国土交通省は、令和8年7月27日、極東開発工業株式会社からリコールの届出があったことを公表しました。対象は、いすゞ「エルフ」、日野「デュトロ」、トヨタ「ダイナ」などの1台積み車両運搬車です。リヤコンビネーションランプの取付けに誤りがある車両があり、ランプが不点灯となって保安基準に適合しないおそれがあります。

届出者

極東開発工業株式会社

リコール届出番号

5855

リコール届出日

令和8年7月27日

リコール開始日

令和8年7月28日

対象車種

日野 デュトロ・レンジャー、いすゞ エルフ・フォワード、ふそう ファイター、マツダ タイタン、トヨタ ダイナ、ニッサン アトラス、UDトラックス カゼット

対象台数

計200台

製作期間

令和7年5月27日〜令和8年3月9日

不具合部位

リヤコンビネーションランプ

改善内容

取付状態を確認し、誤取付けがある場合は新品のリヤコンビネーションランプを適切に取り付ける

1週間で 14件の相談 がありました

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今回のリコールで起きていること

今回の対象は、1台積み車両運搬車です。

不具合の内容は、製造時の作業指示が不適切だったため、リヤコンビネーションランプの左右と上下が誤って取り付けられたものがある、というものです。

その結果、水抜きが適切に行われず、短絡してランプが不点灯となるおそれがあります。

後方のランプは、現場への移動中、夕方の帰庫時、雨天時、高速道路の走行時などに、周囲へ自車の動きを知らせる大事な部品です。点かないまま走れば、追突リスクや整備不良の問題につながります。

今回の公表では、事故は「無し」とされています。ただし、保安基準に適合しないおそれがあるため、対象車両を保有している場合は確認しておきたい内容です。

建設会社がまず確認したい車両

対象車種は幅広く、以下の車名が含まれています。

  • 日野「デュトロ」
  • 日野「レンジャー」
  • いすゞ「エルフ」
  • いすゞ「フォワード」
  • 三菱「ふそう ファイター」
  • マツダ「タイタン」
  • トヨタ「ダイナ」
  • ニッサン「アトラス」
  • UDトラックス「カゼット」

建設会社では、エルフ、デュトロ、ダイナ、タイタンなどを日常的に使っている会社も多いと思います。

ただし、今回の対象は通常のトラック全般ではなく、極東開発工業が関係する1台積み車両運搬車です。

「うちにもエルフがある。全部対象なのか」と慌てる必要はありません。確認すべきは、車名だけでなく、型式・車台番号・架装内容です。

国土交通省の資料にも、リコール対象車の車台番号の範囲には、対象とならない車両が含まれている場合がある、と記載されています。

実務では「車検証」と「車台番号」で確認する

社内で確認する場合は、まず車検証を見ます。

確認したいのは、次の3点です。

  • 車名
  • 型式
  • 車台番号

今回の対象車両は、製作期間の全体範囲が令和7年5月27日から令和8年3月9日です。

この時期に導入した車両や、中古で購入した比較的新しい車両がある場合は、念のため確認しておくと安心です。

特に、車両運搬車は「現場に車両や機械を運ぶ」「故障車を引き上げる」「拠点間で車を動かす」といった使い方をしている会社もあります。台数は少なくても、止まると段取りに影響が出ます。

対象の可能性がある場合は、販売店または届出者へ確認するのが確実です。メーカー等のホームページ検索画面でも確認できる場合があります。

直す内容は「確認」と「必要に応じた新品交換」

改善措置は、全車両についてリヤコンビネーションランプの取付状態を確認するものです。

誤って取り付けられている場合は、新品のリヤコンビネーションランプを適切に取り付けるとされています。

改善実施済みの車両には、運転者席側ドア開口部のドアロックストライカ付近に、No.5855のステッカーが貼付されます。

つまり、社内管理としては次の流れが現実的です。

  1. 車両台帳で対象になりそうな車を洗い出す
  2. 車検証で型式・車台番号を確認する
  3. 販売店または届出者に対象か確認する
  4. 対象なら点検・改善の日程を入れる
  5. 対応後、ステッカーや整備記録を残す

小さなことに見えますが、こういう記録が後で効きます。安全管理、車両管理、保険対応、元請への説明。どれも「やったはず」では弱い場面があります。

リコール対応は、車を直すだけでなく、会社として管理できている状態を残すことが大切です。

車両管理は「止めない経営」の一部です

建設業では、車両は単なる移動手段ではありません。

朝、職人さんが道具を積んで出る。材料を取りに行く。現場を回る。重機や車両を運ぶ。夕方、暗くなってから戻ってくる。

その一台が止まると、現場の流れも止まります。

今回のようなリコールは、対象台数が計200台と大きくはありません。それでも、該当する会社にとっては「明日の段取り」に関わります。

特にリヤランプの不具合は、自社だけで完結しません。後続車、歩行者、現場周辺の交通にも関係します。

安全は、現場の中だけでなく、現場へ向かう道中にもあります。

車両台帳が古いままになっている会社は、この機会に「誰が、どの車を、どの状態で管理しているか」を見直すきっかけにしてもよいと思います。

自社の車両管理を整理するきっかけに

「対象かどうかの確認だけで終わらせるか」 「車両台帳や点検記録まで整えるきっかけにするか」

ここで、後々の管理のしやすさが変わります。

ネクスゲートでは、中小・専門工事会社の経営課題を、現場、採用、組織、原価、デジタル活用まで横断して整理し、実行まで支援しています。車両管理や安全管理も、現場を止めない体制づくりの一部です。

「うちの場合、車両台帳をどう整えればよいか」「リコールや点検の管理を誰が見る形にすべきか」といった段階でも大丈夫です。無理な営業はいたしませんので、考えを整理する場として使ってください。

ものづくりに集中できる建設業界へ。建設企業の持続的成長を支援する立場から、一緒に現実的な管理の形を考えます。

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