千葉県は、県内の中小企業者向けに利用できる助成金・補助金等の一覧を公表しています。掲載されている制度は、設備投資、省エネ・再エネ、販路開拓、事業承継、デジタル人材採用、制度融資など幅広く、建設企業でも自社の投資計画や経営課題に応じて確認すべき内容です。
項目 | 内容 |
|---|---|
公表元 | 千葉県 |
対象 | 県内の中小企業者等。制度ごとに個別条件があります |
主な分野 | 設備投資、省エネ・再エネ、次世代自動車、販路開拓、事業承継、デジタル人材採用、制度融資など |
募集期間 | 制度ごとに異なります。予算終了までの制度もあります |
申請・相談 | 各制度の担当部署、千葉県産業振興センター、取扱金融機関、商工会・商工会議所等で確認 |
建設企業がまず確認したい主な制度
千葉県のページには多くの制度が並んでいます。建設企業の経営者や管理部門が短時間で見るなら、まずは現在の経営課題と制度の目的が合うかを確認してください。
制度・メニュー | 募集状況・期間 | 主な内容 | 補助率・上限額等 |
|---|---|---|---|
中小企業成長促進補助金(第4弾) | 7月24日から8月21日まで | 中小企業等が実施する生産性向上に向けた設備投資を補助 | 補助率2分の1以内。中小企業者枠は3,000万円以内・下限500万円、小規模事業者枠は500万円以内・下限100万円 |
市場開拓助成 | 10月1日から10月30日まで | 中小企業者・小規模事業者が販路開拓のために行う国内外の展示会出展を助成 | 補助率2分の1以内。小規模事業者は3分の2以内。補助限度額100万円以内 |
千葉県業務用設備等脱炭素化促進事業補助金 | 設備導入等は5月15日から10月7日まで。省エネルギー診断受診費は5月15日から12月11日まで。予算終了まで | 中小事業者等が実施する省エネルギー促進や再生可能エネルギー活用等に資する設備導入等を補助 | 省エネルギー診断ありは2分の1、簡易自己診断のみは4分の1。限度額は診断あり1,000万円以内、簡易自己診断のみ500万円以内 |
千葉県中小事業者等向けスマート省エネ技術導入促進事業補助金 | 5月15日から10月7日まで。予算終了まで | エネルギー使用状況の見える化や設備の自動制御が可能となるEMS導入を補助 | 補助率3分の1。補助限度額1,000万円以内 |
千葉県中小企業等次世代自動車用設備補助金 | 車両関連設備は5月1日から12月24日まで。車両は5月1日から令和9年3月5日まで。予算終了まで | 県内に所在する中小事業者等が実施する次世代自動車設備導入を補助 | 補助率・補助限度額は補助対象により異なります |
事業承継支援助成金 | 随時受付。予算終了まで | 事業承継に係る計画策定、企業価値の算定、後継者育成、M&A仲介委託等の経費を助成 | 補助率2分の1以内。補助限度額50万円以内 |
千葉県デジタル人材マッチング支援事業補助金 | 4月1日から令和9年1月29日まで。予算終了まで | 県内中小企業等が「千葉県プロフェショナル人材戦略拠点」の支援を通じてデジタル人材を採用する場合、人材会社へ支払う紹介手数料の一部を補助 | 補助率2分の1以内。補助限度額150万円 |
中小企業振興資金 | 通年募集 | 中小企業の経営基盤の安定に必要な事業資金を、金融機関・千葉県信用保証協会等との協調融資で提供 | 信用保証料補助や利子補給等の補助制度あり。詳細は融資のしおりを確認 |
1週間で 12件の相談 がありました
- 7月30日造園会社島根県案件獲得の相談
- 7月29日解体工事会社山口県人材育成の相談
- 7月29日電気設備工事会社大阪府案件獲得の相談
- 7月29日空調設備工事会社北海道人材育成の相談
- 7月28日総合建築北海道高卒採用の相談
- 7月28日工務店神奈川県業務効率化システムの相談
- 7月27日総合土木千葉県利益率向上の相談
- 7月26日塗装工事会社神奈川県案件獲得の相談
- 7月26日工務店兵庫県案件獲得の相談
- 7月25日解体工事会社東京都業務効率化システムの相談
- 7月25日総合建築茨城県高卒採用の相談
- 7月25日内装工事会社東京都利益率向上の相談
- 7月24日造園会社岐阜県案件獲得の相談
- 7月24日空調設備工事会社愛知県案件獲得の相談
- 7月24日防水工事会社兵庫県高卒採用の相談
- 7月24日塗装工事会社愛知県案件獲得の相談
- 7月23日電気設備工事会社愛知県高卒採用の相談
- 7月23日工務店埼玉県人材育成の相談
- 7月23日防水工事会社和歌山県人材育成の相談
- 7月23日配管工事会社愛知県業務効率化システムの相談
- 7月20日外構工事会社山口県協力会社探しの相談
- 7月20日電気設備工事会社群馬県高卒採用の相談
- 7月20日総合建築千葉県利益率向上の相談
- 7月19日解体工事会社栃木県案件獲得の相談
- 7月18日空調設備工事会社福井県高卒採用の相談
- 7月18日リフォーム会社大阪府業務効率化システムの相談
- 7月18日内装工事会社東京都案件獲得の相談
- 7月18日リフォーム会社千葉県人材育成の相談
- 7月17日塗装工事会社栃木県協力会社探しの相談
- 7月17日リフォーム会社岩手県人材確保の相談
対象条件で確認すべきこと
