとえば次のような会社です。
- 国内で一定の施工実績がある独自技術を持っている
- 地盤、橋梁、水、環境、建築、資材、施工管理などで特徴ある工法・製品がある
- 海外展開に関心はあるが、現地ネットワークがまだない
- 共同研究や実証の相手を探したい
- 将来的に外国人材との接点を作りたい
大切なのは、完璧な海外戦略ができているかではありません。「海外の大学研究者に説明できる形で、自社技術を整理できているか」です。
国内向けの営業資料と、海外連携向けの説明資料は少し違います。国内では「どこの現場で使ったか」「いくらでできるか」が重視されます。一方、海外大学との連携では、「どんな課題を解決する技術か」「どの条件で効果が出るか」「研究・実証に展開できる余地があるか」が見られやすくなります。
申込みを検討する会社は、まず次の3点を整理すると動きやすくなります。
- 自社技術が解決する課題
- 国内での実績や特徴
- 海外で実証・連携できそうなテーマ
この3つが言語化できれば、技術紹介の準備に入りやすくなります。
聴講だけでも価値があります
「うちはまだ海外展開までは考えていない」という会社もあると思います。その場合でも、聴講参加は選択肢になります。
聴講の申込期限は、セッション1が10月21日(水)、セッション2が10月28日(水)です。
聴講の価値は、海外の研究者がどの分野に関心を持っているかを知れることです。海外市場の情報は、展示会や商談会だけではなかなか掴みにくいものです。大学の研究テーマを見ると、現地のインフラ課題や、今後必要とされる技術の方向感が見えてくることがあります。
また、他の中堅・中小建設企業がどのように自社技術を紹介するのかを見ることも、自社の技術整理に役立ちます。
「海外に売るかどうか」より先に、自社の強みを外部に伝える練習の場として捉えると、参加の意味は広がります。
経営者が考えておきたいこと
今回の発表から読み取れる大きな流れは、建設業の成長機会が国内だけに閉じなくなっているということです。
もちろん、すべての会社が海外を目指す必要はありません。地域密着で強い会社もあります。元請・専門工事・維持修繕・設備・土木・建築、それぞれに戦い方があります。
ただ、自社の技術や人材戦略を、国内市場だけで考えない会社が少しずつ増えていく可能性はあります。
今回のような場は、その変化を大きな投資なしに感じられる機会です。海外展開を本格的に進めるかどうかは、その後で判断すればよいと思います。
まずは、自社の技術がどのテーマに当てはまるのか。海外大学との連携に向く要素があるのか。聴講だけでも得られるものがあるのか。そこを確認するだけでも、経営の視野は広がります。
自社技術を「海外にも伝わる言葉」に整理する
こうした機会を活かすには、技術そのものだけでなく、伝え方の整理も大切です。
「何が強みなのか」「どの現場課題を解決するのか」「実証や共同研究に展開できるのか」。このあたりを一度言語化しておくと、海外連携だけでなく、国内営業、採用、社内教育にも効いてきます。
ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の経営課題を、現場・採用・組織・原価・デジタル活用まで横断して整理し、実行まで支援しています。海外展開の前段階として、自社技術の棚卸しや、強みの伝え方を整理したい場合も一緒に考えられます。
「うちの場合は参加すべきか」「技術紹介できるほど整理できているのか」「まず何からまとめればよいか」という段階でも大丈夫です。無理な営業はいたしませんので、必要な範囲で壁打ち先として使ってください。