最初に見るべきなのは、自社が「県内の中小企業者等」に該当するかです。制度融資のしおりでは、県制度融資の対象として、県内で事業を行う中小企業者、創業者、組合等であること、信用保証協会の保証対象業種を営んでいること、千葉県内に事業所を有している、または県内に事業所を開設することなどが示されています。
建設業については、制度融資の中小企業者の基準として、資本金3億円以下または従業員300人以下のいずれかを満たすことが示されています。資本金基準と従業員数基準は、どちらか一方を満たせば対象となります。
ただし、制度ごとに条件は変わります。たとえば、次のような点は必ず分けて確認してください。
- 設備投資なのか、省エネ・脱炭素投資なのか
- 申請者が「中小企業者」なのか、「中小事業者等」なのか
- 県内事業所で使う投資なのか
- 予算終了までの制度か、締切日が固定されている制度か
- 事前に診断、認定、登録、相談支援が必要か
- 小規模事業者枠がある制度では、自社が小規模事業者に該当するか
特に補助金は、発注済み・契約済みの経費が対象外になる場合があります。今回の一覧ページだけでは各制度の細かな申請ルールまでは確認しきれないため、実際に動く前に、必ず各制度の詳細ページや担当部署で確認してください。
設備投資を考えている会社は「成長促進」と「脱炭素」を分けて見る
設備投資を検討している場合、まず候補になるのは中小企業成長促進補助金(第4弾)です。中小企業等が実施する生産性向上に向けた設備投資が対象で、補助率は2分の1以内です。
一方で、省エネルギーや再生可能エネルギーの活用に関わる設備導入であれば、千葉県業務用設備等脱炭素化促進事業補助金や、スマート省エネ技術導入促進事業補助金の確認が必要です。こちらは省エネルギー診断の有無や、EMS導入かどうかによって制度が分かれます。
同じ「設備」でも、制度の目的が違います。建設企業では、投資計画を次のように整理すると判断しやすくなります。
- その投資は、生産性向上が主目的か
- 省エネ・脱炭素が主目的か
- エネルギー使用状況の見える化や自動制御が主目的か
- 次世代自動車や関連設備の導入か
- 県内事業所で使う投資か
この整理をせずに制度名だけで探すと、申請先を誤りやすくなります。まずは投資の目的を一文で書くことをおすすめします。
販路開拓・事業承継・人材採用も対象になる
設備投資だけではありません。千葉県の一覧には、販路開拓、事業承継、デジタル人材採用に関する支援も掲載されています。
市場開拓助成は、国内外の展示会出展に対する助成です。10月1日から10月30日までの募集期間が示されています。新しい取引先の開拓や、自社の技術・サービスを外部に示す機会を考えている会社は、対象となる展示会や経費を確認する価値があります。
事業承継支援助成金は、計画策定、企業価値の算定、後継者育成、M&A仲介委託等の経費が対象です。建設業では、代表者交代、親族内承継、役員・従業員承継、M&Aなど、承継の形によって必要な準備が変わります。制度の対象経費に合うか、早めに確認してください。
千葉県デジタル人材マッチング支援事業補助金は、「千葉県プロフェショナル人材戦略拠点」の支援を通じてデジタル人材を採用する場合に、人材会社へ支払う紹介手数料の一部を補助するものです。採用そのものではなく、紹介手数料の一部補助である点を確認しておく必要があります。
資金繰りには制度融資も選択肢になる
千葉県のページには、中小企業振興資金も掲載されています。これは補助金ではなく、金融機関、千葉県信用保証協会等との協調融資です。
制度融資のしおりでは、事業資金、小規模事業資金、創業資金、セーフティネット資金、経営力強化資金、事業継続強化資金、事業承継資金など複数のメニューが示されています。利用の流れは、相談、申込み、審査、融資です。相談先は、取扱金融機関、商工会、商工会議所、中小企業団体中央会等とされています。
補助金は採択や交付決定まで時間がかかります。一方、制度融資は返済が必要です。両者は性格が違います。資金繰りを考えるときは、補助金で足りない自己負担分や運転資金をどう確保するかまで一緒に見てください。
次に進めるための確認手順
社内で制度活用を検討する場合は、次の順番で進めると無駄が少なくなります。
- 直近で予定している投資・採用・承継・販路開拓を一覧にする
- それぞれについて、目的、金額、実施時期、県内事業所との関係を整理する
- 千葉県の一覧ページで該当しそうな制度を選ぶ
- 各制度の詳細ページ、募集要領、担当部署で対象経費と申請期限を確認する
- 補助金だけでなく、自己負担分やつなぎ資金の確保も検討する
特に、締切が近い制度や予算終了までの制度は、社内決裁、見積取得、必要書類の準備に時間がかかります。制度名を見つけた段階で安心せず、申請に必要な行動を逆算することが大切です。
自社で使える制度を整理するために
千葉県の中小企業者向け支援は、目的別に見ると使いやすくなります。設備投資、省エネ、事業承継、販路開拓、人材採用、資金繰りのどれが今の経営課題なのかを先に決めると、制度選びの迷いが減ります。
自社の投資計画や資金計画と照らして、どの制度を優先して確認すべきか整理したい場合は、お問い合わせはこちらからご連絡ください。無理な営業はいたしませんので、制度活用の可能性を落ち着いて確認する場としてご利用ください。